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【ワイヤレスイヤホン KSDream KS-U8 レビュー】かなり量感のある音というか単純に音量大きめに出る。高域はおとなしく、中低域に寄っていて全体的にもっさり。JAZZ向き

KSDream(KSドリーム)イヤホンワイヤレスBluetooth 耳掛けタイプ スポーツヘッドホン コードレス マイク内蔵 通話ランニングVer.4.1 ハンズフリー ノイズキャンセリング搭載 防水防汗 HD高音質イヤホンヘッドセット 技適認証済メーカー保障1年付き (黒)

 

おすすめ度*1

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B01KX10G7W

 イヤーフックのついたスポーツタイプの外観。遮音性はあまり高くなく、音漏れもやや目立つ。

 aptXには対応しない。通信性能はかなり安定している。遅延はなく、動画鑑賞に問題ない印象。音飛びも見られない。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はイヤーピースの替え、充電用USBケーブル、携行袋。細身の平形コードには若干のタッチノイズがあるが、それほど目立たない。

 

 

【2】音質

 音質的にはかなり重たい深掘りされた低域中心になっており、全体的に暗い。中域以上のギターやハイハットなどのパーカッションが弱く、キーボードやボーカルはそこそこ出ているものの、低域の支配力が圧倒的。重苦しいと言えるくらい重厚であり、高域はかなり元気がない。なにより音量が大きく出やすく、ほかのイヤホンの適正音量でそのままこのイヤホンで聞くとかなり大きいので注意。

 

[高音]:高域は素直に存在感がなく、元気なく消え入る感じ(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:中域もやや元気がなく、低域にひっぱられがち。かなり篭もった感じがある。

[低音]:かなりブーミーかつ分厚く図太い音で、100hz~20hzくらいまで素直に減衰する。ドラムやベースはかなり深掘りされた地熱の強いボコボコとマグマが沸き立つような音になる(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:低域がかなり支配的で下方向に引っ張り、中域以上はやや遠い(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:重たげでけだるげともいえるようなドラム優位(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:高域以上はのびやかさがないでもないが、なんとなく元気がないので明るい感じはうまく出ない。

 

【3】官能性

 東京カランコロン「スパイス」はかなりドラム優位でバスンバスン利かせてくる。ハイハットなどは弱めで疾走感はうまく出ず、ややけだるげに聞こえる。

 分島花音「world's end, girl's rondo」は弦楽の利きがやや弱いのでチェロ以外情感に乏しく、響くドラムと相まって全体的にダークでヘヴィな雰囲気が強い。

 Rusmus Faber「冒険でしょでしょ? Jazz Ver」はピアノが重厚で、低域の鳴り方も深掘りされてムード満点。満足度はかなり高い。

 

【4】総評

 JAZZ向きといえる味付け。ポップス・ロック・ダンスなどは中高域のやや独特な表現と支配的すぎる低域に引っ張られて暗くなってしまいがち。大人びた雰囲気のジャズをじっくり味わうにはかなりおすすめできる。

 

 

 

【5】このイヤホン向きの曲

 このイヤホンでジャズを聴くとその圧倒的な量感と地熱感にゾクゾクくる。ジャズピアノの硬質な表現もうまく、圧倒的な密度がある。ジャズを聴くためのイヤホンと言って良いのではなかろうか。

 

KSDream(KSドリーム)イヤホンワイヤレスBluetooth 耳掛けタイプ スポーツヘッドホン コードレス マイク内蔵 通話ランニングVer.4.1 ハンズフリー ノイズキャンセリング搭載 防水防汗 HD高音質イヤホンヘッドセット 技適認証済メーカー保障1年付き (黒)

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

【ワイヤレスイヤホン Mixcder Flyto レビュー】かすかに歪みを感じるが、全体として音に精彩はあり金属楽器を中心に生々しさが感じられ、バランス感覚にも優れる

Mixcder Flyto カナル型 高音質 Bluetoothイヤホン ワイヤレスイヤホン マイク付き 防汗 防滴 ハンズフリー 搭載 (ブルー・ブラック)

 

おすすめ度*1

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B01F4XA2UA

 イヤーウィングつきで装着性はかなりしっかりしているが、長時間使用で若干耳に痛みを感じた。スポーツ向けとしてはかなりしっかり固定されるが、通勤通学用としてはきつすぎるくらいかもしれない。ウィング自体は着脱できるので、取り外しても良いが、そうするとハウジングがやや重いので、装着性がだいぶ下がる。遮音性はそこそこ高めで、音漏れも少なめ。

 aptXには対応しない。通信性能はかなり安定している印象だ。遅延はほぼ感じられず、音飛びなどもなく動画鑑賞もきわめてスムーズで実用的なレベルだった。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はイヤーピースの替え、充電用USBケーブル、日本語含む多言語マニュアル、携行ケース。細身のコードにはほぼタッチノイズはなく、この点はスポーツ用途としては好ましい。

 

 

【2】音質

 音質的には全般的に精彩がよく出ていて、とくに金属系楽器の硬質な表現がうまく、低域もほどよく出ており、リズムムードと空気感の表現にはそこそこの妙味がある。一方で空間表現はやや平面的であり、奥行きはそれほど感じられない。ボーカルは自然な味わいでのびやかさもなかなかにあり、天井はそこそこ高く感じられる。音域の高低バランスもよい印象で、全体としてバランス感覚の良さを感じさせる。

 

[高音]:高域にはほどよい伸びやかさと透明感が出てきれいな印象だ。天井もあまり意識しない高さがある(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:中域は若干近く、奥行き感はそれほど感じられない。ピアノや金管楽器、ギターのつま弾き音、ハイハットなどの金属楽器の表現はきらびやかさとほどよい硬質感が出ており、なかなか秀逸。木管も震えが感じられるしっかりした表現になっていて、好感が持てた。

[低音]:低域の振動はほどよい締まりがあってビィーンといった感じの音。減衰は素直で深掘りを感じやすい。ドラムはほどよい粘りがあるパバンパバンといった感じだが、前面にあまり出てこない印象でおとなしめ(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:やや中域が近く、カマボコに感じられる。高低としては低域はややおとなしく、高域の方向に抜けている印象はある(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラムは粘りと反発力を感じる音だが、ややおとなしめで弾けが強く出る傾向にあり、ハイハットなどが精彩に富むので疾走感が演出されやすい(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:比較的自然でのびやかな味わい。かすれる感じはないが、息遣いも結構うまく出ている印象で反響感も出るがしつこさはなく、素直に透明感が出ている

 

【3】官能性

 奥花子「桜並木」はアコースティックギターとピアノの精彩感と近さがあって、かなり色づいた印象を受ける。ボーカルの息遣いも聞こえる生々しさもあり、やや豪華な雰囲気となって憂愁はだいぶ薄まっており、むしろきれいに花咲く桜の情景が強く意識される味わい。

 Kylee「大好きなのに」はドラムが粘りと弾けがありながら強く出過ぎず、素直にボーカルが引っ張る展開で、それに彩りをそえるピアノなどが比較的強く出る。そのため全体としてパンチの利いた疾走感と彩りに満ちた味わいで明るい。ボーカルはそれほど高く伸び上がる感じはないが、元気があって活力に満ちている。

 ClariS「nexus」はかなり緻密な表現が密度高めに展開される。奥行き感はないが、効果音の演出は十分出ており、しかもガチャガチャしない。全体として軽快ながら精緻に描き込まれており、中毒性は高い。一方でボーカルはやや単調となっており、楽器音に比べると精彩に乏しい。

 やなぎなぎ「春擬き」は疾走感と活力に満ちている。中域の充実感が元気よく力強い曲調になっており、ボーカルの高域に抜けていく高さは若干弱く、その意味でサビでの高揚感には欠けるものの、むしろサビ前での息遣いなどに味わいポイントが多く、満足度は高い。弦楽の情感表現も巧み。

 

【4】総評

 全体的に音に精彩感があるが、とくに中域の密度はなかなか味わい深い。低域、高域は抑え気味に思うが、それでもバランス感覚はしっかりしており、低域はしっかり弾み、高域はほどよい抜けの良さがあって味気なくは感じさせない。中域の中毒性の高い表現を味わうには最適で、通信性能の安定性の高さを考えても、そこそこのコスパの良さを感じる。曲によってははじのほうにざわつきを感じる。

 

 

 

【5】このイヤホン向きの曲

 疾走感がうまく出る。中域の密度が高く、元気よく駆けだしていくボーカルとそれを支える楽器音の奔流に魅力がある。

 

 ややドラムがさっぱりしているが、弾力は良く出ているので全体として疾走感が強く出る。中域の密度が高いのでギターとボーカルの絡み合いはよく聞こえて中毒性がある。

 

Mixcder Flyto カナル型 高音質 Bluetoothイヤホン ワイヤレスイヤホン マイク付き 防汗 防滴 ハンズフリー 搭載 (ブルー・ブラック)

 

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【ワイヤレスヘッドセット AUSDOM AH850 レビュー】もっさり+ゆったり=もったり?全体的に鈍重ともいえる厚ぼったい低域の上に分離されるボーカル表現

AUSDOM ah850 Bluetooth v4 . 1ワイヤレスヘッドフォンマイク付き

 

おすすめ度*1

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B01824UV0E

 丸みを帯びた、ちょっと子供っぽいトイスタイルの、シンプルなデザインワイヤレスホン。付け心地に圧迫感はなく、イヤーマフも柔らかい。折りたたみ可能。

 aptXには対応しない。通信性能はそこそこ安定。音源機器との距離によって若干音飛びや遅延が見られる傾向にあるが、2~3mの常識的な範囲では途絶することは見られなかった。ただ一部機種だけ相性があるのか長時間使用で通信が不安定になる傾向が見られた。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はイヤーピースの替え、充電用USBケーブル、AUXケーブル、日本語は含まない多言語マニュアル。

 

 

【2】音質

 音質的にはまずブーミーで沈み込む低域が目立つ。そのうえに分離されたボーカルを中心にやや広めの中域が展開されている感じで、温泉に浸かったような音質といった感じだ。強すぎないが、ボボンボボンと空間への反響感のある低域が何より特徴的で、ドラムは特に重く深く腹に沈む感じで支配的になる。全体として熱気の強い低域でゆったりしており、粘り気はなく湯気のように空間に充満する味付けだ。

 

[高音]:高域は比較的天井が近く、音質は全体的にドライ(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:中域はかなり奥まり、広く聞こえる。情感はほどほど出ているようだが、低域の支配力が強いので、どうしてもその熱気に持って行かれがち。全体としてややドライでもっさりしている感じがする。

[低音]:厚みのあるぼーっとした音。70hz付近がピークで50hz以降はだいぶ沈む。この振動幅の広そうな音質が、空間全体にもやもやっと熱気を加える効果を与えているようだ。荒れて強く振動する感じもないので、素直に深掘りされ、床面も感じにくい(分島花音killy killy JOKER」、UVERWorldCORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:全体的に厚みのある低域に下半身が浸かっているような、下方向に広く深い空間表現。上は天井感がある(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラムはバチバチと粘るところがなく、ドシンドシンと比較的重みと熱気が素直に出る音。なので耳に優しい鳴り方で表現としてはややぼんやりしている。ハイハットは全体的に側面よりで弱めなので疾走感はそれほど出ない。全体としてドラム優位だが、それもゆったり気味(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ややドライで高域の伸びやかさはそれほどないが、分離感はしっかりしており、比較的楽器から離れて中心にしっかり居座る。

 

【3】官能性

 やなぎなぎ「音のない夢」はかなり大味。全体的に温度感の強い低域とやや暖色的な硬質感のあるピアノが感光したような鮮やかな色合いを作る。ボーカルは分離されて一貫しており、ややハスキーでこちらもドライな温度感があるので全体としてサウナにいるかのような暑熱のある表現になっている。

 AKINO with bless4エクストラ・マジック・アワー」も熱量高め。ボーカルの力強さとドライさにかなり磨きがかかっており、低域付近は楽器とコーラスがまさに温泉のように熱くて厚い膜を下方向に作る。全体的に熱気に支配された濃密な表現で浮かされるところはある。

 沢井美空「なきむし。」もピアノの音に温度感があり、低域の熱気と相まって全体的に暖かい。全体的にあかね色というかセピア色というか色づいた雰囲気があり、卒業アルバムを覗くような胸に温かい雰囲気になっており、失恋の後悔よりは未熟さを改めて懐かしむ情緒の安定がある。

 

【4】総評

 軽量で長時間つけていても疲れたり痛くならない付け心地は評価できる。音質的にも暖色の強い熱気のある低域は魅力で、好みが合う人にはおすすめできる。ただ低域好きでも刺激の強い粘りがあるほうが好きだったり、全般的に繊細さを求める人にはボケた表現と感じられるため、値段相応の価値は見出しがたいだろう。聞き疲れしない味付けではあるが、キラキラ感やエッジに乏しく、どんな曲もほんわかほこほこした感じになりがちなので、単調にも感じられる。

 

 

 

【5】このヘッドホン向きの曲

 心をかき乱すような焦燥感と寂寥感のある低域に、ちょっともの悲しげなボーカルがドライに響いて全体として濃密に感じられる。密度の高い低域に比して広く感じられる中高域が虚空を感じさせ、心にぽっかり空いた孤独感もうまく表現されている。

 

 圧倒的な熱量を感じさせる低域が魅力。やはり全体的にドライで熱すぎる感じがもの悲しさ、所在の無さとどこか慌ただしい感じにつながっており、やや情緒不安定なところも含めてこの曲の複雑な心情をうまく表現する。

 

  やや低域の熱量強めだが、ボーカルもドライでやはり孤独感がよく出る。空間全体にぼんやりと響く低域はここでも中高域以上の虚空を感じさせ、高く浮かぶ孤独な月が目に浮かぶ。

 

AUSDOM ah850 Bluetooth v4 . 1ワイヤレスヘッドフォンマイク付き

 

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【ワイヤレスイヤホン SoundPEATS Q9A レビュー】緻密でやや繊細すぎるところはあるが、バネのある中域が魅力のイヤホン。すっきりのびやかで比較的万能

〔5色展開〕SoundPEATS サウンドピーツ Bluetooth イヤホン 高音質 aptXコーデック対応【メーカー直販 / 1年間保証】低遅延 外れにくい 耳掛け式 Bluetooth 4.1 + CSR社チップ採用 IPX4防水 IP4X防塵 スポーツイヤホン マイク付き ハンズフリー通話 CVC6.0ノイズキャンセリング 音漏れ防止機能 ブルートゥース イヤホン Bluetooth ワイヤレス イヤホン Bluetooth ヘッドホン Q9A ブラック

 

おすすめ度*1

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B01CN45V6I

 イヤーフックつきのやや大きめな台形ハウジングは最近スポーツタイプを中心に流行しているデザイン。イヤーピースは傾斜を伴って耳に深く差し込まれるので装着感はしっかりかつ装着性も高い。

 aptXに対応する。通信性能的にはやや相性があるようで、PC用のaptX対応レシーバーでは通信が非常に不安定で実用性皆無だったが、手持ちのAndroidタブレットiPhoneのaptX対応機種では遅延や音飛びなどはなかった。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はイヤーピースの替え、充電用USBケーブル、英語マニュアル、携行ケース。平形コードには全くといっていいほどタッチノイズはなく、スポーツ用途としてはこれも好ましい。

 

 

【2】音質

 音質を一言で表現すれば緻密かつすっきり。細かいところまでかなりきれいに表現するが、それに拘泥しすぎない開放的な距離感とのびやかさも備えており、情報量の多い曲でもガチャガチャしすぎずに圧迫感がなく、爽快感が失われていない。低域はかなり薄味で中高域、とくに中域の充実度と空間表現が巧みなので、全体的に開放的かつ軽妙という味付け。やや軽すぎて走りすぎる傾向もないとはいえないので、細かいところでは好みは分かれるかもしれないが、ダンスミュージック・ポップス・ヒップホップ・ゲームミュージックなどに比較的万能な性能を発揮する。高さもよく出るので空間的な面白みもあり、中毒性はなかなか高い。

 

[高音]:高域もほどよく丸みもあってなめらかにのびるリニア感のあるスムーズな鳴り方(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:中域は緻密だが音の消失はすっきりしているので後味はそれほど強く残さない開放感を伴った音。ピアノや弦楽ともにほどよい色彩とのびやかさ、そしてくどくならずほどよく消失するバランス感覚があって、全体として優等生的な鳴り方。

[低音]:低域はかなりおとなしく、振動も強くなく線に近い細かなもので、50hz以下はとくにおとなしい。おそらくこの締まった特徴が、ドラム音などに弾みを持たせており、熱量を伴いながら反発する弾力を感じさせている。低域重視ではないため量感にはやや乏しいが、存在感はしっかり感じられる低域(分島花音killy killy JOKER」、UVERWorldCORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:足場はかなりしっかりした床を作るため、全体として三角形に上に高い。体育館の床面のようなはっきりした反響があって、下では上方向に音が上がっていく感覚を感じる。上は天井も高く、女性ボーカルはサビでスルスルとのびやかに上がっていく(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラムは軽妙。ハイハットはかなり緻密に粒感が出るので、全体として軽快な印象(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:若干がなる傾向がないでもないが、比較的良質でまるっとした抜けの良い感じの声質になり、とくにアニメ声との相性は良さそう。

 

【3】官能性

 鹿乃「腐れ外道とチョコレゐト」は軽妙なリズム表現の上にかなり変化に富んだ音が盛り込まれ、ガチャガチャうるさくなりやすい曲だが、このイヤホンはそうした情報量過多な表現をこの曲本来の持ち味である軽妙という方向にうまく消化しており、良質。ボーカルにかかるエフェクトと消失感、それに伴う残響感もなかなか秀逸で文句ない。

 Rasmus Faber銀河鉄道999 JAZZ Ver.」はこのイヤホンで聴くと低域の密度は減って聞こえるので、どちらかといえば軽妙なピアノが主導するステップを踏むような遊び心のある表現。低域は支配的でなく味付けに徹しており、楽しげで茶目っ気のあるボーカルを中心にやや華やかで若干頽廃的な雰囲気に酔える。

 nano.RIPE「ラルミー」はnano.RIPEの曲の中でもややざわざわしやすく、うるさくガチャガチャしがちな曲。このイヤホンはまずドラムが軽快で重たくせず、サビでのボーカルの飛翔をうまく支えて、弾ませていく。ベースの利きも下にエネルギーを一度貯めて上に解放する弾力となっており、下方向に貯まりこんで沈まないために、全体として前向きで力強い曲調がうまく出ていて、ヤマ場でやや過剰になるハイハットなども耳障りにならない軽快なものになっている。

 歌組雪月花「回レ!雪月花」は緻密に出し過ぎてしまい、ややリズムが硬く、全体として硬質になっている印象であり、元々ボーカルと楽器が絡み合う独特のグルグルした回転の感じられる中毒性が魅力である部分が強く出過ぎて、ボーカル周りに音が集中しすぎ、目を回すくらいめまぐるしくなってしまっている。中毒性がかなり高いので、うるさすぎないが、人によってはくらくらするくらい過剰になっている。

 

【4】総評

 高い装着性とタッチノイズのないケーブル、一部相性はあるようだが全般的に安定的な通信性能とスポーツ向けワイヤレスイヤホンとしてはかなり理想的であり、コスパは文句ない。音質的にも繊細さと開放感を兼ね備えた比較的万能なもので、低域は量感自体には乏しいものの、それを補ってあまりある弾力性を持っていて、軽妙で明るいアニメソングには強く、JAZZも遊び心の強い曲を中心に楽しめる。ダンスミュージックやシアトリカルな表現の入るゲームミュージックにも向き、ごくまれに表現が行き過ぎてしまうところがあるものの、ほぼ万能といってよい聞き心地は万人向けに近い。ほとんどハズレがないという意味でかなりおすすめである。

 

 

 

【5】このイヤホン向きの曲

 寂寥感のある導入、華やかさを増してシアトリカルになっていく中盤以降までうるさくなるところなくスムーズな流れで導いてくれる。曲の展開によって情感を溜めるゲームミュージックや映画音楽を楽しむにはこのイヤホンは持って来いだ。

 

 この曲はイヤホンによっては重苦しくなりすぎたり、逆に低域が軽くなりすぎて薄味になったり、ノイズ感がうまく出なくてあっさりしすぎることがある。しかしこのイヤホンは低域を軽快な弾力で表現するので一定の緊張感を維持しつつ開放的なものにしており、同時にノイズ感は緻密に表現してフレーバーとしての焦燥感や心のざわつきを余すところなく伝えており、価格帯を考えると、うまいとしか言いようがない。

 

  やや過剰な弦楽の色彩感はうまく出ており、そのうえで全体として弾みのあるパーカッションの表現が、青春期独特のわくわく感、冒険心、自己充足感を思い出させてくれる。ボーカルものびやかに出ていて、明るく元気。

 

  名曲「ハッピーハミング」もなかなかよいが、ネット上に良質な音源が見つからなかった。ロンドンフィル版だが、中盤の「ハッピーハミング」部分はやや味気ない。とはいえ逆に前半のオーケストラ版「木漏れ日の中で」はこのイヤホンで聴くとうららかな陽光から風のそよぎ、それに合わせて踊る草花の香しい呼吸さえ聞こえる。価格を考えれば、まさに秀逸。

 

〔5色展開〕SoundPEATS サウンドピーツ Bluetooth イヤホン 高音質 aptXコーデック対応【メーカー直販 / 1年間保証】低遅延 外れにくい 耳掛け式 Bluetooth 4.1 + CSR社チップ採用 IPX4防水 IP4X防塵 スポーツイヤホン マイク付き ハンズフリー通話 CVC6.0ノイズキャンセリング 音漏れ防止機能 ブルートゥース イヤホン Bluetooth ワイヤレス イヤホン Bluetooth ヘッドホン Q9A ブラック

 

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【ワイヤレスイヤホン Awei A921 レビュー】安定した通信性能にほどよく量感のあるややブーミーな低域

Bluetooth Sports Wireless Runnning Stereo Magnetic Headphone for iPhone,Tablets,Android Phones

 

おすすめ度*1

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B01K1UYXR4

 比較的シンプルなデザインのBluetoothワイヤレスイヤホン。ハウジングはドラム型で耳によく収まり、重量的にも軽めだ。平形ケーブルのタッチノイズはやや目立つ。

 通信性能的にはかなり安定しており、音飛び・遅延はまれで動画鑑賞にも問題なく使用できる。aptXには対応しない。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はイヤーピースの替え、充電用USBケーブル、マニュアル。マニュアルは日本語には対応しない。

 

 

【2】音質

 音質面では密度と量感がある低域が特徴的だ。味付け的にはややブーミーで強く重たく響くと言うよりはズンズンとした地鳴り感を加える印象で、目立ちすぎる感じはないが、重厚な低域が好みの人にはやや物足りなく感じるかも知れない。ドラムも下方向に床面を作る感じが近く、どちらかといえば深みを感じさせる鳴り方をする。ボーカルはその低域のやや上中央に聞こえ、中高域はやや控えめ。全体としてはやや暗めの表現。

 

[高音]:高域はやや落ち着いた印象で天井感も近いので開放感は出づらい。サビでは行って来いな展開になりやすい(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:中域も奥行き感にはやや乏しく、低域の陰に隠れがちで弱い印象。自己主張はそれほど強くない低域だが、それ以上に中域が引っ込み思案すぎる印象があり、また音は全体的にボツボツとした乾いた感じがある。そのためどんな曲でも味付けはドライに感じられがち。

[低音]:低音はブーミーでドンドンというよりはズンズンという空間に響かせる印象。100hzから素直に減衰していくので、深さが出る(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:ブーミーな低域が自己主張はそれほどでもないが支配的で、全体的に下方向を感じやすい。天井は近く、逆三角な空間印象(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドンドン来る感じの音でなく、反発感には乏しいのでドラムは場合によって意外とおとなしく感じるかもしれない。中域パーカッションの味付けはドライかつややアタック感に乏しい落ち着いた印象で、全体として緩やかな印象(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:女性ボーカルは暗く感じられる。のびやかさにはやや乏しい。

 

【3】官能性

 ダイスケ「いつだって。」は安定的ではねるところのないボーカル表現になっていて全体としてやたら低域中心に落ち着いた印象になっており、曲は全体的に暗めかつ穏やかで変化に乏しい。アコースティックなギターも彩りに乏しく、全体的に単色かつ灰色な味付け。この曲本来の色彩感がうまく出ていない印象だ。

 池田綾子「ひとつの願い」はダークでドライな感じで密度がよく出ている印象で、この曲の持ち味の一つである胸につまされるほどの切実さは出ている。ただベースの利きは中域付近ではやや弱く、重厚さという意味ではそれほど強くなく、心の闇を思わせる深淵を感じさせる味付けになっている。

 Rie fu「For You」は個人的にはなかなかうまい印象だ。軽快さもそこそこ出ており、低域中心に楽器がまとめられているせいか、もともと明るすぎないボーカルの傾向とも相まって、独り言・自問自答に近い胸に素直にとどまる納得感がある。全体としてはやや暗めではあるものの、それが逆に効果的な印象だ。

 Rasmus Faber「時の記憶 JAZZ Ver.」は深みのある低域管弦の音と、ざわつきすぎないパーカッションが非常に安定的で説得力を感じさせる。ピアノも硬くなりすぎず、ほどよい柔らかさを感じさせ、全体として濃密で深い表現になっている。

 

【4】総評

 深い低域、安定的でやや暗い表現の傾向、行って来いな高域と、どちらかといえばジャズ向きな印象。ドラムの鳴り方もはじけるよりは地熱を加えるもので、渋みのある大人びた曲調によく似合う。そのためポップス曲やダンス曲、ロック曲ではどうしても暗い感じと軽妙さに欠けるあたりが気になり、ボーカルものびやかさに乏しいので十分に楽しめない印象になりがち。通信性能的にはなかなか安定しており、遅延などはほぼ感じられないので総合的に見れば、コスパは必ずしも悪くないが、万人向けではない印象だ。

 

 

 

【5】このイヤホン向きの曲

 低域に寄った濃密な表現、上方向に伸びすぎず心に深く沁み入ってくるボーカル表現、全体としてゆったりと響かせるリズムパーカッションなどこのイヤホン向きの要素が詰まっている一曲。

 

 同じジャズでもテンポが速く、やや変化に富む曲調だと若干展開に乏しく中毒性は低くなるが、それでも深掘りされる濃密な低域管弦の表現はなかなか味わえる。

 

Bluetooth Sports Wireless Runnning Stereo Magnetic Headphone for iPhone,Tablets,Android Phones

 

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【ワイヤレススピーカー Esonstyle 974 レビュー】LEDで光る演出が楽しいワイヤレススピーカー。フラットに近い聞きやすい音。遅延はほぼない

Esonstyle Mini Bluetooth ワイヤレス 高音質スピーカー LED光変化 通話可能/USB充電式/内蔵マイク搭載

 

おすすめ度*1

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ASIN

B01M7VD3G1

 Bluetooth対応コンパクトワイヤレススピーカー。

 音響に合わせてLEDで前面が光るのが特徴。 このLEDは音量に合わせて光るので、動画や音楽を再生していてもミュートでは光らない。 ちなみに光り方はスペクトラムではなく、単純に音量の上下だけ影響する。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品は英語マニュアルとUSB充電とAUX入力を兼ねたケーブルが1本付属する。

 本体上面に操作パネルがあり、Play/Pauseやモード変更、ボリューム上下、曲戻し送りに対応する。PCの場合このパネル操作は再生ソフトウェアによって挙動が異なる。

 

【2】音質

※このスピーカーはBTワイヤレスとAUXワイヤードで入力でき、それぞれで音味が変わる可能性がありますが、テストは一般的な使用環境を考慮してBTワイヤレスで行っています。

 この大きさの小型スピーカーは比較的低域が目立つものが多い気がするが、本機種は低域は控えめで全体的にフラットな印象。全体的に粒感のある感じの音、高域は尖りがありやや刺さりやすい。

 大音量では音像が荒れるところがあるが、これは低価格小型スピーカー全般に共通するところなので特にこの機種が劣るわけではない。

 

[高音]:高域は突き抜け感があるが、少し尖り、刺さりやすい。大音量では耳にキンキンくるところがある(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:中域はやや奥行き広めだが左右の方向感に乏しい。

[低音]:低域は粒感のある音で比較的おとなしめ。60hz以下からあまり存在感がない。そのせいかドラムがタップダンスしているかのように硬い表現になっている(分島花音killy killy JOKER」、UVERworldCORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:奥行き感はあるが、左右の方向感に乏しいモノラルな音域。(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:そこそこ立ち上がりが良く、ソリッドな感じなので弾ける感じは出ている(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルは近く分離している。ただそのせいか大音量で荒れる場面では真っ先に割れやすいことも。

 

【3】官能性

 UVERworldCORE PRIDE」は男性ボーカルとドラムが強く支配する曲。 ドラムはタップダンスをしているのかのような床面を感じさせる音。 そのせいか地平線を強く意識させる味付け。

 ChouchoDreamRiser」もドラムが比較的主導する曲だが、このスピーカーだとドラムが軽く行進曲風に聞こえる。 ただそのおかげか曲の疾走感は強い。

 多田葵「灼け落ちない翼」はボーカル主導の味付け。 ボーカルの一貫性のある表現を楽しめるので満足度は悪くない。 大音量時はサビ付近で音が割れやすく、刺さりやすく痛くなるところが若干ある。

 

【4】総評

 このスピーカーは音質的には物足りなさもあるが、見た目の楽しさが格別。 モノラルに近い平面的な音楽表現はわかりやすい反面、味気なく思うことも多いかも知れない。

 ただ通信性能は比較的安定していて、遅延は感じられないので動画再生でも不自然なところなく楽しめるので万能に使いやすい。

 

【5】このスピーカー向きの曲

 必ずしも表現力は高くないこのスピーカーには、わかりやすい展開で明るくポップに弾けていく低域の展開がわかりやすい洋楽ポップスは比較的相性が良い。情報量的にもこのスピーカーであってもガチャガチャしないレベルで煩わしいところがない。

 

 こちらも重すぎない低音、ほどよい情報量に軽妙さのあるメロディーとこのスピーカーでも良さを失わないわかりやすい表現の曲だ。

 

Esonstyle Mini Bluetooth ワイヤレス 高音質スピーカー LED光変化 通話可能/USB充電式/内蔵マイク搭載

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

【ワイヤレススピーカー Joly Joy JO-BS-01 レビュー】全体としてあっさり目だが、中域でそこそこ粘りのある音を鳴らすワイヤレススピーカー

Joly Joy®布目Bluetooth4.1スピーカー ワイヤレス ポータブル音楽プレーヤー 高音質 A2DP対応 マイク内蔵 USB充電 ノイズキャンセリング技術 省エネ (ディープブルー)

 

おすすめ度*1

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ASIN

B01KUTGHPW

 Bluetooth対応の布目ワイヤレススピーカー。単色構造で落ち着いたデザインなので、インテリアとしてもそこそこ魅力的。

 通信性能的には遅延はほぼなく、動画鑑賞などには問題ない。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はUSB充電ケーブルとAUX入力ケーブル、日本語含む多言語マニュアルが付属する。

 コントロールパネルは本体上部、スイッチやAUX接続部、充電ケーブルコネクタは背面に設置されている。

 

【2】音質

 音質的には比較的滑らかで中域だけやや粘りのある音を出す。ガチャガチャしたところや低域ばかりが目立って振動することはなく、比較的クセの少ない音で、曲による当たり外れはほとんどないものの、奥行き感などには乏しく平面的な音響だ。リズムも強く出ないので、全体としてあっさり味に聞こえる。

 

[高音]:高域はかなり塩味。演出が少なく自然な反面、のびやかさなども特に感じられない(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:中域はやや粘りのあるコシのある音だが、平面的。奥行き感はそれほど感じられず、平面的。比較的聞きやすい音ではある。

[低音]:低域はかなりおとなしく淡い。60hz以下はほとんど鳴らないので全般的に表現が軽くなる傾向にある(分島花音killy killy JOKER」、UVERworldCORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:全体的に平面的で奥行き感や高低を感じない(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:布地を通しているせいか、かなりエッジがとれた滑らかな音になるので、粒感は出にくいかも知れない。全体として丸く柔らかい(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルもどちらかというとやわらかく、自然な感じで演出は少ない。精彩感では若干もっさりしているように感じる。

 

【3】官能性

 分島花音RIGHT LIGHT RISE」は高域の金管音などが抑え気味に聞こえるせいかだいぶ篭もって聞こえてしまう印象がある。スピーカー自体に耳を近づけると全然違った印象だが、適正距離だとかなり落ち着いた印象になるだろう。

 鹿乃「ディアブレイブ」は個人的には悪くないが、好みは分けそうだ。楽器音がかなりおとなしめになり、ボーカルがよく聞こえる味付けになり、多様性が若干失われた代わりに声色中心でわかりやすい展開に聞こえる。

 ROUND TABLE featuring Nino「夏待ち」は中域の叙情感が非常にうまく出ていて、素直に良い。低域も自己主張しないが、演出がしっかり感じられ、響きすぎないのでうるさく感じない。素直に良質。

 ClariS「CLICK」のような情報量の多い曲ももっさりしている。スピーカーに耳を近づけてよく聞いてみると、細かい表現もそこそこ出ているのだが、布地を通しているせいか全体的に柔らかく、やや遠く感じられる。低域の重みなどもだいぶ弱まって聞こえるので、全体として落ち着いている印象。

 

【4】総評

 布張りされたドライバーの鳴り方で大きく好みを分ける。最近は布張りされたスピーカーは珍しくなってきたので、音の露出のスピーカーに慣れていると、単純な量感不足と篭もった印象を受けやすい。一方で、全体として落ち着いてどんな曲でも聞きやすいという美点があり、リラックスして音楽を楽しみたい人には悪くない選択肢だ。とくに中域で弦楽やピアノが鮮やかに聞かせる曲に自然で美しい味わいがあり、強みを感じる。

 

Joly Joy®布目Bluetooth4.1スピーカー ワイヤレス ポータブル音楽プレーヤー 高音質 A2DP対応 マイク内蔵 USB充電 ノイズキャンセリング技術 省エネ (ディープブルー)

 

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【ワイヤレススピーカー Luxon JL-2001-005 レビュー】防水性能とかっこいい外観が魅力だが、音質的にはほどほど

Luxon Bluetooth スピーカー ワイヤレススピーカー 高音質 防水 耐衝撃 防塵 ブラック

 

おすすめ度*1

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ASIN

B01M8K8T01

 Bluetooth対応の筒型ワイヤレススピーカー。デザイン的には蜂の巣模様がかっこよく、外観的にはシャープにまとまっている印象だ。

 通信性能的には遅延はごく少しだけあるが、動画鑑賞などには問題なく、目立った不自然さはない。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はUSB充電ケーブルとAUX入力ケーブルが付属する。

 本体底部に目立たないが操作パネルがあり、ボリュームコントロールと曲送り/戻しなどに対応する。AUXコネクタや電源スイッチ、充電ケーブル差し込み口などは天井にある。

 

【2】音質

 ワイヤレスモバイルスピーカーとしては軽量だが小さい方ではない。その割に若干スカスカした音がするので好みを分けそうなところはある。印象的にはだいぶシャリシャリした感じでエッジが強調されて聞こえ、パーカッションやリズムの聞こえは悪くない。

 

[高音]:高域は小型スピーカー特有のシャリシャリ感が素直に出る感じで、好みが分かれそう(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:中域の音も軽めでそれほど精彩があるわけでもない。

[低音]:低域もおとなしめ。60hz以下はほとんど鳴らないので全般的に表現が軽くなる傾向にある(分島花音killy killy JOKER」、UVERworldCORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:ステレオタイプなためにそこそこの広がりのある音だが、全体的にシャリシャリしているせいもあり、いまいち狭い印象を受ける(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:シャリとした音なのでエッジが感じられやすい。音の傾向としては全体的に軽い(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ややシャリシャリする傾向があり、耳に刺さる場面もある。

 

【3】官能性

 東京カランコロン「スパイス」は床面を作るドラム音はかなり軽め。それこそスパイスを利かせるパーカッションの音にはそれなりに味わいがあるが、やはり軽妙というよりはやや軽薄な印象を受けてしまいがち。とはいえ、全体像はよく伝わってはいる。

 東山奈央「Hello Alone -Yui Ballade-」はつややかなボーカルが魅力の曲だが、どうしてもシャリシャリ出てしまうところがあって、みずみずしさはだいぶ失われて感じられてしまうだろう。

 ClariS「CLICK」のような情報量の多い曲は全体的にきつい。音が混ざってガチャガチャしやすく、強い表現はシャリシャリと耳に痛い方向で出やすいので、大音量ではきつい。軽妙な感じは悪くない。

 

【4】総評

 防水性能があり、軽量で野外の持ち運びがしやすいという面はプラス。とはいえ、価格を考えると競合機種に魅力的なワイヤレススピーカーも多いので、あえてこれを選ぶかというと微妙なところ。音質面では若干表現力の弱さが感じられ、量感だけでいえば小型でも大きめのドライバーを搭載しているスピーカーのほうが満足度を得やすい。

 

Luxon Bluetooth スピーカー ワイヤレススピーカー 高音質 防水 耐衝撃 防塵 ブラック

 

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【ワイヤレスイヤホン North Crown NC-300 レビュー】そこそこ安定した通信性能、ほどよく鳴る低域、全体として密度のある表現

Bluetooth4.1 スポーツ イヤホン 高音質 North Crown NC-300 ワイヤレス ヘッドホン ブルートゥース 超軽量 マイク内蔵 ハンズフリー通話 CVCノイズキャン セル6.0技術搭載 IPX4防水 防汗 耳かけイヤーフック型 スポーツ イヤホン ヘットセット MFBボタン付き 技適認証済み メーカー1年保証 日本語説明書付きiPhone、Android 各種対応(グリーン&グレー)

 

おすすめ度*1

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ASIN

B01MFD2QG8

 外観的には以前レビューしたIdealMuzik i2と共通性が高く、関連機種と思われる。

 45°傾斜で耳に差し込まれるイヤーピース、耳裏からしっかり固定するイヤーフックと、かなり硬めの装着感のスポーツイヤホン。遮音性はそこそこあるが、音漏れは少し目立つか。

 通信性能はIdealMuzik i2がかなり波があって安定しなかったのに対し、こちらはまれに荒れる場面があったものの、安定度では大幅に勝る。テストに使用した接続機器は変えていないので、IdealMuzik i2と本機種がもしほぼ同機種ならば、やはり個体差の問題だったのかも知れない。しかし、音質面まで含めて考えると、これも個体差の問題もあるが、NC-300のほうが精彩度にやや勝っており、IdealMuzik i2のアップデートモデルと考えたほうが良さそうだ。

 

audio-sound.hatenablog.jp

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はイヤーピースの替え、充電用USBケーブル、日本語含む多言語マニュアル。IdealMuzik i2に入っていたイヤーフックの替え、携行ケースは付属していない。マニュアルはIdealMuzik i2付属のものと変わりなく、やはりIdealMuzik i2ときわめて近縁にあるイヤホンであることを思わせる。

 

 

【2】音質

 音質としてもIdealMuzik i2と似通っており、まずキラキラ感やエッジがやや強調されていて、粒感も出るので全体として精彩は比較的強め。IdealMuzik i2であった管楽器系統の音にはかなりもわっとした感じがする傾向は減じており、シャープさが増している印象だ。クラブ系の緻密な表現は若干ガチャガチャとする印象もあるが、密度はよく出る。ピアノは硬めに感じる。全体としてやや硬質で金属質的な音質であるのも共通だが、IdealMuzik i2と比べると低域が鳴るせいか深みと密度が増している分やわらかさは増している印象だ。

 

[高音]:キラキラ感強めでエコー感も出やすいのでやや幻想的に感じられる。一方で突き抜け感は案外少ないかもしれず、天井は近い印象を受けた(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:音のエッジが強いせいか、全体的に近寄って音が聞こえるため、精彩感は強いが空間性はやや狭く感じるかも知れない中域。ギターなどのつま弾きはかなり鮮明に目立つ。ピアノはやや硬質で響きは重く、余韻は少なめ。

[低音]:低音はしっかりとした存在感を感じる。中高域の精彩感が強いせいか非常に地味で目立たない。減衰は100hz以降ストレートに落ちているが、もっさり傾向であるが振動は芯を感じる(分島花音killy killy JOKER」、UVERWorldCORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:立体感は乏しい印象。全体的に前面に音楽が出てくる感じではあるが、包まれる感覚にも乏しい(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:パーカッションはキレが感じられやすいが、存在感はやはり案外薄い。ギターなどが強く出過ぎるか(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルは楽器とほどよい距離感。のびやかさはやや乏しいが、腰は悪くなく、力強さはある。

 

【3】官能性

 (K)NoW_NAME「Harvest」はしっとりしたボーカルはうまく表現されている。また弦楽が綺麗に出るのでその精彩感を心地よく感じる人にはよい。一方で曲の盛り上がりという面では、弦楽がジャカジャカしすぎるところもあり、ためや消失感に乏しく、やや間延びした感じがある点は否めない。どことなくもっさりした感じは抜けない。IdealMuzik i2と比べると通信が安定しているせいか低域の利きが良くなり、深みが増した分満足度は高いが、これはあまり変わった印象はない。

 Aimer「六等星の夜」はピアノがかなり硬めで重厚さが出る。ボーカルはやはりしっとりさが強調されており、突き抜け感に乏しいせいかかなり安定的。やはり盛り上がりには欠ける印象。同じAimerの「StarRingChild」も同様の傾向。ただしこちらは盛り上がりがそれなりに感じられた。

 petit milady「azurite」のような曲は比較的良質。キーボードの音や効果音の精彩感はきれいに出るので、楽器音とボーカルの分離がよく、パートの役割が明確でしかも多少効果音で味付けするような、ガチャガチャしないレベルでまとまった曲はうまく表現する。低域は深みを増しているので飛翔感も良好に感じる。

 ClariS「CLICK」までいってしまうとサビで少しガチャガチャしてしまう。傾向としてどうしてもボーカルが精彩感の強い楽器音に埋もれてしまいがちにはなるものの、低域と背景音はそれなりに生かされており、やはり通信性能の向上に伴うと思われる音質の改善が感じられる。

 

【4】総評

 関連機種であると思われるIdealMuzik i2に比べて不満点は大きく改善されている。エッジを利かせた精彩感の強いイヤホンという印象で低域もほどよく利いており、比較的無難で万能に曲を楽しめる。IdealMuzik i2の欠点であった低域の鳴りの悪さや背景音に近い音が潰れる傾向は大幅に改善された印象でコスパを考えても十分魅力的になった。

 通信性能はIdealMuzik i2がかなり暴れん坊で、音割れ・音飛びが目立つ場面があったのに比べると落ち着いた。しかし、長時間使用で遅延が見られる傾向があり、一部の曲では通信情報量が増えるのかどうしても音飛びが見られたが、途絶するほどデリケートではなかった。スポーツ用途としては十分とはいえないかもしれないが、日常使用のレベルであれば満足できるレベルであった。

 

 

 

Bluetooth4.1 スポーツ イヤホン 高音質 North Crown NC-300 ワイヤレス ヘッドホン ブルートゥース 超軽量 マイク内蔵 ハンズフリー通話 CVCノイズキャン セル6.0技術搭載 IPX4防水 防汗 耳かけイヤーフック型 スポーツ イヤホン ヘットセット MFBボタン付き 技適認証済み メーカー1年保証 日本語説明書付きiPhone、Android 各種対応(グリーン&グレー)

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

【ワイヤレスイヤホン IdealMuzik i2 レビュー】ややエッジがきついが精彩感のある表現。通信性能には波がある

IdealMuzik bluetooth イヤホン ランニング用 スポーツワイヤレス ヘッドセット防水 防汗(ブラック/レッド)

 

おすすめ度*1

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B01M23QH8Q

 45°傾斜で耳に差し込まれるイヤーピース、耳裏からしっかり固定するイヤーフックと、かなり硬めの装着感のスポーツイヤホン。

 遮音性はそこそこあるが、音漏れは少し目立つか。

 通信性能はやや波があるようで、首を多少回すと音飛びなどがあり、スポーツ用途を謳っているわりには安定性がやや心許ない。ただしこの点は個体差が存在する可能性もあり、接続機器の相性もあるかも知れない。aptXには対応しない。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はイヤーピースの替え、充電用USBケーブル、イヤーフック。携行ケースも付属しており、マニュアルは日本語対応。

 

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/617lYsKb%2BuL._SL1000_.jpg

 

【2】音質

 音質としてはまずキラキラ感やエッジがやや強調されていて、粒感も出るので全体として精彩は強く感じる。しかしながら、一方で管楽器系統の音にはかなりもわっとした感じがある。またクラブ系の緻密な表現はかなりガチャガチャとする印象もある。ピアノはかなり硬く感じる。全体として硬質で金属質的な音質である。

 

[高音]:キラキラ感強めでエコー感も出やすいのでやや幻想的に感じられる。一方で突き抜け感は案外少ないかもしれず、天井は近い印象を受けた(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:音のエッジが強いせいか、全体的に近寄って音が聞こえるため、精彩感は強いが空間性はやや狭く感じるかも知れない中域。ギターなどのつま弾きはかなり鮮明に目立つ。ピアノは硬質で響きは重く、余韻は少なめ。

[低音]:低音だけ聞いてみると出ていないわけではないようだが、中高域の精彩感が強いせいか非常に地味で目立たない。減衰は100hz以降ストレートに落ちているが、もっさりした振動なので存在感が薄いのかも知れない(分島花音killy killy JOKER」、UVERWorldCORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:立体感は乏しい印象。全体的に前面に音楽が出てくる感じではあるが、包まれる感覚にも乏しい(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:パーカッションはキレが感じられやすいが、存在感はやはり案外薄い。ギターなどが強く出過ぎるか(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルは楽器とほどよい距離感。のびやかさはやや乏しいが、腰は悪くなく、力強さはある。

 

【3】官能性

 (K)NoW_NAME「Harvest」はしっとりしたボーカルはうまく表現されている。また弦楽が綺麗に出るのでその精彩感を心地よく感じる人にはよい。一方で曲の盛り上がりという面では、弦楽がジャカジャカしすぎるところもあり、ためや消失感に乏しく、やや間延びした感じがある点は否めない。どことなくもっさりした感じは抜けない。

 Aimer「六等星の夜」はピアノがかなり硬めで重厚さが出る。ボーカルはやはりしっとりさが強調されており、突き抜け感に乏しいせいかかなり安定的。やはり盛り上がりには欠ける印象。

 petit milady「azurite」のような曲は比較的良質。キーボードの音や効果音の精彩感はきれいに出るので、楽器音とボーカルの分離がよく、パートの役割が明確でしかも多少効果音で味付けするような、ガチャガチャしないレベルでまとまった曲はうまく表現する。

 ClariS「CLICK」までいってしまうとサビで少しガチャガチャしてしまう。どうしてもボーカルが精彩感の強い楽器音に埋もれてしまい、また解像度の限界なのか効果音が背景に隠れてしまって味わいが大幅に減じている印象。

 

【4】総評

 当初はエッジを利かせた精彩感の強いイヤホンという印象があって、よくある無難なタイプかと思いきや、曲を試していくと意外とクセがあった感触だ。解像度は少し難があるのか情報量が多い曲は苦手。かといって情報量が少なめの落ち着いた曲は落ち着きすぎてしまうところもあり、得意な分野は限られる。最終的にギターが目立つ、パート分けがはっきりしたややロック調のポップスが一番合うかといった感想だ。ほかにはパッフェルベルのカノンは弦楽中心で精彩感がきれいに出るので、満足度が高かった。

 通信性能がやや暴れん坊で、音割れ・音飛びが目立つ場面もあり、遅延も発生しやすい。コスパ的には少し苦しいかも知れない。

 

 

 

IdealMuzik bluetooth イヤホン ランニング用 スポーツワイヤレス ヘッドセット防水 防汗(ブラック/レッド)

 

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【ワイヤレスカラオケマイク Codio MK028 レビュー】スマホを利用してYoutube動画などを使ってカラオケできる

Codio スマホカラオケ ワイヤレス ポータブル Bluetooth スピーカーマイク 無線スピーカー MK028

 

【この製品のポイント】

  • 1)スピーカーを備えたワイヤレスカラオケマイク
  • 2)曲送りや一時停止などのコントロール機能つき
  • 3)AUXケーブルでの有線接続にも対応

 

ASIN

B06VY7822Q

 ワイヤレスでスマホの音声を付属スピーカーに転送でき、そこに歌声を乗せることができるカラオケマイク。

 

 エコー機能がついており、手許で好きな割合で効果をかけられる。ボリュームコントロールも手許にあるので、使い勝手は良好だ。

 

 スピーカーの音質はそれほどでもなく、マイクと近いせいかハウリングしやすいところもあってマイクとスピーカー個々の性能面はそれほど優れたものではないが、Youtube動画や自作のカラオケ音源などをスマホで再生して気軽にカラオケできるのはかなり楽しい。

 

Codio スマホカラオケ ワイヤレス ポータブル Bluetooth スピーカーマイク 無線スピーカー MK028

 

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【ワイヤレススピーカー Ecandy X1 レビュー】コンパクトさとほどよいパワフルさと音の滑らかさを備えたワイヤレススピーカー

ECANDY 防水Bluetoothスピーカー ミニHIFIアウトドアワイヤレススピーカー 3.5mmオーディオTFカード入力 USBポート搭載 (X1オレンジ)

 

おすすめ度*1

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ASIN

B01J9QEVZ0

 Bluetooth対応コンパクトワイヤレススピーカー。同種のスピーカーの中でもとくに小さめで携行性は高い。

 通信性能的には遅延はごく少しだけあるが、動画鑑賞などには問題なく、目立った不自然さはない。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品は英語マニュアルとUSB充電とAUX入力を兼ねたケーブルが1本付属する。

 本体上面に操作パネルがあり、Play/Pauseやモード変更、ボリューム上下、曲戻し送りに対応する。PCの場合このパネル操作は再生ソフトウェアによって挙動が異なる。

 

【2】音質

同種の中でもかなり小型に属すると思われるが、量感的にはその小ささを感じさせない。小型スピーカー特有の、音がシャリシャリとした刺さった感じはあるが、比較的目立たない方。全体的に小型の割に音にキレがあり、こうした小型スピーカーにありがちな低音だけが目立ちすぎるという傾向も少なく、全体としてバランスは悪くない。

 

[高音]:高域は小型スピーカー特有のシャリシャリ感が出てしまい、少し尖り、耳に刺さる感じはあるものの、痛すぎるというほどではない。大音量では多少耳にキンキンくるところがある(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:中域はどちらかというと無個性で強く主張することが無く、ボーカルの背景に回りやすい。

[低音]:低域はかなりおとなしい。60hz以下はほぼ無音(分島花音killy killy JOKER」、UVERworldCORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:全体として密度が高く感じやすく、音がどうしても重なって聞こえる感じがあり、解像度的に微細な感じはあまりない(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:音のキレはあるのでパーカッションは意外と精彩感がある。ただ低域は弱いので全体として軽い(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルがよく分離していて、ボーカル中心で楽しみやすい。

 

【3】官能性

 鹿乃「ディアブレイブ」はロック調でありながらサビで弦楽やピアノなどがシアトリカルな演出もする複合的な味わいがある曲だが、このスピーカーではパーカッションやギターがキレよく目立って聞こえるため、シアトリカルな要素は弱く、全体としてロック調で軽妙な味わいの曲になっている。そのため叙情性がだいぶ失われているところはある。

 東山奈央「Hello Alone -Yui Ballade-」の弦楽とピアノメインの曲でもやや高域では味わいが増えるものの、全体として叙情性の盛り上がりが薄いかもしれない。音が重なって若干干渉して聞こえるような感じもある。

 Lia「Bravely You」は全体的に密度が高く量感が感じられる音にパーカッションとギターのキレがなかなか味わい深い。ベース音は非常に表面的でやる気が感じられないが、中域から高域にかけては情報量が多く、このクラスのスピーカーにしてはボーカルもなかなか味わえる。

 

【4】総評

 コンパクトで持ち運びやすい利便性とほどよい量感とキレのあるパワフルな中高域、小型の割に尖りすぎない滑らかな音となかなか優れたバランス感覚を感じさせるスピーカー。低域に弱さがあるという点を除けば、ボーカル中心にロック&ポップスやダンスミュージックを楽しむには悪くない。一方で弦楽やピアノなどは弱く、クラシックや映画音楽向きではなさそうな印象だ。

 

ECANDY 防水Bluetoothスピーカー ミニHIFIアウトドアワイヤレススピーカー 3.5mmオーディオTFカード入力 USBポート搭載 (X1オレンジ)

 

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【ワイヤレスシアターヘッドフォン KingYou HD-01 レビュー】通信性能崩壊。音質的にも価格の割に物足りないか

KingYou bluetooth 4.0 ヘッドフォン シアター ワイヤレス 高音質 ハイレゾ音源対応 オンイヤー ヘッドホン 折りたたみ式 有線可能 (HD-01 ブラック )

 

おすすめ度*1

 

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ASIN

B01MY5HR5C

  おしゃれな外観の折りたたみ式ワイヤレスヘッドホン。スタイリッシュな都会風デザインはなかなかにっかこいい。装着感は普通。ただズレやすくので運動のお供には向かない。

 通信性能はゴミ。接続してしばらくして通信が不安定になって音が飛び始め、やがて通信途絶する。とてもワイヤレスでは使えない。これではとてもレビューどころではないので、以下のレビューは付属のAUXケーブルを使って有線接続して行なった。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 充電用USBケーブルとAUXケーブルが付属する。コントロールパネルは本体右側のイヤーカップに集中している。

 

【2】音質

 大音量では音割れしやすく、音にあまり深みも無く、同価格帯のほかのヘッドホンに比べると魅力が薄い。パーカッションの表現が薄く、ボーカルもややかすれた細い感じで味気ない。

 

[高音]:高域はそこそこ出ていて、まあ精彩もあって悪くは無いかも知れない(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、petit milady「azurite」でテスト)

[中音]:ステレオ感が強く耳に近い。弦楽音は広さを出しており、そこそこ情緒も観じられる。

[低音]:70hz付近にピーク。低域音は全体的に厚みも無く、深くなく、淡泊。聞きやすいとは言える(分島花音killy killy JOKER」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:ステレオ感強め(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:弾みもあまりなく、全体的に軽く薄っぺらい感じがある(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルは目立つが、むしろ他の音が目立たないためにボーカルに意識が向きやすいと言った感じで、特別精彩があるわけでもない。

 

【3】官能性

 特筆すべきことは特にないので、あまり書かないが、まずUVERWorldの「CORE PRIDE」は本来はガンガン攻めてくるはずのドラムが淡白で味気なさ過ぎる。熱量まったくなし。東京カランコロン「スパイス」はパーカッションにキレがないせいか全体的にぼんやりしてもやもやっとした味付け。Rie fu「One-Bite」も全体的にもこもこしていて、あたたかみはあるが、情感に訴えかけてこない。

 

【4】総評

 個体差の問題があるのかもしれないが、手に入れた個体はあきらかにはずれ。ワイヤレスはまともに機能しないし、有線でも音はとても同価格帯のヘッドホンに劣るどころか、1000円台のヘッドホンでさえ選べばこれよりよさそうなものはたくさんある。見た目がかっこいいくらいしかおすすめポイントがない。

 

KingYou bluetooth 4.0 ヘッドフォン シアター ワイヤレス 高音質 ハイレゾ音源対応 オンイヤー ヘッドホン 折りたたみ式 有線可能 (HD-01 ブラック )

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

【防水ワイヤレススピーカー RUI YUE SH-51 レビュー】IP65でアウトドアでも水場でも使える生活防水性能。吸盤で壁面に設置するかカラビナで吊り下げることができる

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おすすめ度*1

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ASIN

B01N8U4GQB

 軽量で小型の防水スピーカー。 重量は145gで片手で握れる大きさなので邪魔にならない。

 aptX非対応。遅延は一瞬あるが、ほとんど感じられない。 動画では口パク感はほんの少しあるが、注意しないと気づかない程度。

  防水性能はIP65。 夕立やシャワーで水を当てる程度ならOKだが、水没はいけませんというレベル。 生活防水としては最高クラスの性能で風呂場やプールサイドでも使える。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品は英語マニュアルとUSB充電ケーブル、吸盤、カラビナが付属する。 本体側面に操作パネルがあり、Play/Pauseやモード変更、ボリューム上下、曲戻し送りに対応する。 またSDCardから音楽を入力することもできる。

 AUX入力には対応しない。

 

【2】音質

 ボーカル中心の音でボーカル曲は素直に聞き心地が良い。 音場は平面的だが、大音量でも音がわれにくく、聞きやすい音だ。

 [高音]:のびやかで突き抜け感はまあまあ。ただ刺さりや尖りと無縁で聞きやすい音(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:解像度がやや甘く、ガチャガチャしがち。ボーカルに精彩があるのに対し、楽器音は背景に回りがち

[低音]:きれいな振動音だがおとなしく、60hz以下はほとんど無音(分島花音killy killy JOKER」、UVERworldCORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:低域はおとなしく深みもあまりなく素直に床を作って支える。左右の方向感もそれほど感じず、楽器に奥行き感が多少ある程度で平面的。楽器の描き分けもややぼんやり。ボーカルだけは明瞭に分離(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:アタック感はあまりないが、そこそこ躍動感はあり、意外に目立つ音でボーカルを支える(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルが分離され、それに注力している印象でほかの楽器がややぼやけているのに対し、やたらと精彩があり、聞きやすい。どちらかといえば女性ボーカルが得意。

 

【3】官能性

  歌組雪月花「回レ!雪月花」のようなボーカルとリズム中心の曲は素直に面白い。 立体感はないうえ、背景がややガチャガチャとしてはっきりないものの、ボーカル主導で楽しく演奏する。

 ボーカルは得意だと言ったが、例外はあるようだ。 男性ボーカルの中孝介「君ノカケラ」ではおそらく震えの強い独特の表現のせいか、ボーカルの音像がかなりぼやけてノイズ感がある。 技巧的なボーカルに対しては場合によって表現が落ちることがあるかも知れない。

 UVERworld「僕の言葉ではない これは僕たちの言葉」もやはりボーカル中心の曲。 キーボードやギター音、パーカッションも背景に回ってボーカルに注力する味付けだが、この曲では満足度が高い。

 

【4】総評

 軽量小型の形状、高い防水性能と音楽を持ち運ぶ楽しさに特化したワイヤレススピーカー。 遅延もほとんどないので動画鑑賞にも堪える。

 音質はボーカル中心で高域のほうに比重があるようでとくに女性ボーカルに精彩はこの大きさのものではなかなか。

 

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【ワイヤレスイヤホン ZLONXUN G18 レビュー】中高域は尖らずなめらか、低域はややブーミー

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おすすめ度*1

f:id:kanbun:20160815152915j:plain

ASIN

B01N91VH2U

 イヤーフックが耳に安定させ、イヤーピースは耳にしっかりと差し込まれる。遮音性は普通。音漏れはやや目立つ。

 aptXには対応しないが、通信遅延はほぼない。途絶もなく、通信的には安定しており、動画鑑賞も問題ないようだ。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はイヤーピースの替え、充電用USBケーブル。細身の平形ケーブルのタッチノイズは普通。

 

【2】音質

 音質的には低域がやや強め。音には全般的になめらかさがある。圧迫感の少ない広さのある音で、ほどよい奥行き感がある。ボーカルはのびやかでシームレスな高低の昇降感が出ており、尖った感じはない。全体的に質の良い音に感じる。

 

[高音]:尖る感じはなく、耳を圧迫しないなめらかな音でのびやか(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:広めの音。ピアノや弦楽音はなめらかさがあり、キンキンしたりギスギスしたりといったところは少ない。ただその分深くえぐってくる情感はそれほど出ない。

[低音]:若干厚ぼったいところのある音。減衰は滑らかで深くなるに従って自然に沈んでいく。低域ドラムは床面の下に自然なエネルギーがたまり、地熱がそこそこ感じられる(分島花音killy killy JOKER」、UVERWorldCORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:ほどよい広さがあり、ボーカルと楽器の分離感はやや強め。張り出しもそこそこあるが、やや前方で頭を包み込むイメージ(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:パーカッションはアタック感とはじける感じはそこそこあり、勢いを感じる。またドラムは躍動的で元気(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:のびやかでなめらか。高低差での不自然な途切れや声色の変かは感じられず、全体的に安定して感じられる。透明感もそこそこあり、明るく元気。

 

【3】官能性

 早見沙織東山奈央「Hello Alone」は出だしから勢いのある楽器音に元気良く始まる。音に滑らかさがあるので、アタック感が強くても圧迫する感じはなく、きれいに抜けて気持ちが良い。ボーカルはほどよく明るく元気。

 山崎葵「花火のあと」はボーカルに艶やかさがある。ギターのつま弾き音は控えめでボーカルを引き立たせているが、彩りはほどほどあり、自己主張はないがきれい。むしろ情感を加える弦楽音が強めに出る印象で、花火の彩りよりは切ない心情のセピア色の色合いを感じる。

 奥華子「夕立」のボーカルもなめらかで艶やか。この曲はエレクトリック系の音がにじんで強くでてしまうところがあるが、このイヤホンではウェットで尖りのない聴きやすくなめらかな音。弦楽の情感もしっかり出ており、全体的にもの悲しさを感じさせながら、叙情性の強いボーカルが丁寧な情景描写とともに物語を紡ぐ。

 井口裕香「Hey World」はボーカルの明るさはそのままだが、力強さよりは叙情性がやはり目立つ。抜けが良く艶やかで突き抜けていく歌声に、圧迫感なくなめらかな楽器音が流麗なサウンドを作る。この曲はパーカッションが強く出過ぎるとリズムを強く意識してパワフルになるが、このイヤホンでは弦楽とボーカルの伸びやかさが勝ち、メロディアスな雰囲気で暖色系バラード調に聞こえる。

 

【4】総評

 通信性能はかなり優れており、遅延や途絶はない。音質的にはメロディアスで同価格帯の中では、詩情を感じさせる味付け。どちらかというとしっとりした曲のほうが得意といえるが、クラブミュージック系のリズム系も圧迫感なく丁寧に聴かせる印象があり、中毒性は薄めだが質は高い。

 

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