IdealMuzik bluetooth イヤホン ランニング用 スポーツワイヤレス ヘッドセット防水 防汗(ブラック/レッド)
おすすめ度*1 |
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ASIN |
45°傾斜で耳に差し込まれるイヤーピース、耳裏からしっかり固定するイヤーフックと、かなり硬めの装着感のスポーツイヤホン。
遮音性はそこそこあるが、音漏れは少し目立つか。
通信性能はやや波があるようで、首を多少回すと音飛びなどがあり、スポーツ用途を謳っているわりには安定性がやや心許ない。ただしこの点は個体差が存在する可能性もあり、接続機器の相性もあるかも知れない。aptXには対応しない。
【1】外観・インターフェース・付属品
付属品はイヤーピースの替え、充電用USBケーブル、イヤーフック。携行ケースも付属しており、マニュアルは日本語対応。
【2】音質
音質としてはまずキラキラ感やエッジがやや強調されていて、粒感も出るので全体として精彩は強く感じる。しかしながら、一方で管楽器系統の音にはかなりもわっとした感じがある。またクラブ系の緻密な表現はかなりガチャガチャとする印象もある。ピアノはかなり硬く感じる。全体として硬質で金属質的な音質である。
[高音]:キラキラ感強めでエコー感も出やすいのでやや幻想的に感じられる。一方で突き抜け感は案外少ないかもしれず、天井は近い印象を受けた(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)
[中音]:音のエッジが強いせいか、全体的に近寄って音が聞こえるため、精彩感は強いが空間性はやや狭く感じるかも知れない中域。ギターなどのつま弾きはかなり鮮明に目立つ。ピアノは硬質で響きは重く、余韻は少なめ。
[低音]:低音だけ聞いてみると出ていないわけではないようだが、中高域の精彩感が強いせいか非常に地味で目立たない。減衰は100hz以降ストレートに落ちているが、もっさりした振動なので存在感が薄いのかも知れない(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)
[解像度・立体感]:立体感は乏しい印象。全体的に前面に音楽が出てくる感じではあるが、包まれる感覚にも乏しい(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)
[パーカッション・リズム]:パーカッションはキレが感じられやすいが、存在感はやはり案外薄い。ギターなどが強く出過ぎるか(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)
[ボーカル傾向]:ボーカルは楽器とほどよい距離感。のびやかさはやや乏しいが、腰は悪くなく、力強さはある。
【3】官能性
(K)NoW_NAME「Harvest」はしっとりしたボーカルはうまく表現されている。また弦楽が綺麗に出るのでその精彩感を心地よく感じる人にはよい。一方で曲の盛り上がりという面では、弦楽がジャカジャカしすぎるところもあり、ためや消失感に乏しく、やや間延びした感じがある点は否めない。どことなくもっさりした感じは抜けない。
Aimer「六等星の夜」はピアノがかなり硬めで重厚さが出る。ボーカルはやはりしっとりさが強調されており、突き抜け感に乏しいせいかかなり安定的。やはり盛り上がりには欠ける印象。
petit milady「azurite」のような曲は比較的良質。キーボードの音や効果音の精彩感はきれいに出るので、楽器音とボーカルの分離がよく、パートの役割が明確でしかも多少効果音で味付けするような、ガチャガチャしないレベルでまとまった曲はうまく表現する。
ClariS「CLICK」までいってしまうとサビで少しガチャガチャしてしまう。どうしてもボーカルが精彩感の強い楽器音に埋もれてしまい、また解像度の限界なのか効果音が背景に隠れてしまって味わいが大幅に減じている印象。
【4】総評
当初はエッジを利かせた精彩感の強いイヤホンという印象があって、よくある無難なタイプかと思いきや、曲を試していくと意外とクセがあった感触だ。解像度は少し難があるのか情報量が多い曲は苦手。かといって情報量が少なめの落ち着いた曲は落ち着きすぎてしまうところもあり、得意な分野は限られる。最終的にギターが目立つ、パート分けがはっきりしたややロック調のポップスが一番合うかといった感想だ。ほかにはパッフェルベルのカノンは弦楽中心で精彩感がきれいに出るので、満足度が高かった。
通信性能がやや暴れん坊で、音割れ・音飛びが目立つ場面もあり、遅延も発生しやすい。コスパ的には少し苦しいかも知れない。
IdealMuzik bluetooth イヤホン ランニング用 スポーツワイヤレス ヘッドセット防水 防汗(ブラック/レッド)
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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。