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【ワイヤレスイヤホン SoundPEATS Q9A レビュー】緻密でやや繊細すぎるところはあるが、バネのある中域が魅力のイヤホン。すっきりのびやかで比較的万能

〔5色展開〕SoundPEATS サウンドピーツ Bluetooth イヤホン 高音質 aptXコーデック対応【メーカー直販 / 1年間保証】低遅延 外れにくい 耳掛け式 Bluetooth 4.1 + CSR社チップ採用 IPX4防水 IP4X防塵 スポーツイヤホン マイク付き ハンズフリー通話 CVC6.0ノイズキャンセリング 音漏れ防止機能 ブルートゥース イヤホン Bluetooth ワイヤレス イヤホン Bluetooth ヘッドホン Q9A ブラック

 

おすすめ度*1

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ASIN

B01CN45V6I

 イヤーフックつきのやや大きめな台形ハウジングは最近スポーツタイプを中心に流行しているデザイン。イヤーピースは傾斜を伴って耳に深く差し込まれるので装着感はしっかりかつ装着性も高い。

 aptXに対応する。通信性能的にはやや相性があるようで、PC用のaptX対応レシーバーでは通信が非常に不安定で実用性皆無だったが、手持ちのAndroidタブレットiPhoneのaptX対応機種では遅延や音飛びなどはなかった。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はイヤーピースの替え、充電用USBケーブル、英語マニュアル、携行ケース。平形コードには全くといっていいほどタッチノイズはなく、スポーツ用途としてはこれも好ましい。

 

 

【2】音質

 音質を一言で表現すれば緻密かつすっきり。細かいところまでかなりきれいに表現するが、それに拘泥しすぎない開放的な距離感とのびやかさも備えており、情報量の多い曲でもガチャガチャしすぎずに圧迫感がなく、爽快感が失われていない。低域はかなり薄味で中高域、とくに中域の充実度と空間表現が巧みなので、全体的に開放的かつ軽妙という味付け。やや軽すぎて走りすぎる傾向もないとはいえないので、細かいところでは好みは分かれるかもしれないが、ダンスミュージック・ポップス・ヒップホップ・ゲームミュージックなどに比較的万能な性能を発揮する。高さもよく出るので空間的な面白みもあり、中毒性はなかなか高い。

 

[高音]:高域もほどよく丸みもあってなめらかにのびるリニア感のあるスムーズな鳴り方(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:中域は緻密だが音の消失はすっきりしているので後味はそれほど強く残さない開放感を伴った音。ピアノや弦楽ともにほどよい色彩とのびやかさ、そしてくどくならずほどよく消失するバランス感覚があって、全体として優等生的な鳴り方。

[低音]:低域はかなりおとなしく、振動も強くなく線に近い細かなもので、50hz以下はとくにおとなしい。おそらくこの締まった特徴が、ドラム音などに弾みを持たせており、熱量を伴いながら反発する弾力を感じさせている。低域重視ではないため量感にはやや乏しいが、存在感はしっかり感じられる低域(分島花音killy killy JOKER」、UVERWorldCORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:足場はかなりしっかりした床を作るため、全体として三角形に上に高い。体育館の床面のようなはっきりした反響があって、下では上方向に音が上がっていく感覚を感じる。上は天井も高く、女性ボーカルはサビでスルスルとのびやかに上がっていく(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラムは軽妙。ハイハットはかなり緻密に粒感が出るので、全体として軽快な印象(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:若干がなる傾向がないでもないが、比較的良質でまるっとした抜けの良い感じの声質になり、とくにアニメ声との相性は良さそう。

 

【3】官能性

 鹿乃「腐れ外道とチョコレゐト」は軽妙なリズム表現の上にかなり変化に富んだ音が盛り込まれ、ガチャガチャうるさくなりやすい曲だが、このイヤホンはそうした情報量過多な表現をこの曲本来の持ち味である軽妙という方向にうまく消化しており、良質。ボーカルにかかるエフェクトと消失感、それに伴う残響感もなかなか秀逸で文句ない。

 Rasmus Faber銀河鉄道999 JAZZ Ver.」はこのイヤホンで聴くと低域の密度は減って聞こえるので、どちらかといえば軽妙なピアノが主導するステップを踏むような遊び心のある表現。低域は支配的でなく味付けに徹しており、楽しげで茶目っ気のあるボーカルを中心にやや華やかで若干頽廃的な雰囲気に酔える。

 nano.RIPE「ラルミー」はnano.RIPEの曲の中でもややざわざわしやすく、うるさくガチャガチャしがちな曲。このイヤホンはまずドラムが軽快で重たくせず、サビでのボーカルの飛翔をうまく支えて、弾ませていく。ベースの利きも下にエネルギーを一度貯めて上に解放する弾力となっており、下方向に貯まりこんで沈まないために、全体として前向きで力強い曲調がうまく出ていて、ヤマ場でやや過剰になるハイハットなども耳障りにならない軽快なものになっている。

 歌組雪月花「回レ!雪月花」は緻密に出し過ぎてしまい、ややリズムが硬く、全体として硬質になっている印象であり、元々ボーカルと楽器が絡み合う独特のグルグルした回転の感じられる中毒性が魅力である部分が強く出過ぎて、ボーカル周りに音が集中しすぎ、目を回すくらいめまぐるしくなってしまっている。中毒性がかなり高いので、うるさすぎないが、人によってはくらくらするくらい過剰になっている。

 

【4】総評

 高い装着性とタッチノイズのないケーブル、一部相性はあるようだが全般的に安定的な通信性能とスポーツ向けワイヤレスイヤホンとしてはかなり理想的であり、コスパは文句ない。音質的にも繊細さと開放感を兼ね備えた比較的万能なもので、低域は量感自体には乏しいものの、それを補ってあまりある弾力性を持っていて、軽妙で明るいアニメソングには強く、JAZZも遊び心の強い曲を中心に楽しめる。ダンスミュージックやシアトリカルな表現の入るゲームミュージックにも向き、ごくまれに表現が行き過ぎてしまうところがあるものの、ほぼ万能といってよい聞き心地は万人向けに近い。ほとんどハズレがないという意味でかなりおすすめである。

 

 

 

【5】このイヤホン向きの曲

 寂寥感のある導入、華やかさを増してシアトリカルになっていく中盤以降までうるさくなるところなくスムーズな流れで導いてくれる。曲の展開によって情感を溜めるゲームミュージックや映画音楽を楽しむにはこのイヤホンは持って来いだ。

 

 この曲はイヤホンによっては重苦しくなりすぎたり、逆に低域が軽くなりすぎて薄味になったり、ノイズ感がうまく出なくてあっさりしすぎることがある。しかしこのイヤホンは低域を軽快な弾力で表現するので一定の緊張感を維持しつつ開放的なものにしており、同時にノイズ感は緻密に表現してフレーバーとしての焦燥感や心のざわつきを余すところなく伝えており、価格帯を考えると、うまいとしか言いようがない。

 

  やや過剰な弦楽の色彩感はうまく出ており、そのうえで全体として弾みのあるパーカッションの表現が、青春期独特のわくわく感、冒険心、自己充足感を思い出させてくれる。ボーカルものびやかに出ていて、明るく元気。

 

  名曲「ハッピーハミング」もなかなかよいが、ネット上に良質な音源が見つからなかった。ロンドンフィル版だが、中盤の「ハッピーハミング」部分はやや味気ない。とはいえ逆に前半のオーケストラ版「木漏れ日の中で」はこのイヤホンで聴くとうららかな陽光から風のそよぎ、それに合わせて踊る草花の香しい呼吸さえ聞こえる。価格を考えれば、まさに秀逸。

 

〔5色展開〕SoundPEATS サウンドピーツ Bluetooth イヤホン 高音質 aptXコーデック対応【メーカー直販 / 1年間保証】低遅延 外れにくい 耳掛け式 Bluetooth 4.1 + CSR社チップ採用 IPX4防水 IP4X防塵 スポーツイヤホン マイク付き ハンズフリー通話 CVC6.0ノイズキャンセリング 音漏れ防止機能 ブルートゥース イヤホン Bluetooth ワイヤレス イヤホン Bluetooth ヘッドホン Q9A ブラック

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

【aptX対応ワイヤレスイヤホン SoundPEATS Q12 レビュー】シャキシャキした歯ごたえのあるシャープサウンドが魅力

Q12 ワイヤレス イヤホン SoundPEATS apt-Xコーデック採用 Bluetooth イヤホン 高音質 防水 防滴 ランニング中でも耳から外れにくい スポーツ仕様 ワイヤレス ヘッドホン ハンズフリー通話 CVC6.0 ノイズキャンセリング搭載 【メーカー直販/1年保証付】 ブラック

 

おすすめ度*1

 

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ASIN

B01FX6X7G4

 耳に差し込まれる形式で装着感は良好なスポーツタイプのワイヤレスイヤホン。無線音楽コーデックであるaptXに対応し、対応機種とペアリングすれば低遅延・高音質で音楽を楽しめるのが特徴だ。遮音性はそれほどでもないが、音漏れは比較的小さめ。

 通信性能的な点では、音飛びはなく、遅延は若干見られるが、口パク感はほぼなく動画鑑賞にも向く安定性能。ただ距離による不安定さは出やすく、3m程度音源再生機器から離れると途絶や音飛びがやや目立つようになる。

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【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品は携行ケース、イヤーフック、イヤーピースの替え、充電用USBケーブル、英語マニュアル。細身の平形ケーブルはタッチノイズ少なめ。

 ハウジングにはマグネットがついており、未使用時はネックレス状にして首掛けできる。

 

【2】音質

 小気味よくまとまった若干シャリ感強めのシャープサウンドが特徴。立ち上がりよく、よく締まるタイトな音場を感じやすい。ギターやドラムにバチバチとした電撃のような空気にはじける音が感じられる。高域は少し刺さりやすいところはあるものの、突き抜け感とのびやかさはなかなか。全体として葉物野菜のようなシャキシャキした歯ごたえと瑞々しさを感じる音。

 

[高音]:抜けにかけてシャリっとした感じでシャープネスの強い音。のびやかさと突き抜け感はなかなか(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:奥行き感がある。しかし何よりボーカルとの良好な関係を演出する距離感がよい。楽器も若干乾いたところはあるが、立ち上がりよく、鮮明度も強めで表現の密度を感じる。
[低音]:100hz~30hzまでまとまりのある振動音で素直に減衰する。ドラムは爆発力があってかなり強く弾ける力強い音。地鳴り感もあり、精彩感がある(分島花音killy killy JOKER」、UVERWorldCORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)
[解像度・立体感]:床面を感じさせながら、球体状のそこそこ奥行きのあるボーカルから離れすぎない空間を感じる(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)
[パーカッション・リズム]:立ち上がりもよくアタック感もあってシャキシャキとした音。全体として弾けと締まりが良いのでタイトに引き締まった音場にする(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)
[ボーカル傾向]:高域ではシャープさが目立つ。そのため息音はやや尖った感じで出やすい。のびやかさと力強さもある音。

 

【3】官能性

 Rie fu「One-Bite」は豊かでさわやかさも感じる味付け。ボーカルには温度感とシャープさが同居して引き締まりながらも優しい。のびやかさも十分で弦楽音と合わせて情感もよく出ている。

 nano.RIPE「スターチャート」は軽快で元気の良いドラムと全体的にキレの良いサウンドが楽しい。立ち上がりと消失のバランスも良く、メリハリが強い。ボーカルはのびやかさとシャープさのバランスが良い。

 Kylee「大好きなのに」は爆発力と熱量のあるドラムサウンドにキレのある力強いボーカルが楽しめる。全体として歯ごたえを感じるシャキシャキとしたサウンドになっていて、爽快な音を楽しめる。

 JOY「アイオライト」もキレの良いサウンドが展開する。軽快に躍動するドラムと甘味のボーカルとが明るく元気な空間を作っている。シャリ音は若干強めで人によってはうるさく感じるかも知れないほどだが、疾走感は強い。

 

【4】総評

 シャリシャリしやすいものの、シャープで明るめの音が魅力的なイヤホン。低域は弾けが強いので軽快な味付けで好みを分けそうだが、高域・中域ともに標準以上の実力を感じる。若干遅延が出やすいところはあるが、音質的には価格帯ではレベルが高い。

 

Q12 ワイヤレス イヤホン SoundPEATS apt-Xコーデック採用 Bluetooth イヤホン 高音質 防水 防滴 ランニング中でも耳から外れにくい スポーツ仕様 ワイヤレス ヘッドホン ハンズフリー通話 CVC6.0 ノイズキャンセリング搭載 【メーカー直販/1年保証付】 ブラック

 

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【ワイヤレススピーカー SoundPEATS P3 レビュー】もっさりだが力強いサウンド表現。通信性能はド安定

Bluetooth スピーカー P3 SoundPEATS 防水防塵仕様 IP65 耐衝撃 ポータブルス ワイヤレス ピーカー アウトドア マイク搭載通話可能 8時間連続再生 【メーカー直販/1年保証付】 (ブラック・グリーン)

 

おすすめ度*1

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ASIN

B01EWBZ098

 スポーツデザインのワイヤレススピーカー。IP65の生活レベルに対応する防水防塵性能を備える。通信性能は安定しており、遅延や途絶はない。距離的には音源再生機器から5m程度離れるとやや不安定になる。

 音源入力はBluetooth以外にAUXケーブルでの有線入力も可能。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品は充電用USBケーブル、AUXケーブル、英語マニュアル。カメラの三脚に取り付け可能。

 

【2】音質

 ドンシャリな感じだが、どちらかといえば低域より高域に精彩感が強い。低域自体はかなり強く振動しているが、非常に重たげな音で沈むので案外存在感は控えめ。またシャリシャリした感じはなく、高域でも尖らない。楽器の立ち上がりはややもっさりで鎌首を徐々に上げていくタメのようなものを感じる。中域はやや奥まり、緻密さはほどほど。全体としてボーカル中心に味わいやすい。

 

[高音]:少しもっさり気味だがのびやかさがある。突き抜け感はやや乏しく、少し天井を感じるかも知れない(分島花音RIGHT LIGHT RISE」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:中域はやや奥まって広さを演出する。

[低音]:100hz~30hzまで下方向に沈み込む非常に重たい音。振動は強め。ドラムは下方向に弾ける音で素直に重たい(分島花音killy killy JOKER」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:低域とボーカルが目立ち、中域以上の楽器音は少し奥に聞こえる(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:下方向に重たげに感じられ、少しもっさりした感じがする。安定的(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:肉厚気味でのびやかさもある。

 

【3】官能性

 

 UVERWorldCORE PRIDE」はドラムが重たい。ボーカルも少し暗め。全体として重厚でダークな感じが強めで内にエネルギーを溜め込んでいく。降り止まない雨を感じさせる薄暗い雰囲気に妙味がある。

 春奈るなOverfly」はかなり重厚。かなり厚ぼったい雲を感じ、ボーカルはその抵抗を感じながら肉厚気味やや暗めの声で闇の中を駆け抜けようとしている。陰鬱気味の表現は罪悪感さえ感じさせ、これはこれで歌詞に合っているといえなくもない。圧倒される。

 nano.RIPE「帰り道」は夕闇を感じる。黄昏の由来どおり、近くにいる人の顔さえ影で隠してしまうかのよう。それが歌詞の雰囲気にマッチしている感じがあり、暗く形がはっきりとしない中を手探りで進んでいくようなおぼつかなさがうまく出ている。

 歌組雪月花「回レ!雪月花」はやはり少しブーミーさが目立つが、それがうまく力強さになっている。やや下方向にエネルギーをためるところがあり、軽快さは減じているところがあるが、肉厚気味のボーカルは元気。

 

【4】総評

 遅延・途絶が少なく、通信性能は安定しており、ワイヤレススピーカーとして使いやすい。音質的には低域重視だが低域は沈み込む感じで素直にエネルギーを溜め込むので中域以上を引っ張らない。ただ全体として肉厚気味に出るので暗く感じがちにはなる。高域はなめらかなので意外と聞きやすい。リズムはアタック感はそれほどないものの、比較的明瞭に感じられる。

 

Bluetooth スピーカー P3 SoundPEATS 防水防塵仕様 IP65 耐衝撃 ポータブルス ワイヤレス ピーカー アウトドア マイク搭載通話可能 8時間連続再生 【メーカー直販/1年保証付】 (ブラック・グリーン)

 

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【ワイヤレスイヤホン SoundPEATS Q800 レビュー】ドンシャリ正統派の音。特徴的な形状が実現する独特の装着感

SoundPEATS【メーカー直販/1年保証付】Bluetooth イヤホン 高音質 ハンズフリー通話 ネックバンド型 CVC6.0ノイズキャンセリング機能搭載 防水 防滴 スポーツ仕様 ワイヤレス イヤホン Q800(ブラック)

 

おすすめ度*1

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 独特のネックバンドつきのワイヤレスイヤホン。首回りに安定させることでスポーツ中など激しい運動にもズレが少ない仕様になっている。遮音性はそれほど高くなく、音漏れも比較的大きめ。

 通信性能的には近距離では遅延や途絶を感じないが、音源機器から5m以上離れると通信がかなり不安定になり、頻繁な途絶が生じるようだ。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 英語の説明書、イヤーピースの替え、USB充電ケーブルが付属する。ケーブルのタッチノイズはほぼない。

 

【2】音質

 定義通りのドンシャリ。低域がかなり重たく硬く鳴り、中高域はシャリシャリとした鳴り方。そのため全体としてシャープで大味な感じに聞こえやすく、エッジは強めに思う。また尖った音は周囲の音に干渉しやすく、パーカッションやギターが強い場面ではボーカルが押され気味に感じるところもある。

 

[高音]:上方向への突き抜けは結構強く、シャープでやや刺さりやすい場面もある。透明感はそれほど強くなく、キラキラ感は少ない(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:やや奥まり、奥行きを感じやすい。

[低音]:100hz~30hzまで比較的自然に減衰する。ブーっと幅が広めに振動するブーミーな音。そのせいか躍動的な感じは少なく、下方向に重く落ち着いていく傾向がある(分島花音killy killy JOKER」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:低域が前面左右に出やすく重さを感じやすい。ボーカルはやや奥まっている(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:シンバルは周辺的でシャリっとした音。ドラムは躍動的でなく、重く沈む(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルは楽器に包まれている。場合によって左右の音が強いと影響を受けて埋もれる場面もある。

 

【3】官能性

 Kylee「大好きなのに」はややボーカルが遠目で低域が前面に出る。低域の勢いを感じやすい反面、ボーカルは音圧強めの楽器に押されてややおとなしめに感じるかも知れない。楽器との一体感があるという意味ではよいが、この曲はどちらかというとボーカルの力強さが前面に出た方が妙味が増す気がしないでもない。

 やなぎなぎ「Sweet Track」はややシャリシャリするが、ドラムとボーカルに精彩がある。サビは若干ガチャガチャするものの、全体として一体感があり、ほどよく密度を感じられる表現。

 坂本真綾「プラチナ」はキラキラ感が抑えめで奥行きが出ている。そのため少しおとなしめに聞こえるが、ドラムサウンドの刻みはよく出ているのでリズムは感じやすい。全体として安定的。

 nano.RIPE「Answer Song」も音にほどよくキレがあるが、どちらかというと安定的。重みのあるドラムとベースが下に引っ張るところがある。ボーカルは音楽に包まれていて一体感が強く、温度感を失わない。

 

【4】総評

 正統派ドンシャリというような演出は好みの人も多いかも知れない。シャリ感強めなのは個人的には気になるが、シャープな表現に面白みを感じる人もいるだろう。低域にはほどよい重厚感もある。意外なのはこうしたドンシャリな味付けだと得てしてキラキラ感が強めに出る傾向が強いように思うが、このイヤホンはそれほどキラキラしない。

 ワイヤレスイヤホンの中では廉価で手が出しやすいが、独特の形状が好みを分けそうだ。

 

SoundPEATS【メーカー直販/1年保証付】Bluetooth イヤホン 高音質 ハンズフリー通話 ネックバンド型 CVC6.0ノイズキャンセリング機能搭載 防水 防滴 スポーツ仕様 ワイヤレス イヤホン Q800(ブラック)

 

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【ワイヤレススピーカー SoundPEATS P2 レビュー】大音量、大味の高域ボーカルと低域の弾みが楽しい

SoundPEATS 【メーカー直販/1年保証付】 Bluetoothスピーカー 防水防塵仕様 耐衝撃 ポータブルスピーカー マイク搭載通話可能 10時間連続再生 P2 (ブラック・グリーン)

 

おすすめ度*1

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 ゴムで耐衝撃処理と防水加工されたスポーツスタイルのワイヤレススピーカー。aptXには対応しない。両面から音が聞こえるので小型の割に音量は大きい。また裏と表で音の大きさが異なり、聞こえも若干異なるため、表でうるさく感じたら裏返せばマイルドになり聞きやすくなる。

 ノイズ感はないが、遅延が多少あるのが気になる。動画鑑賞時は口パクがわかる程度、だいたい0.5秒ほどの差があるように思われる。一方で距離的な通信性能は比較的安定しており、10m程度離れてもやや途絶するところはあるがコネクションが切れることはなかった。

 スマホワンセグアプリを実行したところ、音声が出力されなかったので、SCMS-Tには対応していない可能性が高い。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品は英語マニュアル、充電用USBケーブル、AUXケーブル。

 

【2】音質

 音量はかなり大きく出るが、小さな筐体に大きめのドライバーを収めているせいか、大音量で高域を中心に音割れしやすいという特性がある。適正音量付近でものびる音は少し震えが強く耳に刺さるようなところもある。音は全体的に音圧が感じられ、のびやかさも強く、聴き応えはなかなか。とくに低域は中域以上を邪魔しないほどよいレベルで、この大きさくらいのスピーカーに多い、低域ばかりが響いてガツガツした音楽表現になることがない。傾向としてはドンシャリ

 

[高音]:のびやかさがあり、力強くしなる音。そのぶん音量を大きくすると割れやすいところがある(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:ピアノ音はかなりおとなしめで精彩は弱め。弦楽音も奥まってやや細尖る。ただギターなどに音圧があり、抜けはスカッと決まる場面が多い。

[低音]:100hz~70hzまでは比較的区切られた中でブーミーに振動する、収まりの良い鳴り方をする。60hzに荒い振動があり、50hz以下は逆にタイトに締まる。ドラムは地鳴りよりは弾けが強く、上方向に持ち上げる表現(分島花音「killy killy JOKER」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:奥行き感はあるものの広さはあまり感じない(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:粒感は丁寧に出て、締まりのあるシンバル。弾けのよいドラムとかなり躍動的(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルと楽器とは近く、一体感強め。高域で少し刺さりやすいが、全体として力強く、のびやかでよくしなる声。

 

【3】官能性

 Rie fu「One-Bite」はピアノとストリングスは控えめでメロディーはやや暗めだが、ボーカルは力強くのびやかさがあり、Bメロからパーカッションが入ってくると、途端に色づき躍動的になり、メリハリがある。ボーカル中心の味わいだが、満足度は高い。

 池田綾子「僕たちのTomorrow」はリズムとボーカル中心でサビ前は若干暗さが目立つ曲調に聞こえるが、サビでの力強く伸びていく声楽的高域、アヴェマリアの箇所は鮮やかさがあってその対比に味わいがある。

 UVERWorld「いつか必ず死ぬことを忘れるな」はかなりボーカルの圧力があり、刺さりやすくギザギザとするが、それだけにキレを感じる。楽器はドラム中心でギターは奥まるのは好みを分けるところはある。

 東山奈央「Hello Alone - Yui Ballade -」はボーカル中心の曲でしかも高域でのびて艶やかな声質だが、それがかなりこのスピーカーに合う。ピアノとストリングスに精彩が足りないので、かなりボーカル頼みではあるが、逆に愛らしさとのびやかなボーカルを思う存分楽しめる。

 

【4】総評

 音質という面で見ると、ややぼーっとしたところもあり、ボーカルと低域の迫力重視で寝技のできない一本勝負なところがある。ただ音量を出しやすく、パワフルさは感じやすいので曲を大味で楽しむのには非常に向く。

 

SoundPEATS 【メーカー直販/1年保証付】 Bluetoothスピーカー 防水防塵仕様 耐衝撃 ポータブルスピーカー マイク搭載通話可能 10時間連続再生 P2 (ブラック・グリーン)

 

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【カナル型イヤホン SoundPEATS M10 レビュー】やや寒色系に思うが、のびやかな高域とほどよくボーカルを囲む楽器の配置が心地よい

SoundPEATS【メーカー直販 / 1年保証付】M10 イヤホン カナル型 イヤホン 高音質 ノイズキャンセリング機能搭載 高級感あるデザイン マイク付き ハンズフリー通話可能 防滴 耐汗 スポーツ仕様 (ブラック)

 

おすすめ度*1

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  銀色の金属ハウジングに黒いラインが映えるゼブラデザインがきれいなカナル型イヤホン。遮音性はそこそこ、音漏れはやや小さめ。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品は英語のマニュアルとイヤーピースの替え。タッチノイズは控えめ。

 

【2】音質

 高域は鮮明度の高い、やや寒色系の表現。のびやかさと煌びやかさが感じられる。低域は比較的おとなしめで上品。弾ける感じが強く、躍動的。どちらかといえば中高域に鮮やかさがあり、広さも感じられる表現。端に若干割れやすさや刺さりやすさはあるが、これはエイジングで落ち着きそうな気がする。実際視聴中に徐々にこういった渋みが消えて、なめらかに広さを感じやすくなる傾向が見られた。

 

[高音]:高域はやや寒色系でシャープな印象。とはいえギザギザするかんじではなく、キーンと響いてくる感じで鮮明度が高い(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:高域に比べると温かい。広めの表現で奥行きが感じられる。やや音割れしやすい場面もある。
[低音]:100hz~30hzまで落ち着いた大人びた下方向への安定性のある振動。ベースはやや重いが、ドラムは比較的締まって弾ける感じがあり、躍動的(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)
[解像度・立体感]:左右がやや張り出し、奥行きもあってボーカルを囲む空間表現。ただ張り出す音はそれほど近くないので圧迫感はそれほどない(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)
[パーカッション・リズム]:立ち上がりはそこそこ、躍動的なドラムが比較的精彩があるが、ボーカルの支えに回る(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)
[ボーカル傾向]:ほどよい分離感があるが、左右の楽器との関係は離れすぎず、一体感が失われない。よくのびる印象はある。


【3】官能性

 奥華子「変わらないもの」はピアノ音に精彩が感じられる。ボーカルはややかすれ気味のような気がするが、十分のびやか。サビ付近では若干割れやすく刺さりやすい場面もあるが、総じて悪くない。

 早見沙織東山奈央「Hello Alone」は楽器とボーカルの関係性が良好で、楽器音もほどよい緻密さといった感じでくどく出過ぎず、聞かせすぎない。そのため洪水のように楽器音が鳴る出だしやサビもボーカルを潰さない。聞きやすく、ボーカルも楽器もほどよく楽しめるバランスがある。

 やなぎなぎ「Sweet Track」は透明感のあるのびやかなボーカルが比較的良く出るので、まずボーカルを楽しみやすい。楽器の響きも活きが良く、ほどよい距離感でボーカルを囲み込むのでボーカルにエネルギーを与え、曲調に力強さも感じられる。

 Ria fu「For You」は煌めき感がうまく出る。曲調は全体としてキラキラしていて軽快さもあるが、ほどよいシャープな表現力が曲をうまく表現していて、ボーカルとの距離感もうまいバランス。

 

【4】総評

 高域の気持ちよく伸びて抜ける表現はやや寒色に出やすいが、価格帯ではきれいで楽しめる。中域は広さと密度、そしてボーカルとの距離感がバランス良く、楽器もボーカルも楽しめる。装着感もよく、耳への収まりも良い。音漏れの少なさを考えると通勤通学にも向く。

 

SoundPEATS【メーカー直販 / 1年保証付】M10 イヤホン カナル型 イヤホン 高音質 ノイズキャンセリング機能搭載 高級感あるデザイン マイク付き ハンズフリー通話可能 防滴 耐汗 スポーツ仕様 (ブラック)

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

【aptX対応ワイヤレスイヤホン SoundPEATS QY7 レビュー】広い空間表現と充実した低域。味わい深いきれいな表現にコスパを感じる

SoundPEATS【メーカー直販/1年保証付】QY7 Bluetooth イヤホン 高音質 ハンズフリー通話 CVC6.0 ノイズキャンセリング搭載 防水 防滴 スポーツ仕様 ワイヤレス イヤホン(ブラック)

 

おすすめ度*1

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 スポーティなデザインがかっこいいBlueToothイヤホン。以前紹介したQCY QY7のOEM品のようだ。低域の存在感があり、広さの感じられる空間表現がうまいイヤホン。音には尖りの少ないなめらかさがあり、聴きやすく、深味も感じられる。

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 イヤホンピースにほどよく角度が付けられており、耳の内部までしっかりはまりこむ構造で装着感が良い。 遮音性も高く、音漏れは比較的少なく、環境音の遮断もカナル型では標準以上くらいの能力はありそうだ。aptXに対応する。

 

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【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品は日本語と英語のマニュアル各一冊ずつとイヤーピースとイヤーフックの替え、USB充電ケーブル。 平形のケーブルコードはややタッチノイズが目立つ。

 

【2】音質

 音の傾向としてはドンシャリ風に思えるが、重低音のドンに頼る感じなので、低音量時や重低音の少ない音楽は全体としてシャリ感の目立つ感じだ。  低音より上はフラットに近いか。 なめらかで聞きやすい音で、全体的に明瞭感が高く、低音も輪郭感のある表現。

 ドラムの弾力感もなかなかなので、この価格帯では圧力と広さが感じられ支えとしては十分。 重低音の利きはよくズンズンドンドン来るが、このイヤホンは低音量時には重低音がうまく響かないようで楽しむには一定の音量ボリュームが必要だ。

 

[高音]:高音は天井感があり、突き抜け感に乏しく湿気ったようなかすれがあるものの、伸びと余韻の残し方はなかなかで味わい深いところがある。 ボーカルは近めでわかりやすく、やや歌詞はぼけるが肉厚な感じで雰囲気勝負な明確さのある味付けで心地よい(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:中音域でのピアノやギター表現はなかなかに鮮やかであり、輪郭がきれいで音色を問わず水準以上の情感表現がされている感じで素晴らしい。

[低音]:100hz~50hzくらいまで素直に減衰する。40hz以下も存在感がある。ほどよい弾みと深みが同居したバランス感覚の良い音に感じる(分島花音「killy killy JOKER」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:メリハリ感があり、上方向で明るい味付けと言え、ポップスなどは聴き応えあるが、天井の近さが気になる人はいるだろう。全体として横方向に長いパノラマな音場(petit milady「azurite」、やなぎなぎ「ユキトキ」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:重くズンとくるドラムが目立つのでやや安定感重視。タイトさもほどよく感じられる。アタック感はやや乏しいか(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルは温度感のある音でほどよいのびやかさもある。透明感と突き抜け感はそれほど感じられないが、元気で肉太な声。

 

【3】官能性

 Claris「カラフル」はピアノと弦楽音がきらきら輝いていて文字通りカラフルな色彩感がある。ボーカルは飛翔感は少ないものの、透明感は感じやすく、温度感もあって刺さりとは無縁なあたたかみの感じられるのびやかな声。比較的満足度は高い。

 Kylee「大好きなのに」は存在感があるが強すぎないあたたかみのある低域が躍動的な音場を作る上に音楽が展開する。ボーカルは肉太でやはり密度が高くあたたかい温度のある声。サビでの突き抜けが甘いが、反面音場に密度があってエネルギッシュだ。

 supercell「My Dearest」はイヤホンによっては刺さりやすく、ガチャガチャしがちだが、このイヤホンでは柔らかみがあって聞きやすい。反面サビ付近では個々の音像がぼやけて感じられるところはあり、緻密な表現が好きな人には物足りなく思えるかも知れない。またボーカルは高域で突き抜ける感じがなく少し物足りない。

 

【4】総評

 評判の良いイヤホンだが、それを裏付けるクセのない聞きやすい音。比較的万人に受け容れられやすい。とくに中域の鮮やかさのある音はこの価格帯では聴き応えあり。ピアノと弦楽音を聴けばこのイヤホンの魅力はわかるだろう。

  メリハリ感があり、上方向で明るい味付けと言え、ポップスなどは聴き応えあるが、天井の近さが気になる人はいるだろう。 気になるのはaptX対応というが、当方の個体はaptXで聴いても無線による切れ目が明確に出てしまうことがあり、ポツポツ細かな途切れが入って興を削がれる場面がやや多いことくらいか。 あとは細かい点では中低音あたりの金管楽器の分離がうまくないのか当方の個体では吹奏楽曲など金管楽器メインの曲を聴くと低音域にノイズが入ることがある。 以上の問題はしかし、個体差の問題の可能性もある。

 

 この価格帯ではコスパの良さが感じられ、この音質なら文句なくおすすめだ。

 

SoundPEATS【メーカー直販/1年保証付】QY7 Bluetooth イヤホン 高音質 ハンズフリー通話 CVC6.0 ノイズキャンセリング搭載 防水 防滴 スポーツ仕様 ワイヤレス イヤホン(ブラック)

 

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【aptX対応ワイヤレスイヤホン SoundPEATS QY8 レビュー】ケーブルのタッチノイズを除けばほぼ死角無し!力強く深掘られる低域とのびやかで突き抜けるが聴きやすさを失わない高域

QY8 Bluetooth イヤホン SoundPEATS【メーカー直販/1年保証付】 apt-Xコーデック採用 イヤホン 高音質 防水 防滴 ランニング中でも耳から外れにくい スポーツ仕様 ワイヤレスイヤホン ハンズフリー通話 CVC6.0 ノイズキャンセリング搭載 (ブラック)

 

おすすめ度*1

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 落ち着いた黒ほぼ一色でデザイン的にはかなりおとなしめな雰囲気のスポーツイヤホン。無線コーデックとしては高品質なaptXに対応している。遮音性はなかなかで没入感は高い。音漏れはそこそこ漏れる。

 全体的に軽量で装着感に圧迫感はない。

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【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はキャリイングケース、イヤーピースの替え、イヤーフック、充電用USBケーブルが付属する。マニュアルもついているが日本語対応ではない。平形のケーブルはタッチノイズ多め。襟にケーブルがついて擦れるとその音が素直に出るので、スポーツで利用する場合、別途ビニールチューブなどでコーティングするといいかもしれない。

 

【2】音質

 音質的にはなめらかでのびやか。金管は柔らかく、ストリングスもやや丸いのびやかさが出る。尖りや刺さりは少なく、高域でも丸みが感じられる聴きやすい音。全体として優しくも充満した感じがある。

 

[高音]:透明感もほどよく出てのびやか。突き抜け感もなかなかに出る。音の出方は立ち上がりよく、徐々に丸まっていく印象で大音量でも刺さりや尖りを感じづらい(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)
[中音]:左右の張り出しを感じやすい。どちらかといえば密度と迫力重視で広さより前に出てくるところがある
[低音]:100hz~40hzまで荒れるところなくきれいに減衰する。30hz以下は沈み込む。そのせいか重低音の沈みが明瞭に出やすく、地鳴り感も強く迫力がある。音質的にはブーミーさよりはタイトさがあるがまろみもあり、ドラムは革張り感の強い粘り腰(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、Round Table featuring Nino「Rainbow」、重低音音源動画でテスト)
[解像度・立体感]:左右が結構張り出してくる場面が多く、ステレオ感は強い。上方向の抜けも良く、三角形を感じる。奥行きは感じづらい(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)
[パーカッション・リズム]:ドラム優位。シンバルは粒感もほどよくあり、シャリっとしすぎずに締まりもある音。どちらかといえば安定的なメリハリ感が強めに思うが、疾走感も感じられる(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)
[ボーカル傾向]:ボーカルはやや肉厚気味ではっきり聞こえ、楽器の密集度も高めで一体感は強い。ボーカルに音が集束していくまとまりの良さがある。

 

【3】官能性

 UVERWorld「endscope」はドラムと肉厚ながら気持ちよくのびて抜けるボーカルが聴き応えあり。ギター音やベース音の立ち上がりも良く、要所要所で曲を心地よく締め上げてアクセントをつけている。ボーカルは息づかいの強いところがあるが、そこでは細かな息継ぎにまで迫る良さがある。

 歌組雪月花「回レ!雪月花」はかなり中毒性が高い。低域がかなり厚めで強いのでやや重たげではあるが、中域の密度感と立ち上がりのよい音が演出する展開の切り替えの良さ、左右の張り出しの強さによって感じられる迫力と音場の回転感。ボーカルも肉厚でトリオの絡み合いが力強く楽しく明るい。全体として元気があって機転の利いた充実した音楽になっている。

 分島花音「killy killy JOKER」は低域が強いイヤホンだと重たげになりがちだが、ストリングに力強さとのびやかさがあり、ボーカルも肉厚で低域に引っ張られない強さを維持するので明るさも失われない。そのため重いドラムはエネルギーを音場に与える方向に感じられ、ボーカルの力強さを支える風味が出て、全体として密度の高いパワフルサウンドになっている。とにかく元気。クライマックスでのびやかに突き抜けていくボーカルもなかなか圧巻。

 山崎あおい「夏海」はほどよく厚みのあるドラム、鮮やかなストリングスに夏の照りつける暑さとそれに浮かされた心をうまく表現する。肉厚なボーカルは活力に満ちていてやはり夏らしい力強さがある。やや情感が足りず迫力重視なところもあるが、高域ののびやかさも美しく、説得力がある。

 

 

【4】総評

 この価格帯のワイヤレスイヤホンとしては音質的にはベストバイに近い。タッチノイズが目立つ点だけ気になるが、装着感のよさもあって欠点はほぼそれ一点に尽きそうだ。聴きづらいところはほとんどなく、奥行き感があまりないこと以外はほぼ高レベル。高域の鮮やかさもなかなかで、透明感や突き抜ける感じもこの価格帯で一流というほどではないが十分出ている。そして低域の活きの良さは格別。パーカッションに粒感もあって軽くなりすぎないところもよく、ほどよいメリハリ感を維持している。

 比較的万能にどんな音楽も楽しめそうな味付けだ。

 

QY8 Bluetooth イヤホン SoundPEATS【メーカー直販/1年保証付】 apt-Xコーデック採用 イヤホン 高音質 防水 防滴 ランニング中でも耳から外れにくい スポーツ仕様 ワイヤレスイヤホン ハンズフリー通話 CVC6.0 ノイズキャンセリング搭載 (ブラック)

 

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【aptX対応ワイヤレスイヤホン SoundPEATS Q11 レビュー】きれいな高域と深掘りされる存在感のある低域

Bluetooth イヤホン SoundPEATS【メーカー直販/1年保証付】 黒赤2色 apt-Xコーデック採用 イヤホン 高音質 防水 防滴 ランニング中でも耳から外れにくい スポーツ仕様 ワイヤレスイヤホン ハンズフリー通話 CVC6.0 ノイズキャンセリング搭載 音量調整 曲送り戻し可能 Q11 (レッド)

 

おすすめ度*1

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 このイヤホンは以前レビューしたQCY QY11のOEM品のようだ。機器を認識させると型番はQY11と表示される。この製品はaptX対応のワイヤレスイヤホンで5000円以下の価格帯ではおすすめできるイヤホンだ。

 イヤーフックつきのハウジングは耳への装着感が良く、しっかりとした付け心地がある。

 通信性能は安定しており、遅延・途絶はまずない。接続したての時だけ無線があったまってないのか若干の途絶と遅延が見られるが、すぐになくなる。ただしaptXモードを使わないで試してみたところ、かなり音質は落ち、ノイズが出るようなのでaptXでの使用を前提としたほうがよさそうだ。

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【1】外観・インターフェース・付属品

 QCYのQY11とは外箱も含めて付属品は若干異なる。付属品は英語マニュアルのみでイヤーピースの替え、USB充電ケーブルがつき、携行用のケースに内包されている。QCYのように化粧箱入りではなく、外箱のデザインは簡素。

 コードは丸形で細め、コードノイズはそれほどない。

 

【2】音質

 はっきりと明瞭感のある音が特徴。 また低音に厚みと深み、パーカッションに躍動感とほどよい音圧があり、全体としてメリハリの良い元気なサウンドを奏でる。粒感もある。

 一方で曲と音量によってシンバルなどがシャリ気味になりやすく、エグ味がやや目立つところはあり好みを分けるかもしれない。 サ行は若干刺さるところもある。

 

[高音]:透明でのびやかで明るい色合いで出やすく素直に美しく楽しい。ただ突き抜け感は意外と出ず思ったより天井は高くない(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:中域は立体的でやや分離した位置からボーカルを支える。広さ重視の演出。

[低音]:かなりきれいに振動し、存在感もある肉厚な音。30hzまで振動感はしっかりしており、素直に減衰していく感じで深みもある。これが深掘りされるが沈み込まずに浮き上がってくる素直な表現につながっていて、弾みの良い低域表現になっている。粒感もある(分島花音「killy killy JOKER」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:弾みの良い低域が下方から叩き上げてしっかりサポートする中、左右に広い中域と天井感のある高域。ややパノラマな音場で左右に強い方向感がある(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:シンバルがやたらシャンシャン鳴るのはくさみがあるが、立ち上がりとメリハリ感、躍動感に満ちていてそこそこ音圧もありアタック感はなかなかよく、曲を主導するだけの力強さがある(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:中域から高域までのびやかで透明感もあり、なにより明瞭。

 

【3】官能性

 Rasmus Faber「星間飛行 Jazz Ver.」はまず低域の音圧を伴った元気な音に、明るく伸びやかで鮮やかなピアノ、粒感のあってキラキラとした感触のあるパーカッションが美しい星空を演出する。叙情的で迫力もある元気で明るいサウンドは聴き応えがある。

 SPYAIR「サクラミツツキ」は比較的単調に聞こえやすい曲だが、このイヤホンで聴くとストリングスに鮮やかさがあり、低域の躍動感もしっかりしたメリハリを加え、味わい深くなっている。

 多田葵「灼け落ちない翼」も満足度は高い。 のびやかで透明感のあるボーカルを奥行き感を持って楽器が囲み、サビでは貫いていくように速度を増すボーカルをサポートする光の束のようにボーカルを包み込みながら導いていく。 キーボードの表現に彩りがあり、キラキラと眩しい雰囲気と叙情性が失われない。 そしてサビでしっかりと追随してくる立ち上がりの良いパーカッション、この曲の必要とするものを過不足なく提供するレベルの高さだ。

 Claris「STEP」のような弾けた曲は得意。 ボーカルが明るく元気なだけでなく、それを支えるキーボードとパーカッションの弾け具合とキラキラ感が素晴らしい。 空間性の緻密な表現も相まって四方八方から音が遊び心たっぷりに現れてはどんどん弾けてサビに向かって盛り上げていく展開が楽しい。 メリハリ感と立ち上がりの良さも相まって、サビの伸びとその後に一斉に楽器が消える静寂感もキレよく決まっていて、爽快。

 ChouCho「優しさの理由」もドラムのしっかり弾けて支えるなかをギターとキーボードが鮮やかな空間を築き、その中心にのびやかで抜けの良いボーカルが気ままに明るく聞こえてくる。 メリハリの利いたパーカッションは消えるべきところではしっかり消え、出てくるべきところでは真っ先に主導する。 クライマックスのパーカッションが支配する部分はその表現力が遺憾なく発揮されている。

 

【4】総評

 おそらく同じ製品なので当たり前だが、QCY製と同じくレベルが高い。5000円以下では文句なく最高レベルの仕上がりで装着感、音質、使い勝手と三拍子揃っている。大音量にすると曲によっては刺さったり尖ったりするところは若干出るものの、適正音量なら不快な場面はまずない。全体としてきれいな音でどんな曲でも気持ちよく聴けるはず。

 コストパフォーマンスの良さが素直に感じられる製品だ。

 

Bluetooth イヤホン SoundPEATS【メーカー直販/1年保証付】 黒赤2色 apt-Xコーデック採用 イヤホン 高音質 防水 防滴 ランニング中でも耳から外れにくい スポーツ仕様 ワイヤレスイヤホン ハンズフリー通話 CVC6.0 ノイズキャンセリング搭載 音量調整 曲送り戻し可能 Q11 (レッド)

 

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