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【ワイヤレスイヤホン MyArmor 56S レビュー】全般的にレベルの高い、良い意味での優等生ワイヤレスイヤホン。コスパ文句なし!

MyArmor Bluetooth 4.1 ワイヤレス イヤホン ステレオ ヘッドセット 耳掛け式 aptxコーデック マイク内臓/ハンズフリー通話可能 ノイズキャンセリング 防水/防汗 スポーツイヤホン 日本語説明書付(ブラック)

 

おすすめ度*1

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ASIN

B01HHWW0ME

 差し込まれるイヤーピースとイヤーフックが装着感を高めているワイヤレスイヤホン。

 aptXには対応しない。遅延はほぼない。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はイヤーピースの替え、充電用USBケーブル。細身の平形ケーブルにタッチノイズはほとんどない。

 

【2】音質

 全体的に音量と精彩感があり、尖りも少ない迫力のある音が特徴。それほど近くはないが、比較的左右の張り出しもある。ボーカルが近めでボーカル中心に楽しめる。低域もそこそこ躍動的で存在感があり、全体像としてはフラットに近い。

 

[高音]:なめらかな音で刺さりとは無縁なマイルドな音(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:ほどよく量感もあり、広さもほどよい中域。鮮やかさもそこそこあって情感も感じる。全体的に視界良好でクリア。

[低音]:100hz~30hzまで芯のあるきれいなブーミーサウンド(分島花音killy killy JOKER」、UVERWorldCORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:ボーカルが手前にいる後ろに楽器の音場が作られる。左右の張り出しも少しある(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:粒感のある刻みのよい音。アタック感はそこそこ(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:低域から高域までなめらかでのびやか。比較的良質。

 

【3】官能性

 Lia「Bravely You」はサビでどんどん高まるボーカルにきれいに追随して、刺さるところなくきれいに仕上げるのには感心した。全体的に密度とリズム感もあり、なかなかの表現力。

 Rie fu「For You」も息遣いが強く刺さりやすいボーカルだが、こちらもシャープさを維持しながらうまく処理している。不快に思う場面はほぼなく、きれいに曲の展開を楽しめ没入できる。

 鈴木このみDAYS of DASH」は勢いのあるボーカルとメロディーがうまく出ている。ドラムの重さと躍動感が気持ちよく、爽快さのある弾け方。疾走感もあり、ボーカルの突き抜け感もよい。高級機種に比べるとやや軽っぽくはあるが、この価格帯なら実力は高めと言える。

 今井麻美「朝焼けのスターマイン」ものびやかできれい。弾むドラムが作る元気な音場にきらめき感のある楽器音が踊る。ボーカルは温度感もあるが透明感もうまくでていて、爽やかな味わい。

 

【4】総評

 素直に実力高め。音が荒れる場面はなく、遅延もほとんどない安定の通信性能。密度と量感、ボーカルの精彩感。価格帯のワイヤレスイヤホンの中では全般的に水準以上で飛び抜けてはいないが、不満点はない。とくにaptX対応機種でないスマホタブレット用には福音に近い作り込みだろう。

 

MyArmor Bluetooth 4.1 ワイヤレス イヤホン ステレオ ヘッドセット 耳掛け式 aptxコーデック マイク内臓/ハンズフリー通話可能 ノイズキャンセリング 防水/防汗 スポーツイヤホン 日本語説明書付(ブラック)

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

【カナル型イヤホン OKCSC JY Headphone DD3 レビュー】キラキラ感と抜けの良さは魅力だが、高域はやや暗い。ケーブル着脱式なのはうれしい

OKCSC ハイブリッドイヤホン ダイナミック 耳掛け型 HIFI高音質 DIY式 音楽専用 マイク無し(RED)

 

おすすめ度*1

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ASIN

B01H6Q34PI

 リケーブル可能なカナル型イヤホン。遮音性はそこそこ。音漏れは普通。この価格でリケーブル可能なのは地味にうれしい。このあたりは使い捨てになりやすい価格帯だが、捨てる理由の第一はケーブルの断線。ケーブルを変えるだけで長く使えるようになるのはうれしい。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はキャリイングケースとイヤーピースの替えが付属する。細めのケーブルはタッチノイズはほぼない。

 

【2】音質

 キラキラ感とシャリ感が強めで輝きと軽快さが強調された味付け。ブライトネスとシャープネスが強めで、曲によっては音の端で音割れする場面もある。メリハリと抜けがよく、音の動きに機敏さがあるのも気持ちよい。

 

[高音]:やや粗いところもあるが、のびやかで突き抜け感もそこそこ(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:抜けがよく広さを感じられる。
[低音]:厚みがある音で80hz~60hzがとくにブーミーで70hzにピーク。ドラムは床面を弾くような音(分島花音killy killy JOKER」、UVERWorldCORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:広さを感じる。張り出しはそれほどでもなく、やや奥まった位置から聞こえる(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)
[パーカッション・リズム]:キレはそこそこ良く、爆発力もある(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)
[ボーカル傾向]:ボーカルはややドライ。

 

【3】官能性

 早見沙織東山奈央「Hello Alone」は声色がやや暗く、粒が粗いドライな音だが、のびやかさはある。若干暗め。一方で楽器音はキラキラしていて抜けもよく、背景のほうが明るく感じる。解像度はそこそこあり、ガチャガチャしない。

 春奈るなOverfly」はリズム感が良好。ドラムは重く鳴りすぎずにほどよく熱量を加える。ボーカルはやや暗めで突き抜け感に乏しく、サビではこの曲の魅力である解放感がやや薄い。

 山崎あおい「花火のあと」はギターのつま弾き音に精彩があり、弦楽音ものびやか。ボーカルとの距離感もよく、厚みもあり情感を感じる。ボーカルは若干暗めだが、息遣いがほどよく出ている。全体として暖色。

 Riefu「For You」はボーカルの声色も含めて全体的にサ行が強く出て刺さりやすい。もともとシャープネスとブライトネスが高めの曲だが、その傾向が強められている。ボーカルは若干のびやかさやコシが足りない気がするが、概ね良好。

 

【4】総評

 軽妙でスカッとした音を目指したコンセプトを感じる。ただ高域がやや暗く乾いて出がちなところは若干残念で、女性ボーカルは全体的にサビがいまいち抜けきらない。一方で中域が広く、ほどよく緻密さもある音場は魅力的。

 

OKCSC ハイブリッドイヤホン ダイナミック 耳掛け型 HIFI高音質 DIY式 音楽専用 マイク無し(RED)

 

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【ワイヤレスイヤホン Visenta MX-3 レビュー】ボーカル中心に味わえる。ワイヤレスイヤホンの中では廉価でコスパは高め。

Visenta (ビセンタ) Bluetooth イヤホン 耳掛け式 世界最軽量 超軽量16g 防水防滴 スポーツ仕様 ワイヤレス イヤホン ノイズキャンセリング機能 マイク付き MX-3 ブラック

 

おすすめ度*1

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ASIN

B01B7MVE0E

 イヤーフックつきで装着感は良好。遮音性はそれほどでもない。音漏れはやや目立つ。

 通信遅延はそれほどないが、若干遅れる。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はイヤーピースの替え、充電用USBケーブル。平形ケーブルのタッチノイズはやや目立つ。

 

【2】音質

 シャープネスがやや強め。シンバルやギター、ボーカルのエッジがややきつめに出るので、尖りが苦手な人は注意。中域は奥まる表現になるので、広さは感じられるが密度感はそれほどない。ボーカルだけが近く感じやすいので、ボーカル中心に楽しみたい人向け。

 

[高音]:尖りがきついシャリサウンド(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:左右が近めに張り出すが同時に尖りもきつめに感じる。

[低音]:ブーミーな厚みのある音。100hz~20hzくらいまできれに減衰。ドラムはもっさり気味に出る(分島花音killy killy JOKER」、UVERWorldCORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:左右とボーカルが近く、それ以外がやや奥まる(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:アタック感そこそこで弾けも強くなく、バランスといったところ(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ややシャープネス強めで突き抜け感はある。

 

【3】官能性

 分島花音RIGHT LIGHT RISE」はやや金管音の刺さりが気になる。ボーカルは温度感もほどよくあり、精彩は悪くない。楽器の鳴り方がややガチャガチャしているところがある。

 鹿乃「ディアブレイブ」はボーカルの表現は丁寧。楽器音も張り出しよく囲み込むので、この曲の表現は良質な部類に思う。尖りの少ないボーカルなのでシャープネス強めの味付けもそれほど気にならない。

 UVERWorld「シークレット」はサビで若干ガチャガチャしたところがあるが、ボーカルと左右の張り出す音に精彩があり、ドラムの表現も悪くない。比較的楽しめる。セクシーな色合いはよく出ている。

 AKINO with bless4エクストラ・マジック・アワー」はガチャガチャしたところがあり、ボーカルもやや刺さるので好みを大きく分けそうだ。メリハリはそれほど強くなく、この曲の持ち味であるキレのよさは少し減ってやわらかめ。

 

【4】総評

 ボーカルに精彩があるが、シャープネスが強めなのでやわらかい声色の曲でないと耳に刺さる場面も多いかも知れない。左右の張り出しとボーカルが中心の表現で曲のアウトラインはわかりやすい。装着感のよさも評価できる。廉価で手に入れやすいので、入門用としておすすめできる。

 

Visenta (ビセンタ) Bluetooth イヤホン 耳掛け式 世界最軽量 超軽量16g 防水防滴 スポーツ仕様 ワイヤレス イヤホン ノイズキャンセリング機能 マイク付き MX-3 ブラック

 

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【ハイレゾカナル型イヤホン audio-technica ATH-CKR100 レビュー】真実の音とは何か。高級機の表現はどこを目指すべきか。哲学的な問いを感じるイヤホン

オーディオテクニカ ハイレゾ対応カナルイヤホンaudio-technica Sound Reality ATH-CKR100

 

おすすめ度*1

 

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ASIN

B01GO3IZ5S

 高級機とは思えないシンプルでなめらかな外観のカナル型イヤホン。遮音性は良いが、音漏れはやや目立つ。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はイヤーピースの替え、キャリングケース。リケーブル可能。デフォルトのケーブルもタッチノイズはほぼない。

 

【2】音質

 真実の音を目指したモデルであるが、実際独特の空気感というか、空間に溶け込む音の鳴り方をする。抜けがよい。独特の、パワーをあえて抑えて表現を追求しているような、大人びた鳴り方をする。尖りや音割れとは無縁。

 

[高音]:ややかすれるが、抜けは良い。このかすれも空気感といったほうがよい感じの良質なもの(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:やや狭い。鮮やかさはそこそこでやはり空間に溶け込むような音。

[低音]:100hz~30hzまできれいに減衰する。おとなしめ(分島花音killy killy JOKER」、UVERWorldCORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:音のそれぞれを丁寧に描き分けており、空間の雰囲気は良く出る(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:軽めだが、疾走感は強くなく大人びている。アタック感は強くない(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルはややおとなしめで明瞭感は強くなく、自然に溶け込んでいるような鳴り方。

 

【3】官能性

 JOY「アイオライト」は疾走感強めだが、ボーカルは少し暗く感じる。かなり大人びた落ち着いた雰囲気でギターの絡みもやや抑えた表現で落ち着いた雰囲気。

 nano.RIPE「ルーペ」でもボーカルは大人びた印象を受ける。落ち着いた自然な伸びやかさと鮮やかがある声。楽器音はやや奥まり、ドラムも弾け気味だが衝撃は強くなく、優しくリズムを刻む。全体的にしっとりした雰囲気。

 鹿乃「Stella-rium」はパーカッションに軽快さがある。ボーカルは自然な温度感とのびやかをもっていて、メリハリもそこそこ。音は少し密集していて密度高めに思うが、ガチャガチャするところはなく、聞きやすい。解像度の高さを窺わせる。

 「響け!ユーフォニウム」劇中曲「三日月の舞」は若干ジャズ的な色合いを感じる。金管音は自然で強く吹き鳴らさず、厚みを感じさせる。なめらかでそれぞれの楽器音が混ざらず、刺さる場面はない。ソロ部分は鮮烈さが抑え気味でやや情感が足りない気もするが、しっとりとした落ち着きがある。

 

【4】総評

 独特の上品な音の鳴り方にこだわりを感じるイヤホン。リアリティーというものはおそらく「空気感」なのだろう、音をただきれいに聞かせるのではなく、音のある空間と一体的に聞かせようという意図を感じる。そういった意味で同価格帯のSONYのイヤホンが目指している個々の音の鮮明さと自然な表現から全体を作り上げるといったミクロな視点からのアプローチとは違う、トータルとしての表現でマクロから仕上げたような印象を受ける。そのため音の精彩度という面では必ずしもパフォーマンスはよくないが、全体的な表現力という面では明らかに一つの一体的な音場を作り上げているという意味で良質なイヤホンだ。

 これは意欲的な試みではある。このイヤホンは確かに、上位機種ならではの音とは何かを問いかけている。

 

オーディオテクニカ ハイレゾ対応カナルイヤホンaudio-technica Sound Reality ATH-CKR100

 

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【カナル型イヤホン SONY XBA-A3 レビュー】のびやかさとメリハリを両立させ、抜けもきれいで自然。3つのドライバーがまさに渾然一体となって最高レベルの表現を形作っている

SONY カナル型イヤホン ハイレゾ音源対応 リモコン・マイク付 バランス接続対応 ケーブル着脱式 XBA-A3

 

おすすめ度*1

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ASIN

B00NW35A98

 やや側面に出っ張るハウジングは好みを分ける装着感。少し重みを感じるかもしれない。ケーブルは着脱可能。遮音性はそれほど高くなく、音漏れも少し目立つ。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はイヤーピースの替え、キャリングケース。リケーブル可能。デフォルトのケーブルもタッチノイズは少ない。

 

【2】音質

 バランスドアーマチュア型とダイナミック型のハイブリッドだが、ドライバーの表現の切れ目を感じさせない統一感がある。低域から高域までシームレス。メリハリよくキレのあるサウンドで、スカッとした尖らない抜けも爽快。低域はタイトで若干奥ゆかしい。高域はシャープネスを感じさせながら、自然に伸びて抜ける独特の気品がある。

 

[高音]:自然な抜けとのびやかさのある音。ギラギラしない(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:ピアノの音が空気を振るわせる。ギター音は深みのある味わい。管楽器には艶やかさとほどよい厚みがあって、楽器の材質さえ感じさせる。

[低音]:100hz~30hzまでやや締まった音(分島花音killy killy JOKER」、UVERWorldCORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:中域が広く密度もあり、鮮やか。低域は穏やかに床を作る(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:キレがよく、メリハリのある音(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:自然な味わいがある。息の表現がすばらしく、やわらかく生命的できれいに穏やかに空気に溶け込むように抜ける。息づかいのあたたかみは良質。

 

【3】官能性

 Claris「ルミナス」は全体的に密度とメリハリ、勢いがある。ボーカルの透明だが冷たくならず尖らない生命感のある声色が魅力的だ。迫力と表現のメリハリの両方でバランスがとれていて、しかもレベルが高い。

 歌組雪月花「回レ!雪月花」は緻密さが中毒的。ボーカルに自然な厚みと伸びやかさがあり、リズムのメリハリもよく、展開性を感じる面白みのある味付け。クラブ系のきつめの音も刺さらずきれいに抜けていく。

 nano.RIPE「月花」はドラムはそれほど重くなく、軽快さを感じる。全体的に疾走感強めで、ボーカルも明るく元気、生命的で伸びやか。消失もきれいでサビ付近の急展開もうまくこなしてきれい。レベルの高い明るめの味付け。

 分島花音「world's end, girl's rondo」は緻密だが、音がガチャガチャせずなめらか。メリハリ、キレもよく、展開性が明確で中毒的。ボーカルは明るさを失わず、元気で力強く、なによりのびやか。弦楽音も情感と空間に彩りを添え、疾走感も感じられる。

 

【4】総評

 全体的にレベルが高く、明瞭感と生命感の両立した味わいで、これはバランスドアーマチュアとダイナミックのいいとこどりの理想型に近い。何よりシームレスで一体化された表現は、ドライバーどうしの音のつなぎ目、切れ目を感じさせず、空間的にも音階的にも不自然なところはなく、むしろ並のイヤホン以上に自然。キレとのびやかさも両立させており、非常に欲張りで意欲的な製品コンセプトを感じる。

 強豪揃いの同価格帯でも実力派で、価格帯最強クラスの表現力を持っていることは間違いない。

 

SONY カナル型イヤホン ハイレゾ音源対応 リモコン・マイク付 バランス接続対応 ケーブル着脱式 XBA-A3

 

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【ワイヤレスイヤホン Picun H9 レビュー】圧倒的量感と密度のある充実空間を作るワイヤレスイヤホン。コスパ最強クラスの作り込み

Bluetooth 4.1スポーツイヤホン Picun 耳掛け式タイプ CVC6.0 防水/防汗 防脱  小型軽量 音量調節機能付き 高音質 ハンズフリー通話Pc/iphone/Samsung/Laptop /インテリジェントテレビなどに対応 H9 (Black/Sliver)

 

おすすめ度*1

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ASIN

B01GDZCAK8

 差し込まれるイヤーピースとイヤーフックが装着感を高めているワイヤレスイヤホン。音量が大きめに出て、没入感は高いが、音漏れはやや大きめ。

 aptXには対応しない。遅延はほぼない。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はイヤーピースの替え、充電用USBケーブル。細身の平形ケーブルにタッチノイズはほとんどない。

 

【2】音質

 量感と密度のある中域と自然なのびやかさのあるボーカルが魅力的。音に臭みがなく、キラキラした感じなどはなく、アタック感もそれほど強すぎず、キレが鋭いわけでもない。だが、滑らかで自然で聞きやすい音は充実感を得られやすい。価格帯では頭一つ抜けていて、ほとんど文句のつけようがない。

 

[高音]:なめらかな音で刺さりとは無縁なマイルドな音(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:量感があり、密度も感じられ緻密さもほどよく出る。広さはそれほどでもないが、全体的にバランス良く感じられる音。

[低音]:厚みのあるブーミー音。90hz~60hzあたりが非常に厚ぼったい。50hzからはやや沈むが、量感はあり、下方向に厚みを作る。ドラムはとくに熱量高めで弾けが強い(分島花音killy killy JOKER」、UVERWorldCORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:全体的にボーカル中心に密度のある感じで頭の周りを囲む感じの音場(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:アタック感もそこそこあるが強すぎない。それでも音圧があり、はっきりとリズムを作る(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:なめらかで自然な声色でなかなかの聴き応え。

 

【3】官能性

 nano.RIPE「ツマビクヒトリ」は厚みと疾走感を出すパーカッションが楽しい。ボーカルは自然で突き抜け感もあるのびやかさで前へ前へと曲をどんどんリードしていく。それを囲む楽器たちも密度を作ってボーカルの疾走を力強いものにしている。聴き応えあり。

 鹿乃「ディアブレイブ」はイヤホンによってはかすれて聞こえやすいボーカルではあるが、このイヤホンでは自然な温度感の感じられる、艶やかさを失わない瑞々しい声色できれい。楽器音にも全体的に潤いがあり、清涼感のある仕上がりに感じる。

 supercellMy Dearest」は密度と緻密さ、そして刺さらないなめらかさのある音で表現力は高い。また爆発力のあるドラムが生命感も感じさせる。ボーカルも細くならず、潤いのあるのびやかさがあって綺麗。サビでもガチャガチャせずしっかり楽器の音を描き分けて緻密さを感じ、その量感の迫力も圧倒的。

 Claris「CLICK」も緻密と密度のある元気で力強い空間に包まれている。ボーカルにはのびやかさと生命的な丸みがあるが、突き抜け感もある。だが尖らないので耳に痛く刺さる場面がない。厚みのある低域が奏でるブーミーサウンドにも魅力を感じる。

 

【4】総評

 これはおすすめ。aptXに対応しないが、それを感じさせない安定的な通信性能で未対応だからと言って遜色はない。密度と緻密さと量感、この全てが揃っていて、この価格帯では文句なくベストバイに近いワイヤレスイヤホン。とはいえ、この価格帯はaptXに対応した実力派のライバル機が多く、それらを完全に圧倒とはいかないものの、刺さりや歪み、音割れと無縁な良質イヤホンで作り込みの良さを感じさせる。ロック、ポップス、クラブミュージックにとくに妙味を感じる。

 

Bluetooth 4.1スポーツイヤホン Picun 耳掛け式タイプ CVC6.0 防水/防汗 防脱  小型軽量 音量調節機能付き 高音質 ハンズフリー通話Pc/iphone/Samsung/Laptop /インテリジェントテレビなどに対応 H9 (Black/Sliver)

 

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【ワイヤレススポーツイヤホン Mixcder Basso レビュー】量感と躍動感と深み、全てが揃った低域。音質的にはコスパ最強クラスなのだが、通信性能の不安定さが全体的に足を引っ張るのが痛い

Mixcder Basso, ワイヤレス イヤホン Bluetooth 4.1 カナル型 ノイズキャンセル スポーツ イヤフォン マイク内蔵 防汗 防滴 【メーカー1年保証】 (グリーン・ブラック)

 

おすすめ度*1

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ASIN

B01CZP43Q4

 独特のイヤーフック構造が特徴のスポーツワイヤレスイヤホン。装着感は独特で好き嫌いは分かれそうなところはある。イヤーピースの存在感が感じられ、運動のたびにイヤーフックの存在感も感じる。場合によって少し耳に痛い付け心地に感じることもあるかも知れない。

 遮音性は普通で音漏れも少し大きめ。

 通信性能的には少し安定しないところがあり、機種によってはペアリングがうまくいかないことがあるかも知れない。aptXには対応しない。遅延はそれほどなく、若干の口パクを感じる程度。まれに途絶もある。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はイヤーピースの替え、充電用USBケーブル、キャリングケース。細身のケーブルのタッチノイズはそれほど目立たない。

 

【2】音質

 全体として低域寄りの味付け。弾みもあって地鳴りも強い低域、ほどよく密度と広さのある中域、のびやかで尖らない高域と充実した表現力は素直にレベルが高い。aptXには対応していないのだが、それをハンデと感じさせない量感、情感、熱量に満ちたサウンド。全体的に重厚だが暗さはない。

 

[高音]:のびやかで突き抜け感もある。若干刺さるところがあるが、尖りすぎない(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:抜けがよく、空間に密度を加えながらも詰め込みすぎない。情感は出にくいが、アタック感は強め。

[低音]:量感のあるブーミーサウンド。100hz~20hzまでしっかりとした振動と厚みを感じることが出来、ベースはかなり存在感が強めに出る。ドラムは地鳴り感が空間を支配するのでかなり圧倒される(分島花音killy killy JOKER」、UVERWorldCORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:低域は床面というよりは膜を張って下方向の深みを感じさせる。そのため全体として球面状の空間を感じやすく、上方向にも高め(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:アタック感良好。低域ドラム優位でキックにハイハットが押されがちではあるが、キレは良く、疾走感も出る(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ややシャープネス強めでサ行は刺さってでやすいが、痛い場面は少なめ。のびやかさと突き抜け感は強め。

 

【3】官能性

 今井麻美「朝焼けのスターマイン」は柔らかめのボーカルが相性抜群。シャープネスが強くなりがちなこのイヤホンではむしろこうした優しい声色のボーカルのほうが素直にのびやかさと突き抜け感を楽しめる。躍動感に満ちた低域ドラムとベースの支えに、メリハリよく展開を助ける中域も楽しい。

 奥華子「変わらないもの」は刺さりやすい曲ではあるが、このイヤホンでは潤い感が失われず、痛い刺さりは案外なかった。ピアノは量感があって繊細さや情感には若干乏しいものの、明瞭にメロディーラインを伝えている。

 分島花音RIGHT LIGHT RISE」は全体的に量感多めの、迫力とキレのあるサウンドで元気よく明るいボーカルをしっかり包み込んで楽器が支える。充実感を得やすい味付けで、アタック感もあってとにかく快活。

 ZAQ「絶好調UNLIMITED」も元気いっぱい明るく、リズム感よく突っ走る中毒性高い仕上がり。緻密さも感じられるが、ドラムが元気にリズムを刻むので緻密さに足を取られず大味さも楽しめて爽快。

 

【4】総評

 音質だけ見ればコスパ最強、通信性能だけ見るとひどすぎるの一言。曲を聴いていて、あまりに途絶がひどく、何度イヤホンをぶん投げようと思ったかわからない。だが音質は文句なく素晴らしい。あまりに情緒不安定すぎるその通信性能がネックになっているのがあまりに惜しい。相性の良い機器となら抜群のコスパを発揮できるが、手持ちのBluetooth対応機器はどれも良い結果とはいえず、機器によってはペアリングしてもすぐに接続解除されるなど不安定な挙動が見られて落ち着かない。

 

Mixcder Basso, ワイヤレス イヤホン Bluetooth 4.1 カナル型 ノイズキャンセル スポーツ イヤフォン マイク内蔵 防汗 防滴 【メーカー1年保証】 (グリーン・ブラック)

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

【カナル型イヤホン Jayfi JA-60 レビュー】豊かな色合いのある中域とキレの良いメリハリサウンド。クセはあるが面白いイヤホン

Jayfi JA60 高音質 カナル型 HiFi インイヤホン ヘッドホン マイク付き サウンドコントローラー付き 遮音性 「一年間保証付き」

 

おすすめ度*1

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ASIN

B01CLED162

 以前レビューしたCollectionAudioのDZAT-DR20と同じOEM製品のようだ。

 

 清涼感を感じる色合いが素敵なカナル型イヤホン。遮音性はそこそこ高く、音漏れは普通。

 

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【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はプラスチック製のキャリイングケースとイヤーピースの替えが付属する。細めのケーブルはややタッチノイズが目立つ。

 

【2】音質

 メリハリ感が強めで気持ちよいパーカッションが特徴。弾みもあり、パーカッションには疾走感もある。そのためタイトな感じでキレのある音楽が楽しめるが、側面でやや歪みを感じ、音割れしやすいところがある。刺さるような耳にいたい場面は少ない。

 

[高音]:やや割れやすいところがあり、ドライな乾いた感じに聞こえる。突き抜け感はそれほどでもない(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:圧迫感はなく、広さはあるが奥行き感のようなものが出づらい。
[低音]:低域はもったりとした厚みを感じる音。80hz~60hzくらいにブーミーな振動音を鳴らすところがあり、50hz以下は沈む(分島花音killy killy JOKER」、UVERWorldCORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:低域近め。ただ圧迫感はなく、広さはある(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)
[パーカッション・リズム]:キレがよい。パーカッションの演出力が魅力(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)
[ボーカル傾向]:ボーカルは乾燥した感じでドライ。

 

【3】官能性

 petit milady「azurite」はドライで爽快感の強いサウンド。キレも良く、スカッとしたところがある。ボーカルはやや乾いた感じではあるが、この曲ではそれほど目立たず、キレの良さを楽しみやすい。

 今井麻美「朝焼けのスターマイン」はボーカルが比較的潤いのある声なので、乾いた感じは少ないが、ハイハットの音が砂のような鳴り方をするのでそちらがドライさを演出する。疾走感強め。

  ハート♡インベーダー「好感Win-Win無条件」は中毒性の強い緻密なサウンドがメリハリよく表現されて聴き応えはなかなか。声優声なせいか声色も比較的ドライさは出ず、コケティッシュな色合いが維持されている。

 東山奈央「Hello Alone -Yui Ballade-」は声色の透明感がよく出ている。ピアノと弦楽音も豊かな厚みがあるが、その分音割れも出やすく、耳のはじでざわざわする感じが終始抜けないのが残念だ。

 

【4】総評

 やや乾いたドライな感じではあるが、メリハリの強いサウンドは楽しい。またピアノ音や弦楽音には意外と豊かさもあり、それらの楽器が強めの曲では一転して潤い感もでる。音割れだけがどうしても気になり、エイジングで落ち着けばよいが、一週間程度熟成した感じでは変化がなかった。

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

【aptX対応ワイヤレスイヤホン QCY QY19 レビュー】音像のシャープさと抜けが強く、さっぱりすっきり伸びていく爽快な音色の高域

QCY QY19 Bluetooth 4.1 ワイヤレスイヤホン マイク内蔵 ハンズフリー 通話 APT-X CSR 8645 CVC6.0 ノイズキャンセリング搭載 防水 防汗 高音質スポーツイヤホン 技適認証済 【日本正規品】メーカー1年保証 (ブラック)

 

おすすめ度*1

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ASIN

B01FQO3IIK

 aptX対応のワイヤレスイヤホン。QCYはこの製品をQY8の後継機種と位置づけているようだ。ただ音質面ではシャープかつ抜けが良い軽妙な味付けに仕上がっており、QY8とはだいぶ色づけの違いを感じる。付け心地もその音質に似た軽めの付け心地。QY8ほど耳にはまり込むことがなく、そのせいか遮音性はそれほど高くなく、音漏れもやや目立つ。


 

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【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はイヤーピースの替え、イヤーフック、充電用USBケーブルが付属する。細めの丸形ケーブルにタッチノイズはほぼない。

 

【2】音質

 音質的にはシャープさのある抜けのよい音で空気との一体感がある。キラキラシャリシャリとしたところはあるので大音量では刺さりが痛くなるところもあるが、メリハリもよく爽快感強めの味付けは心地よい。

 

[高音]:透明感はよく出ている。のびやかさもあり突き抜け感もほどよくある。シャリっとした音に出やすいところはある(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)
[中音]:全体的に抜けがよく、端は空気に溶け込む広さがあって透明感のある音。
[低音]:100hz~40hzまで荒れるところなくきれいに減衰する。30hz以下は沈み込む。低域ドラムは爆発力のある音で爆竹のようにパチパチした刺激がある(分島花音killy killy JOKER」、UVERWorldCORE PRIDE」、Round Table featuring Nino「Rainbow」、重低音音源動画でテスト)
[解像度・立体感]:中低域付近の密度は高く感じられるので、そこらへんに音が集中している曲は若干前屈みに聞こえる。しかし抜けがよく空間と一体的な音の鳴り方をするため、おとなしめの曲では逆に広さを感じやすい(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)
[パーカッション・リズム]:かなりメリハリが強く、緻密な音表現と抜けの良さと相まって、爽快感強め。低域ドラムも爆発力があって、上方向に盛り上げる(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)
[ボーカル傾向]:ボーカルは透明感が出やすく、抜けのよい音でキラキラとした明るさを感じやすい。

 

【3】官能性

 鈴木このみDAYS of DASH」は活きの良いメリハリ感のあるメロディーに、息づかいまで感じられるボーカルが軽快に紡いでいく。サビでの盛り上がりは抜けが良いので空気に溶け込むところがあり、力強さは若干弱く感じられるところはある。全体的に爽快な味付け。

 AKINO with bless4エクストラ・マジック・アワー」は煌めき感と爽快感に満ちている。イヤホンによっては耳に刺さるほど強くキレる曲だが、このイヤホンでは抜けがよいのでほどよく空気に溶け込む。その音の溶け込みが全体の密度を高めている。

 ダイスケ「いつだって。」はきれいに抜けてねばっこいところのない音が爽快。パーカッションとギターの表現も軽く、気持ちを軽快にする。立ち上がり良好で消失もスカッと消えてメリハリ感強く楽しげな曲調。

 東山奈央「Hello Alone -YUI Ballade-」はのびやかな弦楽音、透明感に満ちたボーカルが空間全てを満たすような豊かな表現を作っている。ピアノも立ち上がりよく、肝心なところで演出をしっかり加える。

 

【4】総評

 シャープでキレの良い表現力、空気に溶け込むエッジの抜けが爽快感を演出する。透明感強めでキラキラ感に満ちた音は明るく叙情もたっぷり。ロックサウンドやクラブミュージック向きのように思うが、穏やかなバラードも空気感が出て違った味わいで楽しめる。

 軽量な付け心地は圧迫感とは無縁でタッチノイズもなくスポーツ向けにしっかり仕上がっている。価格的にも廉価で魅力的なので、素直におすすめできる。

 

QCY QY19 Bluetooth 4.1 ワイヤレスイヤホン マイク内蔵 ハンズフリー 通話 APT-X CSR 8645 CVC6.0 ノイズキャンセリング搭載 防水 防汗 高音質スポーツイヤホン 技適認証済 【日本正規品】メーカー1年保証 (ブラック)

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

【カナル型イヤホン CollectionAudio DZAT-DR20 レビュー】ドライでメリハリのあるサウンド。ピアノや弦楽に豊かさもあり、変化に富んだ相貌を見せる

CollectionAudio 高音質 カナル型 イヤホン ノイズキャンセル ヘッドホン マイク 付き 遮音 シルバー DZAT-DR20

 

おすすめ度*1

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B01CLED162

 清涼感を感じる色合いが素敵なカナル型イヤホン。遮音性はそこそこ高く、音漏れは普通。

 


 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はプラスチック製のキャリイングケースとイヤーピースの替えが付属する。細めのケーブルはややタッチノイズが目立つ。

 

【2】音質

 メリハリ感が強めで気持ちよいパーカッションが特徴。弾みもあり、パーカッションには疾走感もある。そのためタイトな感じでキレのある音楽が楽しめるが、側面でやや歪みを感じ、音割れしやすいところがある。刺さるような耳にいたい場面は少ない。

 

[高音]:やや割れやすいところがあり、ドライな乾いた感じに聞こえる。突き抜け感はそれほどでもない(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:圧迫感はなく、広さはあるが奥行き感のようなものが出づらい。
[低音]:低域はもったりとした厚みを感じる音。80hz~60hzくらいにブーミーな振動音を鳴らすところがあり、50hz以下は沈む(分島花音killy killy JOKER」、UVERWorldCORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:低域近め。ただ圧迫感はなく、広さはある(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)
[パーカッション・リズム]:キレがよい。パーカッションの演出力が魅力(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)
[ボーカル傾向]:ボーカルは乾燥した感じでドライ。


【3】官能性

 petit milady「azurite」はドライで爽快感の強いサウンド。キレも良く、スカッとしたところはある。ボーカルはやや乾いた感じではあるが、この曲ではそれほど目立たず、キレの良さを楽しみやすい。

 今井麻美「朝焼けのスターマイン」はボーカルが比較的潤いのある声なので、乾いた感じは少ないが、ハイハットの音が砂のような鳴り方をするのでそちらがドライさを演出する。疾走感強め。

  ハート♡インベーダー「好感Win-Win無条件」は中毒性の強い緻密なサウンドがメリハリよく表現されて聴き応えはなかなか。声優声なせいか声色も比較的ドライさは出ず、コケティッシュな色合いが維持されている。

 東山奈央「Hello Alone -Yui Ballade-」は声色の透明感がよく出ている。ピアノと弦楽音も豊かな厚みがあるが、その分音割れも出やすく、耳のはじでざわざわする感じが終始抜けないのが残念だ。

 

【4】総評

 やや乾いたドライな感じではあるが、メリハリの強いサウンドは楽しい。またピアノ音や弦楽音には意外と豊かさもあり、それらの楽器が強めの曲では一転して潤い感もでる。音割れだけがどうしても気になり、エイジングで落ち着けばよいが、一週間程度熟成した感じでは変化がなかった。

 

CollectionAudio 高音質 カナル型 イヤホン ノイズキャンセル ヘッドホン マイク 付き 遮音 シルバー DZAT-DR20

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

【カナル型イヤホン ONSON KZ-ATE01 レビュー】コスパ最強クラス。豊富な付属品、煌めきもあり表現豊かな音質。

ONSON 高音質 カナル型 イヤホン 銅製ドライバーユニット 遮音 ヘッドフォン ブラック

 

おすすめ度*1

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B01FHQ2L3A

 以前レビューしたBengooのKZ-ATEと同じ製品。比較的おすすめの低価格イヤホンだ。3000円程度で買える手頃な価格設定ながら、コンプライイヤーピースも付属し、しっかりした装着感とそれに伴う締まった音質を楽しめる。遮音性は標準よりは高めだが、音漏れは少し目立つ。

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【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はプラスチック製のキャリイングケースとイヤーピースの替えが付属する。細めのケーブルはタッチノイズが感じられず快適。

 

【2】音質

 高域は精細でシャリ気味に出やすく、大音量では刺さったり割れたりする場面もあるかも知れない。適正音量ではシャープでキレのよいサウンドがなかなかに味わい深い。低域は弾みはあるが、おとなしめ。広さも感じやすい。ボーカル重視で楽しめるわかりやすい味付け。

 

[高音]:精密な音といった感じでこの価格ではなかなかののびやかさと透明感、突き抜け感がある。音量を上げると割れたり刺さりやすいところはあるものの、適正音量なら高さもきれいに出て、ほどよいなめらかさと艶やかさもある(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:若干奥まるが、艶やかさが感じられる。広さを感じる。金属音などはキラキラというよりはキランキランという鳴り方。
[低音]:低域はおとなしめ。100hz~60hzくらいまでブーミーな振動音が聞こえ、50hz以下は沈む(分島花音killy killy JOKER」、UVERWorldCORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:広めの空間で高さも出る。三角形(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)
[パーカッション・リズム]:粒感強めだがドラムがややぼーっとしている。シンバルが薄味になりやすい(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)
[ボーカル傾向]:ボーカルは分離感強めで明確。


【3】官能性

 Claris「CLICK」は広さが感じられ、その広めの空間にボーカルがかなり分離して一貫性を持って中心を占めている。デジタル的な音に妙味があり、シャリ気味だがきらびやかな感じで出るので豪華さを感じやすい。リバーブ感も透明さがあり、のびやかなうえに突き抜ける感じも出やすい。

 分島花音RIGHT LIGHT RISE」は若干軽め。音に重みはなく全体的に軽快で上方向に浮かびやすい印象。ただ緻密さはほどよくあり、広さも感じられるので、開放的で明るく元気なのは美点だろう。

 supercellMy Dearest」はボーカルに絡みやすい楽器音が比較的分離されていて、ボーカル中心に味わいやすい。ボーカルには透明感と突き抜け感、のびやかさがあり、なかなかにきれい。ただサビではガチャガチャしやすいところがあるのと、刺さりやすく割れやすい方向に音が出やすい。

 早見沙織東山奈央「Hello Alone」もデジタル音の緻密な表現力に中毒性が出ているが、やはり背景音は奥まり、洪水のような強さはない。ただ広さの感じられる開放感があって軽快な明るい曲調はなかなか楽しませてくれる。

 

【4】総評

 ボーカル中心に楽しめるので比較的わかりやすく満足度が高い。全体として水彩画的というかあっさり気味で精細といった印象。インスト向けとしては物足りなさを感じやすい。アコースティックな音は控えめに出やすいので、クラブ系やダンス系のデジタルな音に向きそうだ。ただ価格の割に精密さを感じられるという意味で、全体的な作りの良さを感じることは確かで、おすすめできるイヤホンだ。

 

ONSON 高音質 カナル型 イヤホン 銅製ドライバーユニット 遮音 ヘッドフォン ブラック

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

【カナル型イヤホン BCool BC-1000 レビュー】もっさりした表現。高域に向かうほど頭が重くなるような鳴り方。端に細かなノイズを感じる

BCOOL カナル型 イヤホン 内蔵式マイク リモコン付 ノイズキャンセリング  iphone 、androidなどのスマートフォンに対応 BC-1000 (ブルー)

 

おすすめ度*1

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B01G1F3STM

  メタリックな色合いがさわやかなカナル型イヤホン。装着感はなかなかよい。ノイズキャンセリング機能付きというが遮音性は普通で、音漏れも普通。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はキャリングケースとイヤーピースの替え。タッチノイズは控えめ。

 

【2】音質

 側面に目立たないがジジジといった感じのノイズ的な音割れに似た歪むような音があるが、これがノイズキャンセリング音なのかもしれない。端のほうにこのノイズ音があり、ギザギザした音になりがちなせいか、味付けは全体的にドライに感じる。

 

[高音]:ざらついた感じがあるが、のびやかさはある(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:広さがそこそこ感じられる。音味はあっさりめだが端方向で音割れしやすい。

[低音]:100hz~30hzまで素直に減衰する。振動は少し弱め。80hz~60hzにやや荒れるブーミーな箇所がある。70hzがピーク。ドラムはやや硬く、床面を意識させるが、爆発力は弱め(分島花音killy killy JOKER」、UVERWorldCORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:比較的広さを感じる(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:頭が重く、もっさりしたような音。床面近くでは躍動感を感じる(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルはややざらつく。


【3】官能性

 今井麻美「朝焼けのスターマイン」は全体として落ち着いた安定感のある味付け。ボーカルは温度感があるが、ところどころ音割れしやすいところがあり、またざらつく色合いがあるのでせっかくのなめらかな声はやや息苦しく聞こえる。

 Rasmus Faberコスモスに君と JAZZ Ver.」は粒感のある音と比較的穏やかな表現で聞きやすい。やはり端では少し音割れするが、おとなしめの曲なのでそれほど目立たない。

 山崎あおい「夏海」はざらっとしたボーカル表現がやや声色を暗くしてしまっており、全体の音ももっさりしているので少し重たい。高域も天井が近く、この曲の持ち味である、夏の青空を感じさせる高域での突き抜け感は物足りない。

 池田綾子「All Of ...」も高域での突き抜けが足りず、高みに向けては少し息苦しい抜け方を感じる。ほどよく広い空間表現は曲の豊かさをうまく表現していると言えるが、端のほうのノイズ感が目立つ結果にもなっている。

 

【4】総評

 ノイズキャンセリング音なのだろうか、端で細かに感じられるノイズ音が逆に気になる。全体的にもっさり風味で低域が支配的。中低域付近に集中する密度のある音が感じられるが、高域に向かうと頭が重くなるように行ってこいな感じが目立つ。

 

BCOOL カナル型 イヤホン 内蔵式マイク リモコン付 ノイズキャンセリング  iphone 、androidなどのスマートフォンに対応 BC-1000 (ブルー)

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

【aptX対応ワイヤレスイヤホン TaoTronics TT-BH06 レビュー】深さと地熱を感じる低域に、精彩に満ちたボーカル

Bluetooth イヤホン 4.0 超小型ワイヤレスステレオヘッドセット【1年間の安心保証】 マイク内臓/通話可能 CVC6.0ノイズキャンセルの仕組み TaoTronics TT-BH06

 

おすすめ度*1

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B01FXCZ3XI

 このイヤホンは型番こそ違うが、以前レビューしたSoundPEATSやQCYのQY8と基本的には同じ製品だ。かなり大きめのハウジングだが、イヤーピースに傾斜が設けられており、装着感は良好。

 遮音性はなかなかで没入感は高い。音漏れはそこそこ漏れる。

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【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はイヤーピースの替え、イヤーフック、充電用USBケーブルが付属する。SoundPEATS版とは違いキャリイングケースは付属しないが、こちらはマニュアルが日本語に対応している。

 平形のケーブルはタッチノイズ多め。襟にケーブルがついて擦れるとその音が素直に出るので、スポーツで利用する場合、別途ビニールチューブなどでコーティングするといいかもしれない。

 

【2】音質

 音質的にはなめらかでのびやか。金管は柔らかく、ストリングスもやや丸いのびやかさが出る。尖りや刺さりは少なく、高域でも丸みが感じられる聴きやすい音。全体として優しくも充満した感じがある。

 

[高音]:透明感もほどよく出てのびやか。突き抜け感もなかなかに出る。音の出方は立ち上がりよく、徐々に丸まっていく印象で大音量でも刺さりや尖りを感じづらい(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)
[中音]:左右の張り出しを感じやすい。どちらかといえば密度と迫力重視で広さより前に出てくるところがある
[低音]:100hz~40hzまで荒れるところなくきれいに減衰する。30hz以下は沈み込む。そのせいか重低音の沈みが明瞭に出やすく、地鳴り感も強く迫力がある。音質的にはブーミーさよりはタイトさがあるがまろみもあり、ドラムは革張り感の強い粘り腰(分島花音killy killy JOKER」、UVERWorldCORE PRIDE」、Round Table featuring Nino「Rainbow」、重低音音源動画でテスト)
[解像度・立体感]:左右が結構張り出してくる場面が多く、ステレオ感は強い。上方向の抜けも良く、三角形を感じる。奥行きは感じづらい(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)
[パーカッション・リズム]:ドラム優位。シンバルは粒感もほどよくあり、シャリっとしすぎずに締まりもある音。どちらかといえば安定的なメリハリ感が強めに思うが、疾走感も感じられる(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)
[ボーカル傾向]:ボーカルはやや肉厚気味ではっきり聞こえ、楽器の密集度も高めで一体感は強い。ボーカルに音が集束していくまとまりの良さがある。

 

【3】官能性

 UVERWorld「endscope」はドラムと肉厚ながら気持ちよくのびて抜けるボーカルが聴き応えあり。ギター音やベース音の立ち上がりも良く、要所要所で曲を心地よく締め上げてアクセントをつけている。ボーカルは息づかいの強いところがあるが、そこでは細かな息継ぎにまで迫る良さがある。

 歌組雪月花「回レ!雪月花」はかなり中毒性が高い。低域がかなり厚めで強いのでやや重たげではあるが、中域の密度感と立ち上がりのよい音が演出する展開の切り替えの良さ、左右の張り出しの強さによって感じられる迫力と音場の回転感。ボーカルも肉厚でトリオの絡み合いが力強く楽しく明るい。全体として元気があって機転の利いた充実した音楽になっている。

 分島花音killy killy JOKER」は低域が強いイヤホンだと重たげになりがちだが、ストリングに力強さとのびやかさがあり、ボーカルも肉厚で低域に引っ張られない強さを維持するので明るさも失われない。そのため重いドラムはエネルギーを音場に与える方向に感じられ、ボーカルの力強さを支える風味が出て、全体として密度の高いパワフルサウンドになっている。とにかく元気。クライマックスでのびやかに突き抜けていくボーカルもなかなか圧巻。

 山崎あおい「夏海」はほどよく厚みのあるドラム、鮮やかなストリングスに夏の照りつける暑さとそれに浮かされた心をうまく表現する。肉厚なボーカルは活力に満ちていてやはり夏らしい力強さがある。やや情感が足りず迫力重視なところもあるが、高域ののびやかさも美しく、説得力がある。

 鹿乃「Walk This Way!」はやや大味。深いところまで落ちては浮かんでくる弾みのよいドラムが全体を支配している。ボーカルもやや肉厚で元気。ベースも深みからぐぐっと上がってくる。全体として熱量と重厚さのある満足度の高い味付けだ。

 

【4】総評

 この価格帯のワイヤレスイヤホンとしては音質的にはベストバイに近い。タッチノイズが目立つ点だけ気になるが、装着感のよさもあって欠点はほぼそれ一点に尽きそうだ。聴きづらいところはほとんどなく、奥行き感があまりないこと以外はほぼ高レベル。高域の鮮やかさもなかなかで、透明感や突き抜ける感じもこの価格帯で一流というほどではないが十分出ている。そして低域の活きの良さは格別。パーカッションに粒感もあって軽くなりすぎないところもよく、ほどよいメリハリ感を維持している。

 比較的万能にどんな音楽も楽しめそうな味付けだ。そして何よりaptX対応モデルでは廉価で手に入れやすい。

 

Bluetooth イヤホン 4.0 超小型ワイヤレスステレオヘッドセット【1年間の安心保証】 マイク内臓/通話可能 CVC6.0ノイズキャンセルの仕組み TaoTronics TT-BH06

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

【カナル型イヤホン JVC HA-FXZ200 レビュー】膜を張る低域の躍動感。重厚な生命力のある音

JVC HA-FXZ200 LIVE BEATシリーズ カナル型イヤホン ライブビートシステム搭載

 

おすすめ度*1

 

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ASIN

B009UPT570

 ストリームウーハーから発せられる独特の厚みのある低域が特徴のカナル型イヤホン。遮音性は高め。低域が強いので少し音漏れは気になる。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はキャリングケースとイヤーピースの替え。タッチノイズは少しある。

 

【2】音質

 ストリームウーハーシステムによる熱量と生命感のある低域が特徴。下方向に厚い膜を張るような音。中域は包み込むような音だが、低域に押される場面がある。高域は少し乾いた音になる。

 

[高音]:やや乾きがちだが、温度感のある音(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:ボーカルを包み込んでいるが、曲によって低域に押されることも。

[低音]:100hz~30hzまで力強いブーミーな音で減衰する。低域管楽器はとくに精彩のある音でJAZZなどは楽しい。ドラムは下方向に膜を作る音(分島花音killy killy JOKER」、UVERWorldCORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:音像しっかり。包み込む中域と支配的な低域のせいか密度は高く感じる(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラム優位(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルは高域までのびやか。


【3】官能性

 Rasmus Faber銀河鉄道999 JAZZ Ver.」は密度高めの低域に妙味がある。管楽器の演奏音に精彩があって生々しく、ライブ感がある。JAZZの遊び心をよく表現していて楽しい。

 nano.RIPE「グッバイ」は元気で明るいボーカルと弾みがあり地鳴りも強く熱量を加えるドラムが味わい深い。足場を強く意識させ、安定した迫力を感じる。

 鹿乃「Stella-rium」は元気なドラムが熱量高め。ボーカルには温度感があり、パーカッションは立ち上がり良好だが、やや重みが目立ち、重厚なサウンド。

 Claris「STEP」では足場を作る低域が精彩に満ちている。やや重たいが彩りのあるピアノの音がきれいだ。パーカッションの弾ける音にも重みがあり、エネルギー高め。ボーカルは肉厚さもあるのびやかさがある。

 

【4】総評

 低域の魅力は価格帯ではレベルが高い。高域もドライな感じがあるものの、のびやかさは失われておらず、低域に引っ張られない。中域だけが曲によって低域に引きずられるところがある。

 

JVC HA-FXZ200 LIVE BEATシリーズ カナル型イヤホン ライブビートシステム搭載

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

【カナル型イヤホン KingYou KM01 レビュー】キレの良いサウンドに表現の妙がある低価格イヤホン

KingYou イヤホンマイク付 カナル型 イヤホン iPhone iPad iPod Xperia GALAXY / ウオークマン / スマートフォン対応 通勤・通学用イヤホン KM01 レッド

 

おすすめ度*1

 

f:id:kanbun:20160616010516j:plain

ASIN

B01DDJ3KW4

 低価格ながらデザイン性に優れたカナル型イヤホン。遮音性は普通。音漏れも普通に漏れるくらいだ。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はキャリングケースとイヤーピースの替え、日本語含む多言語マニュアル。タッチノイズは普通に入る。

 

【2】音質

 やや広めの空間に豊かな密度のある音が特徴。ボーカルはややかすれてハスキー気味に聞こえるところがあるが、中域の楽器音の精彩度はなかなか。やや金属的な鳴り方ではあるものの、価格の割にレベルは高い。

 

[高音]:ややざらつくような音だが、のびやかさはそこそこ(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:広さがそこそこ感じられ、緻密さもそこそこあり密度を感じられる。

[低音]:100hz~30hzまで素直に減衰する。振動は下方向にややわだかまりを感じるような音。80hz~60hzにややブーミーなピークがある。ドラムは弾けが強く、硬い床面を意識させる音(分島花音killy killy JOKER」、UVERWorldCORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:比較的広さを感じる(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:アタック感はそこそこ。シンバルは粒感強めの音で弾けるドラムと相まって疾走感は出やすい(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルは少しハスキー気味に聞こえる。


【3】官能性

 Claris「カラフル」はややかすれた感じのボーカルでハスキー気味なのが好みを分けそうだが、空気感のようなものは感じられる。パーカッションはメリハリと疾走感がある。

 ワルキューレ一度だけの恋なら」はリズムの刻みがよく、ボーカルはハスキー気味ではあるものの、楽器もボーカルも全体的にキレがあって悪くはない。若干ガチャガチャするところはあるが、概ね良好。

 東山奈央「Hello Alone -Yui Ballade-」はピアノに鮮やかさがあり、ボーカルに温度感と透明感がきれいに出ているが、少し音割れしやすい。弦楽はのびやかで情感に富み、比較的本来の曲調のままの表現を楽しめる。

 AKINO with bless4エクストラ・マジック・アワー」はボーカルのハスキーさが増している。また時計の動作音の演出などは尖った感じで出やすく、全体的にややシャープネス強めで耳に痛い場面もあるかもしれない。

 

【4】総評

 低価格イヤホンの中では音質面での満足面は高い。やや楽器音が金属的になったり、ボーカルがハスキーになったりと気になるところはあるが、メリハリのあるキレのよさはなかなかのもの。

 

KingYou イヤホンマイク付 カナル型 イヤホン iPhone iPad iPod Xperia GALAXY / ウオークマン / スマートフォン対応 通勤・通学用イヤホン KM01 レッド

 

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