重みのある地鳴り感のある重低音。迫力はあるが、どこかけだるげだ。その重厚な中をボーカルだけが寂しく過ぎていく。
歌詞には寂寥感と孤独感が表れている。しかしパワフルで聴き応えがあり、聴いているうちに素直に引き込まれていく。派手さはないが、圧倒されるものがある、中毒性の高い曲。
物寂しいのに、ちっとも弱々しくない。不思議だ。
- イギリスの女性シンガーソングライター。1989年10月20日生まれ。 続きを読む
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重みのある地鳴り感のある重低音。迫力はあるが、どこかけだるげだ。その重厚な中をボーカルだけが寂しく過ぎていく。
歌詞には寂寥感と孤独感が表れている。しかしパワフルで聴き応えがあり、聴いているうちに素直に引き込まれていく。派手さはないが、圧倒されるものがある、中毒性の高い曲。
物寂しいのに、ちっとも弱々しくない。不思議だ。
もうとっくに過ぎ去ったはずの恋。けれどもつい昨日のことのように思い出の一つ一つが甦り、胸をえぐる。忘れようとすればするほど、むしろ生々しく浮かび上がってくる。
もう気持ちの整理をつけなければいけないのはわかっているはずなのに、心が言うことを聞かない。あの日々の記憶はこんなにも鮮明で、それはあまりにも幸せだったと今更ながらに気づく。
揺れる気持ちを静かに、しかし鮮やかに歌う一曲です。
陽気なテンポに軽快なステップを踏むようなボーカル。 明るい曲調。 だが歌詞はもの悲しい。
去っていった恋人のことを思い続ける愚かな男、だが彼女の思い出にすらなっていない。 そんな男を小馬鹿にしているようで、しかし歌詞は温かく励ますように茶化しているかのようだ。
それでも待ち続けたい、消えゆく恋を守り続ける男の愚直さを歌うこの曲はなぜか元気をくれる。
夏の日差しの中に混じる空虚な気持ち。 照りつける暑熱の中で浮かれたように愛する人を追い求めてしまう心。
短めのまとまりのある曲だが、繰り返されるサビのメロディーラインが募る想いともの寂しい情景を印象づける。 感光板に鮮やかに映り込んだハイライトな一コマを思わせる印象深い曲だ。
このアコースティック版はスタンダード版に比べてボサノヴァ風のどこか陽気な味付けになっており、開放感が増している反面、歌詞のもの悲しさが浮き上がって印象が強くなっている。