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【ゲーミングヘッドセット SADES SA903 レビュー】7.1chサラウンドの迫力。付属ツールで音響を自分好みにカスタマイズできるゲーミングヘッドセット

SADES SA903 GAMING HEADSET ゲーミングヘッドセット 7.1chサラウンドプロフェッショナル USB PC ゲーム用ヘッドホン マイク 音量調節機能付き (ホワイト)

 

おすすめ度*1

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 大きめのイヤーカップに厚めのイヤーマフ、軽量なプラスチック製ヘッドバンドが特徴のゲーミングヘッドセット。 入出力はUSB式。

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【1】外観・インターフェース・付属品

 軽量なプラスチックフレームだがやや硬めでひねりへの耐性はそこそこ。 イヤーマフは大きさと厚みがあり、耳をしっかりと包み込み、音漏れも比較的小さい。

 インターフェースはUSB。 ケーブル途中にあるコントロールユニットがあり、手許でマイクON/OFF、ボリュームコントロールが手軽にできる。 付属に簡易音響ソフトウェアが付いている。 意外に高機能。

 

【2】音質

DAC機能付きなのでモードによって音質が若干変わる。 ただデフォルトはHiFiモードであり、これが味付けのない標準的な音質に思うので、これを標準として以下音質についてレビューする。

 音場は全体として深みと広さがあり、ボーカルや楽器の音色にあたたかみがある生命力のある音。 音量を上げても刺さりがなく、大音量でも音楽は聴きやすい。 付属のイコライザーなどをいじらなくても比較的万能に聴き応えある音にしている。

[高音]:伸びと突き抜け感のある音で天井は感じない。高域はやや尖るがそれでもキラキラ感があって気持ちよい(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:方向感と広がりがある。音に鮮やかさと温度感があり、暖かみがある。

[低音]:太く肉厚かつ弾力性のある音で低音にも生命力がある。50~30hzくらいの重低音に振動感あり。15hz程度まで震える感じがあり、深掘りされた音場を感じやすい(分島花音「killy killy JOKER」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:斜め下方向から低音が広めに音場を作り、その上に中域が緻密に距離感を形作る。タイトで密度が高いが、同時に弦楽やピアノなどは空間性に貢献するので広さと方向感も感じやすく、とにかく楽しい(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:立ち上がりが良く、締まりもきれいでとにかく小気味よい。弾けた感じの音はとても軽妙で明るく出て、疾走感も上滑りするところはなく、駆けていく生命感のあるもの(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルは頭の中心やや後ろくらいから語りかけるように近く、しっかりと分離されていて一貫性がある。

 

【3】ゲーミング体験

 ゲーム用としてはHiFiモードかムービーモードがおすすめ。 音楽モードは個人的にはゲーム向きではない気がするが、イコライザーで微調整などはできるので最終的には好みに合わせられると思う。 モードの違いで一番感じるのはリバーブ。 HiFiモードにはほぼリバーブは感じられず、ムービーモード、音楽モードといくほどリバーブ感が強くなる。

 これらのリバーブがゲームで大きく影響するのはナレーションと一人称の主人公の足音などの近めの動作音。 HiFiモードは比較的一人称の動作音がわかりやすく、FPSオープンワールド系ゲームに向く。 ナレーションや台詞にリバーブが掛かると細かな音が聞き取りづらくなるので、全体としてボケた感じになりがちだからだ。

 一方でリバーブがかかると肉感と空気感が増す傾向にあるので、雷鳴や金属音などの衝撃度は増す。 したがって、これらの音で恐怖感を演出するホラーゲームは迫力が出て楽しくなる。

 

 立ち上がりと方向感は非常に丁寧で、横の広がりだけでなく上下の方向感も感じられるので臨場感が高い。 比較的万能にどんなゲームも楽しめると思う。

 

【4】マイク

 やや外側に向いたマイクだが、ほどよい距離感のせいか息のうるささを感じない比較的素直な音。 くもる感じもなく、若干明るめで聞きやすい音。

 キーボードの音はカチャカチャといった感じの軽めの音で入る。 マウスの音は目立たない。

 チャット向けのような感じではあるが、メロディーを口ずさんでも比較的のびやかに追随しており、自分でイメージする自分の声に近い。

 

【5】総評

 個人的には非常にレベルの高いバランスでまとまっており、音に聞きづらさはなく、変なクセも感じられず、ほどよい温度感に感心しきり。 ゲーミングモデルだが音楽も聞きやすく、歪みがなく、楽しく聞ける。

 振動が強い周波数帯が低いのでゲーミングモデルだが低音にくどさをあまり感じないのも、音楽を楽しみやすい理由に思う。 その低音もしっかり深掘りされる上に弾力的で生命感があり、音場を広く深く楽しく支える。

 この価格帯のゲーミングヘッドセットとしてはかなりバランス良くまとまっており、おすすめできる。

 

 

 

SADES SA903 GAMING HEADSET ゲーミングヘッドセット 7.1chサラウンドプロフェッショナル USB PC ゲーム用ヘッドホン マイク 音量調節機能付き (ホワイト)

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

【ゲーミングヘッドセット SADES SA922 レビュー】聞きやすさとプレイのしやすさを重視した引き締まった音。空間表現も緻密だが、生々しさには欠ける

SADES SA922 プロサラウンドサウンドステレオPCゲーミングヘッドセット XBOX/ PS3/ PC/携帯電話/ iphone/ ipadと/音楽用のマイク付きヘッドフォン

 

おすすめ度*1

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 外観的にはほぼSA901と共通。 違いは付属ソフトウェアが添付されていないことで、代わりにさまざまなゲーム機にマルチ対応する。AUX入出力、USB入出力、XBOXのコントローラ入出力、コンポーネント入力に対応し、スマホからPC、PS4に至るまでいろんな機器に接続可能だ。

 本体は軽量コンパクトなフレーム構造、イヤーマフはメッシュ構造で蒸れを防止する。

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【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はマニュアルの他、USB簡易DACXBOXコントローラ接続用のケーブル、コンポーネントケーブルが付属する。

 AUXケーブルはビニールゴムコーティングで細くしなやかだが、USBDACのUSBケーブルは太くて丈夫。 全体としてかなりの長さで3メートルほどの長さになる。 DACを通さなくても音は聞こえるが、DACを通した方が音圧があり音像もクリアだ。

 

【2】音質

 DAC機能もあるせいか音像は明瞭ではっきりしており、しかも立体的。ゲーミングモデルらしい低域のハリがあるが、締まりが良くうるさい感じはない。高域はのびやかで透明感もそこそこあるが、突き抜け感はやや足りない。だが、ゲーミングモデルは高域が肉太で天井感が近い味付けが多い中、意外にきらびやかさもあって聴き応えのある音になっている。

 

[高音]:のびやかで透明感もあり、同クラスのゲーミングモデルの中では聴き応えのある音。上方向への突き抜け感はそれほどでもないが、奥行きを感じさせる抜けのある音で、それなりに気持ちよく貫通する音(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:音数が多くてもガチャガチャしづらく、比較的広がりを感じる音で左右の張り出しもよく、円状の広さが感じられる。アコースティックギターのつまびき音に味わいがある。

[低音]:100hz~40hzまでブレが少なく締まったままきれいに減衰する上品な低音。それが躍動的ながらほどよくエネルギーを下にためるドラムな低域表現になっている。低域は存在感はあるが、目立ちすぎず、振動感もそれほど強くない。(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、Round Table featuring Nino「Rainbow」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:ドラムスがしっかり張り出して音を演出する中に位置取りを明確にしながら各楽器が聞こえてくる。密度感よりは広さを感じる。全体として球状に近く感じる(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラムはかなり張り出すが、それ以外はやや奥まって感じられるが、聞こえ方は緻密で粒感がある。ドラムには弾みがあるのでアタック感もそこそこ出る(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ゲーミングモデルだと肉厚太めの音になることも多いが、比較的自然な味付けで低域から高域まで違和感なく楽しめるところがある。高域にも透明感とのびやかさがあって女性ボーカルも落ち着いた感じではあるが、聴き応えはある。全体としてボーカルは近い。

 

【3】ゲーミング体験

 まずは広さの表現がしっかりしていて、方向感と奥行きを感じやすいのが特徴。 低域は迫力よりは聞きやすさを重視して、振動よりは締まってよく収束した音に聞こえる。 衝撃性はやや足りない気がするが、そのかわりヒットした音はビシバシと気持ちよく聞こえる。

 全体としてMMORPGFPSの長時間プレイ向けといった感じがする。

 

 PC版「Witcher3」ではその緻密な音による空間表現を遺憾なく味わえる。 音に方向感と広がりがあって、街でも群衆の声が近くうるさく聞こえず、距離感を伴って、しかも方向がはっきりとわかる形で伝わってくる。 ゲームをしていてうるさいと思う場面はほとんどなく、非常に聞きやすいが、森などでは遠くまで緻密に表現される音で広さを演出する。 ただ個々のオブジェクト音はややもするとシャープな感じで生々しさに欠けるところがあり、炎や水の音、土面での足音はあっさりしている。

 

 ホラーゲームでも反響音が強くなく、圧迫感は少ない。 映画的というよりはアニメ的とでもいうべき表現で、効果音に聞きづらさはなく、背景音の密度も少なめで重苦しさはそれほど感じない。 ホラーゲーム好きの人には少し物足りなく思うかも知れない。

 

【4】マイク

 マイクの声色は明るく元気に入り、かなりクリア。 ノイズ感はなく、非常に鮮明に聞こえるが、キーボードの打鍵音、マウスのクリック音もかなりクリアに入る。

 

【5】総評

 製品レベル的にはエントリークラス上位といった位置づけで、それに見合う良さの光る製品。 マルチ機種対応、聞きやすい音、音楽も楽しめる音質、長時間プレイを意識した装着感。

 とくに方向感と奥行き感に優れ、効果音に締まりがあってスキル発動のタイミングが分かりやすい音はMMORPGFPSに向きそうだ。

 

 迫力や臨場感という面では少し劣るところはあるが、ゲームをテクニック的な競技として遊ぶにはかなり適していると思える、引き締まった味付けはゲーミングモデルとしてはむしろ正統的といえるかもしれない。

 

SADES SA922 プロサラウンドサウンドステレオPCゲーミングヘッドセット XBOX/ PS3/ PC/携帯電話/ iphone/ ipadと/音楽用のマイク付きヘッドフォン

 

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ゲーミングヘッドセットの選び方

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 音楽用ヘッドセットは正直音の好みに合わせて買えばよい。

 店頭でモニターテストをして満足がいったものを購入すればいいわけで、あとはジャンルの違いやお気に入り曲用に使い分ける、せいぜいそれくらいの贅沢で十分だろう。

 

 それに比べてゲーミングヘッドセットとなると、少し選び方は難しいかも知れない。店頭でゲームをテストするわけにはいかないし、ゲームには音楽とは違った臨場感が求められることが多いからだ。

 比較的近いジャンルの動画用映像用のヘッドセットがよいのかというと大ざっぱには共通する部分も多いが、実際には動画用のヘッドセットはプレイするゲームやスタイルによっては必ずしも最適とは言えない。

 今回はそんなゲーミングヘッドセットの選び方のポイントをチェックしてみよう。

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【1】基本はこれ!「対応機種」の確認

 まず最初のチェックポイントは対応機種。

 購入しようと思っているヘッドセットが自分の持っているゲーム機やPCをサポートしているのか確認すること、これが基本だ。

 そんなの当たり前だって?

 いやいや、個人的経験から言うと意外と見落としがちなポイントで買ってから「あ、しまった!」となることも多いんだ、これが(トラウマ)

 またショッピングサイトの商品ページは記載が誤っていることがあるので、できる限りメーカーサイトで確認した方が良い。ゲーミング製品ではスペック表記ミスは案外多い。

 

【2】プレイスタイルに合わせて選ぶ!「付け心地」

 次のチェックポイントは付け心地。

 ゲームのプレイスタイルによって変わるが、ゲームは大抵1時間以上は遊ぶことが多いだろうから、付け心地は重要なポイントだ。しかも店頭で確認しやすいポイントなので体感してその違いがわかりやすい。

 なので選ぶ際の最初のポイントはこの「付け心地」でふるいを掛ければ、数多くあるゲーミングヘッドセットの選択肢が絞り込みやすくなる。

 

(1)重さ

 大抵のゲーミングヘッドセットはプラスチック製で軽いものが多い。これはコストダウンの意味もあろうが、音楽用と違ってゲームプレイに負担を掛けないよう、なるべく軽い素材が好まれて使われている。

 

 それでも機種によって重さに違いがある。

 それはヘッドバンド部分のフレーム素材だけでなく、ケーブルの重さやケーブル途中などに設けられている付属コントロールパネルの重さなどだ。左右の重さのバランスがかなり異なり一方に引っ張られる感覚があるという場合もある。

 

(2)ヘッドバンドの柔軟さ

 最近のゲーミングヘッドセットはヘッドバンド部分のフレーム構造が非常に柔軟で、ひねりを加えてもしなやかに曲がって対応するものが多い。

 このヘッドバンドの柔軟さは壊れにくさに直結することもそうだが、付け心地にも大きく影響し、柔軟なフレームは圧迫感が少なく感じられる傾向にある。ただし柔軟すぎると逆に密着度が悪くなることもあり、環境音が聞こえやすくなったり音漏れしたりして没入感を妨げることも。

 

(3)イヤーマフの付け心地

 イヤーマフは直接耳に当たる部分で、プレイフィールに大きく影響する。とくに長時間プレイでは圧迫感だけでなく、蒸れやすさなども影響が大きい。

 大きさも重要で耳をしっかり覆うか、逆に大きすぎないかなどを確認する。

 

【3】音質!迫力サウンドかさっぱり味か

 動画向けのような低音が強く衝撃度のある音が感じられるヘッドセットはゲームでも迫力が感じられ、かなり楽しい。

 ただたとえばMMORPG経営シミュレーションゲームのような長時間プレイするゲームでは迫力のある音を長時間聞いていると聞き疲れしてくるところがある。なのでさっぱり味のゲーミングヘッドセットのほうがそうした長時間プレイには向くところがある。

 

 次にナレーションの聞きやすさ。

 大抵のゲーミングヘッドセットはナレーションを強調し、よく分離する味付けになっていて聞きやすいが、それでも機種によって聞き取りやすさなどの違いは多少ある。プレイするゲームにもよるが、ナレーションの明瞭感が強いものを選んだ方が「はずれ」は少ない。

 

 最後に方向感と奥行き。

 FPSなど一人称視点のゲームでは方向の把握がゲームプレイに大きな影響を与えるが、とくにわかりやすいのは左右と後ろだ。

 ステレオヘッドセットでは、後ろのオブジェクトの音が耳の手前くらいから聞こえてくると方向に違和感を感じやすい。左右については大ざっぱな方がわかりやすいという人もいるので好みによるところがある。

 奥行きについては遠くの音の聞こえが良いヘッドセットは広いフィールドにいる感覚が出て、オープンワールド系のゲームなどで楽しい。

 それから広さの表現ではこだまのようなエコー表現の強弱も機種によって違いがあり、エコーが強いと衝撃性など音の迫力が増すが不自然で歪んだ感じも出やすいところがある。

 

【4】安くて手頃!エントリークラス ゲーミングヘッドセット紹介

 以上拙くて長い文章を読んでくださり、恐縮だが最後にプレイスタイルごとのおすすめヘッドセットを簡単に紹介する。紹介するヘッドセットはこの記事の読者を想定してエントリークラスの廉価なモデルだ。どれも5000円くらいあれば入手可能なものを集めてみた。

 個別記事もあるので気になったら個別記事を詳しく参照してほしい。

 

 (1)SADES SA902

 迫力があって振動する低音がゲームの衝撃を強めて楽しい。付属ソフトウェアで7.1chサラウンド対応。付け心地はやや硬いが、迫力重視のアクションゲームなどの短時間プレイにはパフォーマンスを発揮する。

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 (2)SADES SA901

 かなり迫力のある音ながら、尖りのない柔らかみとあたたかみの感じられる音で聞きやすい。付属ソフトウェアで7.1サラウンド対応。イヤーパッド部分が独立しているので付け心地もよい。コンパクトタイプ。

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 (3)AUKEY GH-S1

  フレームが非常に柔軟で付け心地がかなりよい。低音はよく鳴るが、振動は少なめで聞き疲れしにくい。迫力とプレイフィールのバランスをとっている。

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 (4)KOTION G2200

 低域の振動感が強く、アクションゲームなどで衝撃の感じられるプレイが可能。厚めのクッションで付け心地もよい。価格は少し高めになるが、臨場感は高く、見合った価値がある。

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 (5)SADES Arcmage

 付け心地抜群。フレームは柔軟、イヤーパッドは柔らかく大きめで耳当たりも優しい。音も圧迫感のない聞きやすい音で長時間プレイに向く。

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(6)SADES SA903

  耳全体を覆う厚めで大きいイヤーマフに、やはり厚みがあって柔らかいヘッドクッション。聴き応えのある低音には振動もあって衝撃性がある。

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(7)KOTION G7000

  軽くて圧迫感のない付け心地。低域の強い振動がゲームを盛り上げ、音楽ではブーミーな厚みを感じさせる。クラブミュージック向けヘッドホンとしてもおすすめ。

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【ゲーミングヘッドセット SADES Arcmage レビュー】軽量で付け心地の良いヘッドバンドと聞き疲れしにくい音が長時間のゲーミングや動画鑑賞に向く

SADES Arcmage 3.5ミリメートルPCゲーミングヘッドセットマイクのボリュームコントローノイズリダクションPC用のLEDライト付きヘッドフォン(ゴールデン)

おすすめ度*1

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 軽量なプラスチックフレームで軽量なゲーミングヘッドセット。厚みのあるイヤーマフと柔軟でしなやかなヘッドバンドが非常に軽い付け心地を実現している。遮音性は高くなく、環境音は普通に聞こえる反面、音漏れは少なめ。

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 【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はマニュアルのみ。 多言語対応のマニュアルだが残念ながら日本語の解説はない。 付属ソフトウェアなどはないので、不要だろう。 USBは音声入出力には使わずヘッドセットを光らす電源をとるだけのもの。 入出力はステレオミニプラグとマイク入力プラグの2本で行う。

 

【2】音質

 全体としてフラットで空間性重視。 低域は存在感があるが遠く、ななめ下方向を広げる沈む音。 音は全体として軽妙で聞きやすいシャープだが刺さらない味付け。 聞き疲れしにくい、しかし空間性を楽しめる味わいで、フレーム同様圧迫感のない音で広く、開放感がある。 一方で音味は籠もりがちなところがあり、温度感はあるが、やや丸みが強い。 そして中低域でやや音割れするところがあった。 また音密度の高い曲は荒れる。

 

[高音]:高域は温度感がある音だが、透明感は足りず、やや太めで暗く感じるかも知れない。天井は近め(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:奥行き感と左右方向の広さもある。ボーカルをかなり手前まで囲い込む感じがあり、ボーカルにやや奥まった感じが出る。中低域あたりでやや荒れるところがあり、そこらへんでは音割れしやすく思う。曲によってはかなりざわつく。

[低音]:深めで顎下へ沈み込む音。ゲーミングモデルは強く振動する周波数帯があったりすることがあるが、このヘッドセットは比較的素直に90~60hzくらいで振動感と存在感があるが強く震えることはなく自然で上品。100hzくらいはかなり荒れた音に聞こえるので、これが中低域の荒れの原因になっているのかも知れない(分島花音「killy killy JOKER」、Round Table featuring Nino「Rainbow」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:低域が沈み込むので下方向に深く感じる。天井は逆に近く、また中域はかなり手前まで張り出してくるところがあり、そのせいか逆円錐に下に向かって締まっていく感じがする(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:シンバルはかなりもさっとした音で粒感が強い。低域パーカッションがやや自己主張強く、また意外に広い音場を前後左右に結構自由に動くのは面白い(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルは曲によっては張り出してくる楽器音に埋もれるところはある。

 

【3】ゲーミング体験

 全体としてきつさのない聞きやすい音で長時間プレイ向き。 主人公近くの音がかなり張り出して耳の後ろあたりまでいくので、敵に近づいて戦うとその臨場感が高く感じられる。 主人公の音はやや前で聞こえる。 方向感はかなり強く、ステレオにしては緻密に感じる。 ナレーションはかなり近い。 エコー感も出るが、強すぎない味付けで歪みは感じない。 低音の衝撃度はそれほど強くないが、空気を振るわす風圧感のようなものはしっかり表現する。 火や水の音、金属音はかなり軽い味付けで生々しさは薄い。

 一方で方向感は強いので、敵の存在感はかなり明確に出る。 全体として開放的なオープンワールド系のRPGFPSに向く気がする。 ホラーゲームも方向感が強いので追ってくる敵の気配を感じられるのは楽しいが、オブジェクトの音に密度感がないので雰囲気に恐怖感が出にくい。

 

【4】マイク

 マイク感度は普通。ただ声の色合いが硬質でかなり変わって聞こえるかも知れない。 キーボード音などは結構入る。

 

【5】総評

 空間表現が広めで方向感も強く、奥行き感もある。 ゲーミングヘッドセットとしては素直に広い空間が楽しみやすく、オープンワールド系ゲームに向く。 装着感にも圧迫感がなく、音も圧迫感がなくて聞きやすいので長時間プレイでも疲れにくい。 動画の長時間鑑賞も疲れることなく楽しめ、音楽は音圧はないもののシャープで聞きやすい。

 やや音割れしやすい中低域が気になるものの、価格を考えるとこの空間表現の楽しさはかなりのパフォーマンスを感じる。

 

SADES Arcmage 3.5ミリメートルPCゲーミングヘッドセットマイクのボリュームコントローノイズリダクションPC用のLEDライト付きヘッドフォン(ゴールデン)

 

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【ゲーミングヘッドセット AUKEY GH-S1 レビュー】高域から低域までバランスが良く、立ち上がりのよいメリハリのあるサウンドで価格以上の音楽体験が可能

AUKEY 密閉型 3.5mm ゲーミングヘッドセット ヘッドフォン ヘッドホン マイク付き PCゲーム用 騒音隔離&ボリュームコントロール ゲーミングステレオヘッドホン GH-S1

 

おすすめ度*1

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 AUX入力式のステレオゲーミングヘッドセット。 厚めのイヤーマフと柔軟でよくしなるヘッドバンドが心地よい付け心地をもたらしている。 ヘッドバンドは手で伸ばせばほぼ水平一直線まで伸ばすことができるほど柔軟。

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【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品は日本語マニュアルが付属する。 ケーブルはゴムコード式でここは最近のゲーミングモデルで一般的なナイロン編み込みに比べてやや物足りなく、価格相応というところ。

 ケーブル中途にコントロールユニットがあり、ボリュームコントロール、マイクON/OFFなどをワンタッチで行える。

 このコントロールユニットは類似品の中では小さめ。 ほかのゲーミングモデルではこのコントロールユニットが大きめで邪魔なものもあるが、小さく軽く重さを感じないので付け心地にほとんど影響しない。

 

B01C82Q1R8.jpg

 だが驚くべきはヘッドバンド。 このようにほぼ水平まで曲げ伸ばしても問題ない柔軟さで付け心地に大きく貢献する。

 

【2】音質

 一聴して気づくのは立ち上がりの良いところで、比較的低価格のモデルにしてはメリハリ感があり、ゲーミングだけでなく音楽鑑賞でもかなりの実力を感じる。 ゲーミングモデルらしく、躍動的で存在感のある低域に比較的高域までフラットな音場、広めの空間表現。 価格の割に解像度も高く感じられる。

[高音]:天井感はすこしあるものの、ほどほどのびやか。温度感もありやわらかめで刺さりにくい音。(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:左右の方向感が強く、音源の移動のある曲はその移動による立体感を感じやすい。左右への張り出しが強く、音場とボーカルを左右から支える音で存在感もある。ただし背景の細かい音は奥行き感を出すためか弱く出やすく存在感が希薄なところが若干あり、ここは価格相応か

[低音]:低域は存在感のある音。70~60hzのあたりに振動が綺麗で比較的存在感のある部分があり、ここらへんが深いが躍動的な低域表現の肝になっている気がする。50~30hzも振動感は失われず、30hz付近でも振動に乱れがなく綺麗。低価格帯のモデルでは低域の丁寧な表現にかなりこだわりを感じる。なおゲーミングモデルでありがちな特定周波数での強振動はない(分島花音「killy killy JOKER」、Round Table featuring Nino「Rainbow」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:深いが躍動的な低域がやや下方向にしっかりとした床面を築き、その上に左右に強い中域が広めだが領域の明確な空間を作る。天井感はあるので深めの箱形といったような音場だ(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:立ち上がりは良く低域ドラムは活きが良い。ただしシンバルは存在感が薄めでやや遠くおとなしい(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:全体として一貫性があり、分離感は強い。のびやかさはそこそこあり、突き抜け感と透明感には欠けるが、温度感は失われず男性女性問わず比較的自然な味付けである意味万能。

 

【3】ゲーミング体験

 左右の方向感が強く、オブジェクトの方向はわかりやすい。 一方でやや空間表現で奥行きが感じづらく、平面的に思うかもしれない。 ナレーションは近く、リバーブはやや強いかと思われるが、不自然さはない。 PC版「Witcher3」は緻密なオブジェクト音が広さや奥行きを感じさせるオープンワールド的な味付けが強いゲーム。 このヘッドセットではかなり左右の方向感が強く、ステレオ感が強い。 ナレーションなどが画面の旋回に合わせてめまぐるしく左右に移動する。 オブジェクト音も近くの音がだいぶ左右に耳の後ろあたりまで近く鳴る一方、遠くの音も左右に分かれた感じがある。 足音は下方向からしっかり聞こえるので主人公の身長は感じ取ることが出来る。 ただ広さは感じやすい。

 ホラーゲームではこの左右に強い演出が狭さと恐怖感の表現に役立っている。 リバーブ感もあるので金属や叫び声の残響音などに恐怖を感じさせる空気感がある。 前述の通り強振動する周波数がないことから打撃音などに衝撃度はなく、過激さは抑えられた音で迫力は少しおとなしいかもしれないが、聞きやすく長時間プレイでも聞き疲れしにくいのはよい。

 

【4】マイク

B01C82Q1R8.jpg

 声は硬質で少し引き締まって聞こえる。

 シャープな印象でチャットなどでも聞き取りやすそうな音だが、反面キーボードの打鍵音・マウスのクリック音もかなりはっきり拾う傾向がある。 一方で環境音由来のノイズは感じられず、PCの動作音もほぼ入らない。

 

【5】総評

 付け心地が良く、聞き疲れしにくい音ながらメリハリ感と左右の方向感に秀逸さの光るヘッドセット。 音がややステレオで平面的になりがちというところはあるものの、深掘りされながらも躍動的な低域、比較的自然なボーカル表現に価格以上の良さを感じる。

 ゲーミングモデルとしては奥行き感と衝撃度に乏しいものの、聞きやすく左右の方向感も強く近くの敵の位置関係などは把握しやすい。 ここらへんは低価格帯なりにプレイフィールに重要な部分に注力して削ぎ落とした感じで、敵と近接して戦うアクションゲームはプレイしやすく楽しいはずだ。

 ゲーミングモデルでありながら音楽表現にも独特の良さがあり、ありがちな空間表現の歪みがないので音楽向けとしてもパフォーマンスは悪くない。

 エントリー向けとしてはかなりおすすめできる製品の気がする。

 

AUKEY 密閉型 3.5mm ゲーミングヘッドセット ヘッドフォン ヘッドホン マイク付き PCゲーム用 騒音隔離&ボリュームコントロール ゲーミングステレオヘッドホン GH-S1

 

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【ゲーミングヘッドセット KOTION G9000改 レビュー】ステレオ音源だが、疑似7.1chで方向感と広さを感じる。エントリークラスゲーミングヘッドセットとしてはかなり使い心地が良い

【改善版】KOTION EACH 3.5mmゲーミング ヘッドセット 7.1chサラウンド 高音質 密閉型 音量調節可能ヘッドホン マイク/LEDライト付きPCゲーム用有線ヘッドバンド ソフトレザー式 PS4(プレイステーション4) iPhone 6/6S Samsung Galaxy/iPad/MacOS/Linux/HTPC/IPTV/Google/Andriod TV Box タブレット ノートパソコン スマートホンなどに対応 (G9000ブラック&ブルー)

 

おすすめ度*1

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 広い空間表現と躍動的な音表現、しかも個体差の少ない安定した品質で定評のあったKOTION EACH G9000。

 そのブラッシュアップ版が登場した。

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 外観上はほとんど変化がないように思える。 ヘッドバンドがよく伸縮し、普通のヘッドセットはきつく感じる人でも比較的圧迫感を感じづらい。 またヘッドバンドにひねりを加えてもかなり柔らかく曲がるため、損傷しづらく、頭の形合わせて柔軟に曲がるので耐久性や装着感はエントリークラスでは高め。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はマニュアルと4極プラグをマイク入力とオーディオ出力に分岐するケーブルアクセサリが別途付属していた。 残念ながら日本語の解説はないが、付属ソフトウェアなどはないので、不要だろう。

 USBは音声入出力には使わずヘッドセットを光らす電源をとるだけのもの。入出力は4極ステレオミニプラグを利用する。 ケーブルはナイロン編み込みで丈夫。

 

【2】音質

 方向感と空間表現に優れており、左右の移動感はとくに強く、奥行き感もある。 低域に肉太で厚い振動感があるのでゲームでも衝撃音に重みを感じやすく、かなり臨場感は強い。 一方でよくある低域での強振動はなく、ヘッドセットが効果音に合わせてブルッと震えるようなことはない。

 ゲーミング向けのこの空間表現は音楽を聴くとこの点はやや歪んだ表現になって出て、パーカッションが妙な位置から聞こえたりするところがあり、ボーカルも全体として肉厚で太く聞きやすいがとくに女性ボーカルは暗めになる。

[高音]:高域は天井が近く、行ってこいな表現(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:中域はかなり近めに張り出したところに楽器が張り出してきて、左右に乗り出してきたり、かなり奥まったりといろんなところから音が聞こえて楽しいところはある。味付けはギターやベースはかなり落ち着いている反面、ピアノはかなり存在感があり鮮やかさもそこそこ。

[低音]:100~80hzはややブワーッとするところはあるが、70~60hzが締まってきれいな音を出す。50hz以下は素直に減衰していくが、この70~60hzくらいの締まりの良い音が深めの足場感を形成していて、下方向に深掘りされた感覚がある。ドラムなどは下に向かって降りていって、下で反動して地鳴りを形成する感じだ。それが安定感のある渋い音につながっている(分島花音「killy killy JOKER」、Roud Table featuring Nino「Rainbow」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:天井感があり、低域が下で強い存在感を示すので逆三角形に深い印象(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:立ち上がりはそこそこよく、音の弾みに上下幅が感じられて躍動感のある音。楽器がかなり前まで張り出してくるものの、ボーカルをこえて後ろ側まで来ることはまれ。またかなり自由に広くパーカッションが動くので楽しい表現に思う(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルは頭の中心あたりに一貫して陣取っている。高域は少しのびやかさや透明感、突き抜け感にかけた声色になり、暗く感じやすいため、女性ボーカルはやや元気がないように聞こえるかも知れない。

 

【3】ゲーミング体験

 前述したようにかなりヘッドフレームは柔軟でイヤーパッドも厚めで柔らかい。 軽量なプラスチック製で長時間プレイでも疲れにくい。

 ステレオにしてはかなり緻密な空間表現をし、方向感が強いため、画面を移動させるとはっきり音の方向が変わるのがわかる。 また効果音に衝撃性があり、迫力はかなりのものだが、一方で低域音が強く振動するよりはタイトに引き締まるので圧迫感は少ない。 反面震えるような強い衝撃を好む人には音の存在感の割に演出が物足りなく思うこともあるかもしれない。 低域の深みが主人公の足音などをかなり下から聞こえさせ、身長を感じさせる高さの表現がうまく出ている。

 奥行き感も緻密で比較的近めの音と遠くの音を存在感を保ちながらよく表現している。 このクラスのヘッドセットでは奥行き感を出すのに遠くの音を単純に弱く小さくするものがあるが、このヘッドセットは遠方の音にも存在感があり、それが広さを感じさせてくれる。 ただ背後の音は背後というよりは横から聞こえるが、これはステレオヘッドセットの限界と言うべきだろう。

 ナレーションは台詞は近く分離されていて、聞きやすい。

 エコー表現はちょっと強めだが、不自然さは少ない。 このエコー表現のほどよい強さは狭さを表現するのに効果的で、廃墟系ホラーゲームではあらゆる効果音に生々しい反響感が出て恐怖を盛り上げてくれる。 開放的なオープンワールド系のRPGFPSに向くだけでなく、ホラーゲームにも比較的万能な聴き応えを発揮するヘッドセット。

 このクラスのステレオヘッドセットとしては非常に優れた方向感と空間表現はどんなゲームにも安定的に満足感を与えてくれるところがある。

 

【4】マイク

 マイク感度はこの価格帯ではかなりよい。 環境音を素直に拾うのでPCパーツのファンノイズなどが混ざりやすいところがあるものの、録音される声質はかなり自然で篭もった感じもなく、自分の意識する地声に近い。 歌を歌うとそれなりののびやかさも出る。

 

【5】総評

 空間表現が広めで方向感も強く、奥行き感もある。 ゲーミングヘッドセットとしては素直に広い空間が楽しみやすく、しかも方向感が明瞭なのでFPSなども楽しめる。 装着感にも圧迫感がなく、音も圧迫感がなくて聞きやすいので長時間プレイでも疲れにくい。

 エントリークラスのゲーミングヘッドセットとしては現状一番か二番におすすめできる製品に思う。

 

【改善版】KOTION EACH 3.5mmゲーミング ヘッドセット 7.1chサラウンド 高音質 密閉型 音量調節可能ヘッドホン マイク/LEDライト付きPCゲーム用有線ヘッドバンド ソフトレザー式 PS4(プレイステーション4) iPhone 6/6S Samsung Galaxy/iPad/MacOS/Linux/HTPC/IPTV/Google/Andriod TV Box タブレット ノートパソコン スマートホンなどに対応 (G9000ブラック&ブルー)

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

【ゲーミングヘッドセット SADES Arcmage レビュー】軽量で付け心地も軽く、そして音も広く軽いゲーミングヘッドセット

SADES 超軽量3.5mmステレオ ゲーミングヘッドセット USB有線ゲーム用ヘッドフォン 音量調節 LEDライト付き ノイズキャンセリング機能 PC Gamer Notebook Laptopなど対応 ホワイト

 

おすすめ度*1

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 軽量なプラスチック製ゲーミングヘッドセット。 大きくてそこそこ厚めのイヤーパッドに柔軟なヘッドフレームが圧迫感を感じさせない軽い付け心地。

 デザイン的に開放型に近いかと思ったが、実際は密閉型に近く、音漏れは意外と少なめ。 一方で遮音性はほとんどない感じだ。

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【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はマニュアルのみ。 残念ながら日本語の解説はないが、付属ソフトウェアなどはないので、不要だろう。

 USBは音声入出力には使わずヘッドセットを光らす電源をとるだけのもの。 入出力はステレオミニプラグとマイク入力プラグの2本で行う。

 

【2】音質

 全体としてフラットで空間性重視。 低域は存在感があるが遠く、ななめ下方向を広げる沈む音。 音は全体として軽妙で聞きやすいシャープだが刺さらない味付け。 聞き疲れしにくい、しかし空間性を楽しめる味わいで、フレーム同様圧迫感のない音で広く、開放感がある。 一方で音味は籠もりがちなところがあり、温度感はあるが、やや丸みが強い。 ただ中低域でやや音割れするところがあった。 また音密度の高い曲は荒れる。

[高音]:高域は温度感がある音だが、透明感は足りず、やや太めで暗く感じるかも知れない。天井は近め(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:奥行き感と左右方向の広さもある。ボーカルをかなり手前まで囲い込む感じがあり、ボーカルにやや奥まった感じが出る。中低域あたりでやや荒れるところがあり、そこらへんでは音割れしやすく思う。曲によってはかなりざわつく。

[低音]:深めで顎下へ沈み込む音。ゲーミングモデルは強く振動する周波数帯があったりすることがあるが、このヘッドセットは比較的素直に90~60hzくらいで振動感と存在感があるが強く震えることはなく自然。100hzくらいはかなり荒れた音に聞こえるので、これが中低域の荒れの原因になっているのかも知れない(分島花音「killy killy JOKER」、Round Table featuring Nino「Rainbow」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:低域が沈み込むので下方向に深く感じる。天井は逆に近く、また中域はかなり手前まで張り出してくるところがあり、そのせいか逆円錐に下に向かって締まっていく感じがする(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト) [パーカッション・リズム]:シンバルはかなりもさっとした音で粒感が強い。低域パーカッションがやや自己主張強く、また意外に広い音場を前後左右に結構自由に動くのは面白い(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルは曲によっては張り出してくる楽器音に埋もれるところはある。

 

【3】ゲーミング体験

 全体としてきつさのない聞きやすい音で長時間プレイ向き。 主人公近くの音がかなり張り出して耳の後ろあたりまでいくので、敵に近づいて戦うとその臨場感が高く感じられる。 主人公の音はやや前で聞こえる。 方向感はかなり強く、ステレオにしては緻密に感じる。

 ナレーションはかなり近い。 エコー感も出るが、強すぎない味付けで歪みは感じない。

 低音の衝撃度はそれほど強くないが、空気を振るわす風圧感のようなものはしっかり表現する。 火や水の音、金属音はかなり軽い味付けで生々しさは薄い。 一方で方向感は強いので、敵の存在感はかなり明確に出る。

 全体として開放的なオープンワールド系のRPGFPSに向く気がする。 ホラーゲームも方向感が強いので追ってくる敵の気配を感じられるのは楽しいが、オブジェクトの音に密度感がないので雰囲気に恐怖感が出にくい。

 

【4】マイク

 マイク感度は普通。 ただ声の色合いが硬質でかなり変わって聞こえるかも知れない。 キーボード音などは結構入る。

 

【5】総評

 空間表現が広めで方向感も強く、奥行き感もある。 ゲーミングヘッドセットとしては素直に広い空間が楽しみやすく、オープンワールド系ゲームに向く。 装着感にも圧迫感がなく、音も圧迫感がなくて聞きやすいので長時間プレイでも疲れにくい。

 やや音割れしやすい中低域が気になるものの、価格を考えるとこの空間表現の楽しさはかなりのパフォーマンスを感じる。

 

SADES 超軽量3.5mmステレオ ゲーミングヘッドセット USB有線ゲーム用ヘッドフォン 音量調節 LEDライト付き ノイズキャンセリング機能 PC Gamer Notebook Laptopなど対応 ホワイト

 

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【ゲーミングヘッドセット HAMSWAN HG-939MV レビュー】尖りがあるものの音の迫力は凄い。この音がうまく出ていないのは環境の問題だろうか。あるいはノイズの問題かもしれない

HAMSWAN 高品質 ゲーミングヘッドセット ステレオ 低騒音 取りはずしマイク付き 音量調節機能付きヘッドホン PC MAC Wii PS3 PS4 Xbox360 Xbox oneなど全部に対応(マイクロソフトアダプターあるいはKinectがあり、XBOX ONEにも対応)

 

おすすめ度*1

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 USB入出力のゲーミングヘッドホン。 接続する機器によって接続方法が若干異なるが、日本語マニュアルが付属しているのでそれに従えば迷わない。 当方はPCで利用している。

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【1】外観・インターフェース・付属品

 軽量なプラスチックフレームだがやや硬めでひねりへの耐性はそこそこ。 イヤーマフは厚みがあり、メッシュ構造を取り入れているが、熱は篭もりやすい。 インターフェースはUSBが基本だが、接続する機器によって異なる。

 PCへの接続はUSBを使い、その際ケーブル途中にあるコントロールユニットのスイッチをPCに変更する。 このスイッチ変更をしないと音が出ない。

 

【2】音質

※この音質テストはあくまでPCモードのもので、ゲーム機への接続はドライバーの仕様が異なる可能性もあり音質がだいぶ変わる可能性もあるので注意が必要です。

 立ち上がりと音圧のよい密度感と活力に満ちた音で、厚みと躍動感を備えた存在感の強い気持ちいい低音の上に締まりの良い音楽表現を重ねる。 素直に音楽が楽しい表現になっていて、ゲーミングヘッドセットなのに音楽向けとしても価格の割にレベルが高く感じられる。

[高音]:高音は伸びと突き抜け感があり、天井が高く感じられる。一方で尖りと刺さりは音量の大きさと比例して出やすく、大音量では少しいたく感じるかもしれない(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、JOY「アイオライト」でテスト)

[中音]:ややおとなしめで距離感を感じる音。奥行きと広がりを演出している

[低音]:太くはっきりとした存在感。若干振動を伴いながら躍動的な生命感にあふれた音場を作る(分島花音「killy killy JOKER」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:ボーカルは近く、横と奥行きに広さを保ちながら中音が囲み、低域がやや下方向からタイトに突き上げる躍動的で広い音場表現(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:立ち上がりとアタック感がよく、上滑りしない重みのある疾走感を出す気持ちよい音。ドラムは地鳴り感をしっかり出す(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルはかなり近く、メッセージ性と存在感はしっかり。

 

【3】ゲーミング体験

 大音量でナレーションが刺さりやすい傾向にあるが、それを除けばかなり迫力と聞きやすさのバランスが良い。低音に重みがあり、かなり衝撃性と存在感のある音。 かすかにドライバーの振動も耳に伝わる。

 ゲームの音響空間はメロディーがやや横方向に奥まって聞こえる中に、比較的広さを感じやすいゲーム空間を表現し、さらに近いところにナレーションが配置されているイメージ。 主人公の足音などは下方向からしっかり聞こえ、左右の方向感もかなり明瞭で臨場感は高い。

 特徴的なのは金属音に尖りや重みがあまりないことで、そのせいかRPGなどの斬撃・打撃の音の衝撃度は弱く、聞きやすい反面、衝撃度恐怖感などは少し穏やか。 ナレーションと台詞は比較的明瞭、エコー感はそれほどなく自然。

 空間的には奥行き感がしっかりあり、遠くの音も小さくなりすぎずしっかり存在感を出していて空間性は感じやすい。 反面こだま表現のような残響・反響表現が弱いので、廃墟・洞窟などの閉塞空間での生々しさは少し弱いかも知れない。

 

【4】マイク

 マイク感度はなかなか良好。 声色はやわらかくてあたたかみのある音に入るが明瞭感もあり聞きやすい。 タイピング音は若干はいる。 ただ小さくハムノイズのような細かな雑音が消えず、場合によっては不快に思うかも知れない。

 

【5】総評

 ゲーミングモデルとしてはかなり正統といえる味付けだが、例外的にエコー表現にほとんど味付けを感じない。 そのおかげか音楽を聞いても歪まずにきれいに表現されるので、音楽向けとしてもレベルが高く思える。 低音にはしっかり衝撃と厚みがあり、ナレーションも明瞭。 ただ音量を上げすぎると刺さりがきつくなり、少し不快感が増すかも知れない。

 気になる点としてはPCで使わないUSB以外のアダプタが雑音の原因になっていること。 アダプタがどこかに触れると明瞭にノイズ音が入るし、普通の状態でも細かく雑音を拾っている。 これは専用のカバーなどを用意して欲しかった。

 

HAMSWAN 高品質 ゲーミングヘッドセット ステレオ 低騒音 取りはずしマイク付き 音量調節機能付きヘッドホン PC MAC Wii PS3 PS4 Xbox360 Xbox oneなど全部に対応(マイクロソフトアダプターあるいはKinectがあり、XBOX ONEにも対応)

 

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【ゲーミングヘッドセット SADES SA810 レビュー】ややもっさりしているが、緻密で音像のはっきりした表現に一定の魅力を感じる

SADES SA810 ヘッドフォン 3.5ミリメートルサラウンドサウンドステレオPCゲーミングヘッドセットヘッドバンドヘッドフォンマイク付き(ホワイト)

おすすめ度*1

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 やや太めのプラスチックフレームが特徴のゲーミングヘッドセット。

 フレーム自体は硬めで柔軟さはそれほどでもありませんが、イヤーパッド部分はフレームから半分離した構造で柔軟。 ヘッドバンドの厚いクッションと大きめのイヤーパッドの心地よい厚みで装着感は悪くありません。

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【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はマニュアルのみ。 内容は英語と中国語で日本語には対応していません。

 ケーブルはゴムコーティング式です。 ここは最近のゲーミングモデルで一般的なナイロン編み込みに比べてやや物足りなく感じられ、エントリークラスとして価格相応の品質というところでしょうか。

 ただその分ケーブルが重く感じられず邪魔にならないという利点もあります。

 ケーブル中途にコントロールユニットがあり、ボリュームコントロール、マイクON/OFFなどをワンタッチで行えます。 音声入出力はステレオジャックのみ対応しています。

 

【2】音質

 このクラスにしては音にメリハリと緻密さがあるのが特徴で、音数が多めの曲でも音像にぼやけた感じが出ません。

 一方で低音が存在感強めで全体としてもっさりした重たい感じになりがちなところはあり、全体として下方向に安定感を感じやすい音質になっています。

 ただ高域は少し太いものの肉厚さとのびやかさが維持されており、シャリシャリと尖って上滑りする感じもなくそこそこ聴き応えがあります。

[高音]:突き抜け感はあまりないので、やや天井感がある太めの音です。のびやかさはそこそこあり、奥に向けて抜ける感覚があります。(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:中域は左右の方向感が強いですが、同時にやや背景に回って奥行きを作るところがあります。左右の張り出しと奥行きのギャップが感じられやすく、結果として奥に向かって広い袋状の空間演出をしているように感じます。解像度が高いのか楽器音が多い曲でもそれぞれの音像が明確に区別されて聞こえてきて、とくにクラブミュージック風の曲では緻密な音楽表現がうまく出ているように思います。

[低音]:低域の存在感が強い味付けです。これは低域の振動が強いのもそうですが、一方で分離感も強いことも原因と考えられます。100~80hzくらいは振動感も強いですが、ややぼけた感じがあり、暖かみを感じやすい音です。70~60hzに引き締まったきれいな振動音があり、50hz以下は素直に減衰していくように感じられます。このせいか低音は深いところに床面があり、そこを足場に躍動している感じがありますが、一方で浮き上がりすぎず中域から少し距離感を持っていて混ざらないように感じられます。結果として下方向やや深いところに音場の底が見えやすい表現になっています。ゲーミングモデルによくある強振動周波数はありません。(分島花音「killy killy JOKER」、Round Table featuring Nino「Rainbow」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:顔と耳の近くに中域の端が張り出してきて、ボーカルが近く、低域も左右からタイトに響く傾向があります。一方で緻密な中域は奥行き感も出すので、全体として前方向に袋状に膨らんだ空間に頭を突っ込んでいるような感覚があります(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラム優位ですが、中域も緻密でメリハリ感と躍動感の感じられる音です。シンバルの味付けもシャンシャン鈴のように上滑る感じではなく、重みをもって響いています。安定感重視に思えるパーカッション表現です(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルはかなり手前に出てきて聞こえます。高域中域ともにほどよい肉太さとのびやかさがあり聞きやすい音です。尖りや刺さりが少なく、温度感もほどほどあり、大音量でもそれほど乱れないようです。ただ高域は少しハスキーに聞こえるところがあるかもしれません。高域はやや奥まって抜ける特徴がありますが、女性ボーカル男性ボーカルともに比較的自然な音に聞こえると思います。

 

【3】ゲーミング体験

 近くのオブジェクト音は耳の近くまで張り出してきます。 また重みのある表現になるので不気味な空気感の重苦しい感じは良く出ます。 左右の方向感もよくでていますが、奥行きは手前と奥にすこしギャップを感じやすく、手前の音が奥の音を消しがちで強めに出る傾向があります。 そのせいかやや左右に分かれた表現に感じやすいです。

 よくある一定周波数での強振動という演出はないため、打撃や効果音に精彩はありますが、物理的な衝撃度はありません。

 

 PC版「Witcher3」は緻密なオブジェクト音が広さや奥行きを感じさせるオープンワールド的な味付けが強いゲームです。

 このヘッドセットではどちらかといえば左右の方向感が強く、ステレオ感が強く感じられます。 手前から後ろの音の存在感が強く、やや平面的に感じられます。 ナレーションや台詞は分離感が強く、しっかり手前に聞こえるので聞き取りやすいです。

 

 閉鎖空間のほうがむしろ広さを感じやすい気がします。 ほどよいリバーブが聞いた重苦しい音に存在感があり、朽ちたり立て付けが悪くなってギシギシ言う床や扉、遠くから反響するダクト音や叫び声などが雰囲気を盛り上げてくれます。

 ホラーゲームにかなり迫力があり、恐怖の感じられやすい味付けです。

 

【4】マイク

 少しリバーブがかかったような、明るめの声で入る感じで、聞き取りやすい音です。 キーボードの打鍵音、マウスのクリック音は素直に入りやすく、カチャカチャという音が聞こえます。 また環境的なノイズ音も比較的素直に拾っているように思います。

 

【5】総評

 エントリークラスのゲーミングヘッドセットとして十分な魅力を感じます。 音がやや平面的でステレオ感が強く、オープンワールド系ゲームでは広さよりは左右の方向感が強調されますが、逆に残響音の強い閉鎖空間では閉塞感と広さがしっかり感じられ、重苦しい感じが出て恐怖感を煽ります。

 強振動する周波数はなく、効果音に合わせてヘッドセットがぶるっと震えるような演出はありませんが、それでも打撃音や効果音に重みがあるので迫力は感じられます。

 フレームの作りは圧迫感が少なく、付け心地は良いので長時間プレイでも疲れたり痛くなったりしにくそうです。

 音楽でも緻密な表現が楽しく、このクラスのゲーミングモデルとしては聴き応えのある音です。

 

SADES SA810 ヘッドフォン 3.5ミリメートルサラウンドサウンドステレオPCゲーミングヘッドセットヘッドバンドヘッドフォンマイク付き(ホワイト)

 

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【ゲーミングヘッドセット SADES SA901 レビュー】これはおすすめ!廉価で手頃だが実力派のゲーミングモデル。音楽再生でもあたたかみのある生命力に溢れた表現が聴き応えあり

SADES SA901 ゲーミングヘッドセット 7.1サラウンドサウンドステレオプロPCのUSBゲーミングヘッドセットPCゲーマーのためのマイクの重低音オーバー - 耳のボリュームコントロール付きヘッドバンドヘッドフォン(青)

 

おすすめ度*1

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 プラスチック製のコンパクトで軽量なフレーム構造が特徴のエントリークラスゲーミングヘッドセット。

 比較的廉価で手頃な値段ながら、付属ソフトウェアで簡易DAC機能を持ち、7.1chサラウンドに対応する本格的な性能だ。遮音性は高めで音声を再生している間は環境音がかなり低減されて没入感は強い。音漏れもかなり少ない。USB入出力専用。

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【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はマニュアルとソフトウェアCD-ROM。 マニュアル言語は英語と中国語で日本語はない。

 ケーブルはナイロン編み込み。 エントリークラスゲーミングヘッドセットにも関わらず、丈夫な作りのケーブルだ。ゲームに熱中して少し激しく動かしてしまってもケーブルがちぎれたりすることはないだろう。

 ケーブルの中途にはコントロールユニットがあり、ミュートON/OFF、マイクON/OFF、ボリュームコントロールに対応。

 

【2】音質

※このヘッドセットは付属ソフトウェアで音質を変更可能ですが、ここでは標準的なHi-Fiモードを基準としてレビューします。

 付属ソフトウェアの効果もあり、再生能力はエントリークラスとしては実力派。同クラスの中では頭一つ飛び抜けている。

 中域に密度感と鮮明さがあり、弦楽音などはのびやかさと彩りがあり、優雅で上品。ゲーミングモデルに特徴的な低域の存在感もあるものの、低域に頼らないフラットに近い味付け。高域は温度感のある音で全体としてあたかかみのある生命的な音質。7.1chサラウンドの空間性に優れた表現力もあり、クラシック音楽のようなアナログ的な音に強みがありそうで、音楽再生でもパフォーマンスの良さを感じる。

 

[高音]:のびやかさと温度感があり、尖りや刺さりとは無縁なしなやかな音。突き抜け感もほどほどにある(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:立ち上がりがよく、メリハリと密度感があって精緻さの感じられる音。だがのびやかであたたかみがあり、弦楽音やピアノ音に深みと鮮やかさがある。ギターはだいぶアコースティックな表現でキラキラ感はあるがアタック感は出づらい。

[低音]:低域ははっきり振動し、かなり存在感が強いが、振動が非常にきれいで素直なので臭みがない。100hz~40hzまではなめらかに減衰していく自然な感じで、これが下方向に気持ちよく抜ける表現になっていて、存在感の割に圧迫感がない聞きやすい音にしている。かなり深掘りされる音場を形作り、重低音の沈み込みを感じやすい(分島花音「killy killy JOKER」、Round Table featuring Nino「Rainbow」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:7.1chサラウンドという割に左右の方向感や奥行き感にギャップを感じにくく、かなり自然な表現で丸い。低域のみ沈み込みを強く感じるのでやや深い球状の密度感のある音場(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:全体としてアタック感よりは安定感とあたたかみがあり、やわらかく膜を張るような表現。シンバルも走らず定点的な穏やかな味付けで疾走感よりは音場を固定する方向に響く(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:全体としてのびやかさと生命感のあるあたたかさのある雰囲気。ほどよい突き抜け感もあり、聞きやすい音でハスキーさもあまり出ず自然。男性ボーカル女性ボーカルともに熱量の感じられる味わいでややぼけた感じもするが聴き応えがある。

 

【3】ゲーミング体験

 一言で言うと、聞きやすい尖りや圧迫感のあまりない音で、方向感は明確。リバーブの反響感がかなり自然で歪みがほとんど感じられない。全体的にあたたかな空気感の感じられる表現。

 よくある一定周波数での強振動という演出はないが、低域での振動は強めで素直なので打撃音などに衝撃度はしっかり乗っている。

 

 PC版「Witcher3」は緻密なオブジェクト音が広さや奥行きを感じさせるオープンワールド的な味付けが強いゲーム。

 まず足音や木のオブジェクトなどの音に自然なぬくもりが感じられ、たとえば足元の土の状態、水の表現などにリアルさがある。低域の効果音には地面を這うしっかりした広がりが感じられ、遠くの音や風の音も空気を通した距離が感じられる。

 やや薄ぼんやりしたところはあるが、広さは感じやすく、音に尖りがなく重厚で落ち着いた映画的な表現。

 

 一方でホラーゲームはややぬるいと言えるかも知れない表現。金属音や叫び声がやわらかく、とげとげしさは少し減じられる。反響表現も強くないので閉鎖空間で何か不気味な雰囲気に包まれている感覚は少し薄い感じだ。

 だが音に重みがあり、方向感もあって臨場感も高く、衝撃度のある低域に面白みがあり、けっして怖くないというわけではない。ほどほどのこわさを感じつつ、圧迫感は少なめでプレイしやすい。

 

【4】マイク

 声質はややあたたかみのある低めの音で入る。自分で認識する声よりはやや湿った、低めのような音でギャップを感じるかも知れない。だが解像度自体は高く聞き取りやすい。

 キーボード音はあまり入らないが、マウスのクリック音は拾いやすい。

 

【5】付属ソフトウェア

 付属ソフトウェアはイコライザーエフェクターも備えたかなり本格的なもの。 基本プリセットとして「Hi-Fiモード」「ムービーモード」「音楽モード」がある。 Hi-Fiモードが標準で、ムービーモードはそれにリバーブがかかって奥行き感が強くなり、音楽モードはさらに奥行き感が出てライブハウスのような音になる。

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【6】総評

 エントリークラスのゲーミングヘッドセットとしては文句なくおすすめできる製品。聞きやすい音、機能性を考えたコンパクトなデザイン、エントリークラスにしては豪華な作り込みに満足度は高い。

 プレイフィールの良いゲーミングサウンドの表現力だけでなく、音楽においてもアコースティックであたたかみのある音は比較的万能に聞かせるところがあり、アタック感は足りないかも知れないが、クラシック音楽やジャズ音楽などに味わいがある。

 なにより廉価でこの性能を実現しているのは素直にコストパフォーマンスを評価せざるを得ない。

 

SADES SA901 ゲーミングヘッドセット 7.1サラウンドサウンドステレオプロPCのUSBゲーミングヘッドセットPCゲーマーのためのマイクの重低音オーバー - 耳のボリュームコントロール付きヘッドバンドヘッドフォン(青)

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

【ゲーミングヘッドセット SADES SA902 レビュー】立ち上がりが良くメリハリ感がある引き締まった音。衝撃度の高い低域が迫力あるゲーミング体験を提供する

SADES SA902 ゲーミングヘッドセット 7.1サラウンドサウンドステレオプロPCのUSBゲーミングヘッドセットマイク深みのある低音とヘッドバンドヘッドフォンオーバーイヤーPCゲーマーのためのボリュームコントロール LEDライト(ブラック)

 

おすすめ度*1

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 音質だけで言えば、かなりおすすめ。

 軽量プラスチックのフレーム構造でシンプルなデザインのゲーミングヘッドセット。 フレームには一定の柔軟さがあり圧迫感はないが、可動部は多くない構造で付け心地は普通。 遮音性もそれほど高くなく、音漏れもそれなり。

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【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はマニュアルとソフトウェアCD-ROM。 マニュアル文面は英語と中国語で日本語には対応していない。

 USB入出力専用。 USBケーブルはナイロン編み込みで丈夫だが軽めで邪魔になりにくい。 ケーブル中途にボリュームコントロールとマイクON/OFF、ミュートON/OFFつきのコントロールパネルがある。

 

【2】音質

※このヘッドセットは付属ソフトウェアで音質を変更可能ですが、ここでは標準的なHi-Fiモードを基準としてレビューします。

 価格的にはエントリークラスに近いが、実力はかなりのもの。 というよりワンランク上のミドルクラスに匹敵する迫力がある。

 全体的な傾向としてはドンシャリといえるだろう。

 ややサ行に刺さりが出やすいところがあるが、かなり躍動感とメリハリ、アタック感のある音で鮮やかさも強い。 エネルギッシュな低域に支えられ、高域は明るく全体として温度感のある元気な曲に感じられる。 全体として聴き応えがあり、粒感もあって音楽再生でも価格以上のレベルがあるように思う。

 

[高音]:キラキラ感と透明感があり、のびやかさもあって非常に聴き応えがある。曲によってはサ行にやや刺さりが出る(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:張り出しと奥行き感があり、かなり円弧を描く広い表現。ピアノはとくに綺麗に思うが、ギターの音にも鮮やかさがあり、アコースティックな曲は活き活きしている。一方でエレキの表現は少し単調に思うところがある。

[低音]:低域の振動は全体的に強め。100hz~60hzまで比較的素直な振動。50hz~30hzは振動が強くなり存在感が増す。これがドラムにものすごい張りを与えていて、地鳴り感は異様に強く迫力あり。バシンバシンと音圧の感じられるエネルギッシュな表現は圧巻(分島花音killy killy JOKER」、UVERWorldCORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:突き抜け感のある高めの天井、円弧状の中域、深い低域。全体として球状の広さが感じられる(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラム優位。シンバルなど中域以上のパーカッションはかなりさっぱりした音。それに対し、ドラムは躍動感とアタック感に満ちて生命的で、強いエネルギーを感じる。一般にドラム優位だと落ち着いて感じやすいが、このヘッドセットのドラムは活きが良くて音場を躍動させて主導するので安定感という言葉から想像される穏やかさとは無縁の元気な音(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:高域は抜けが良く、のびやかさと透明感があって明るい。どちらかといえば女性ボーカルに妙味がある気がする。

 

【3】ゲーミング体験

 低域が地鳴りを作るので、効果音に重みと衝撃があり、足場の音が広さを演出する。 ナレーションはややエコー感が出やすいところがあるのと、左右の張り出しがかなり近く、少しざわつく感じがあるのだけ好みを分けるところがあるかも知れない。

 緻密な音の表現が緻密さを維持したまま左右の広さと方向感を持って出るので没入感は高い。

 金属音や打撃音に重みがあり、反響感も生々しく、オープンワールド系からホラーゲームにいたるまで比較的万能に楽しめる。

 反面聞き疲れしやすいところはある。

 

【4】マイク

 クリアで聴きやすい。 自分の想像する声に近く、あたたかみもあって聞きやすく優しい声になる。 コンデンサマイクっぽい音。 キーボード打鍵音、マウスのクリック音もクリアにメリハリをつけて入力され、明確に聞こえる。

 

【5】付属ソフトウェア

 付属ソフトウェアはイコライザーエフェクターも備えたかなり本格的なもの。 基本プリセットとして「Hi-Fiモード」「ムービーモード」「音楽モード」がある。 Hi-Fiモードが標準で、ムービーモードはそれにリバーブがかかって奥行き感が強くなり、音楽モードはさらに奥行き感が出てライブハウスのような音になる。

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【6】総評

 音質面ではヘッドホン、マイクともにかなりレベルが高い気がする。

 少なくともエントリークラスの価格で売られているにしては贅沢さが感じられ、満足度は高い。没入感が高く、迫力のある音でバトル系のゲームでは文句なく衝撃度の高い効果音に興奮できる。

 一方でフレーム構造は非常にシンプルで、付け心地面での工夫は少なく、聞き疲れしやすい音とも相まって長時間プレイ向きとはいえないところがある。

 全体として作りも音も大味といえばわかりやすいだろうか。 そういった意味ではライトゲーマー向きといえるかもしれない。

 

SADES SA902 ゲーミングヘッドセット 7.1サラウンドサウンドステレオプロPCのUSBゲーミングヘッドセットマイク深みのある低音とヘッドバンドヘッドフォンオーバーイヤーPCゲーマーのためのボリュームコントロール LEDライト(ブラック)

 

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【ゲーミングヘッドセット SADES SA903 レビュー】簡易DAC付きで好みの音に調整して遊べるヘッドセット。音も明るく元気で楽しい。これはおすすめ。価格帯全部聞いたわけじゃないから自信はないが、この価格帯ではベストバイなんじゃないかな

SADES ゲーミングヘッドセット 7.1chサラウンドSADES SA-903 GAMING HEADSETプロフェッショナル USB PC ゲーム用ヘッドホン マイク 音量調節機能付き レッド [並行輸入品]

 

おすすめ度*1

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 大きめのイヤーマフにほどよく引き締まったプラスチック製ヘッドバンドが特徴のゲーミングヘッドセット。 入出力はUSB式。

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【1】外観・インターフェース・付属品

 軽量なプラスチックフレームだがやや硬めでひねりへの耐性はそこそこ。 イヤーマフは大きさと厚みがあり、耳をしっかりと包み込み、音漏れも比較的小さい。

 インターフェースはUSB。 ケーブル途中にあるコントロールユニットがあり、手許でマイクON/OFF、ボリュームコントロールが手軽にできる。 付属に簡易音響ソフトウェアが付いている。 意外に高機能。

 

【2】音質

DAC機能付きなのでモードによって音質が若干変わる。 ただデフォルトはHiFiモードであり、これが味付けのない標準的な音質に思うので、これを標準として以下音質についてレビューする。

 音場は全体として深みと広さがあり、ボーカルや楽器の音色にあたたかみがある生命力のある音。 音量を上げても刺さりがなく、大音量でも音楽は聴きやすい。 付属のイコライザーなどをいじらなくても比較的万能に聴き応えある音にしている。

[高音]:伸びと突き抜け感のある音で天井は感じない。高域はやや尖るがそれでもキラキラ感があって気持ちよい(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:方向感と広がりがある。音に鮮やかさと温度感があり、暖かみがある。

[低音]:太く肉厚かつ弾力性のある音で低音にも生命力がある。50~30hzくらいの重低音に振動感あり。15hz程度まで震える感じがあり、深掘りされた音場を感じやすい(分島花音「killy killy JOKER」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:斜め下方向から低音が広めに音場を作り、その上に中域が緻密に距離感を形作る。タイトで密度が高いが、同時に弦楽やピアノなどは空間性に貢献するので広さと方向感も感じやすく、とにかく楽しい(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:立ち上がりが良く、締まりもきれいでとにかく小気味よい。弾けた感じの音はとても軽妙で明るく出て、疾走感も上滑りするところはなく、駆けていく生命感のあるもの(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルは頭の中心やや後ろくらいから語りかけるように近く、しっかりと分離されていて一貫性がある。

 

【3】ゲーミング体験

 ゲーム用としてはHiFiモードかムービーモードがおすすめ。 音楽モードは個人的にはゲーム向きではない気がするが、イコライザーで微調整などはできるので最終的には好みに合わせられると思う。 モードの違いで一番感じるのはリバーブ。 HiFiモードにはほぼリバーブは感じられず、ムービーモード、音楽モードといくほどリバーブ感が強くなる。

 これらのリバーブがゲームで大きく影響するのはナレーションと一人称の主人公の足音などの近めの動作音。 HiFiモードは比較的一人称の動作音がわかりやすく、FPSオープンワールド系ゲームに向く。 ナレーションや台詞にリバーブが掛かると細かな音が聞き取りづらくなるので、全体としてボケた感じになりがちだからだ。

 一方でリバーブがかかると肉感と空気感が増す傾向にあるので、雷鳴や金属音などの衝撃度は増す。 したがって、これらの音で恐怖感を演出するホラーゲームは迫力が出て楽しくなる。

 

 立ち上がりと方向感は非常に丁寧で、横の広がりだけでなく上下の方向感も感じられるので臨場感が高い。 比較的万能にどんなゲームも楽しめると思う。

 

【4】マイク

 やや外側に向いたマイクだが、ほどよい距離感のせいか息のうるささを感じない比較的素直な音。 くもる感じもなく、若干明るめで聞きやすい音。

 キーボードの音はカチャカチャといった感じの軽めの音で入る。 マウスの音は目立たない。

 チャット向けのような感じではあるが、メロディーを口ずさんでも比較的のびやかに追随しており、自分でイメージする自分の声に近い。

 

【5】総評

 個人的には非常にレベルの高いバランスでまとまっており、音に聞きづらさはなく、変なクセも感じられず、ほどよい温度感に感心しきり。 ゲーミングモデルだが音楽も聞きやすく、歪みがなく、楽しく聞ける。

 振動が強い周波数帯が低いのでゲーミングモデルだが低音にくどさをあまり感じないのも、音楽を楽しみやすい理由に思う。 その低音もしっかり深掘りされる上に弾力的で生命感があり、音場を広く深く楽しく支える。

 

 いまのところこの価格帯では個人的に一番おすすめしたいモデルで、ノイズなどもなく、装着感も良好でとにかくレベルが高い製品に思う。

 

SADES ゲーミングヘッドセット 7.1chサラウンドSADES SA-903 GAMING HEADSETプロフェッショナル USB PC ゲーム用ヘッドホン マイク 音量調節機能付き レッド [並行輸入品]

 

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【ゲーミングヘッドセット SADES A6 レビュー】この価格帯では非常に優れた空間表現と立ち上がりとメリハリのある音がゲームや音楽の楽しさを増す

【正規品】SADES 専門 ゲーミング ヘッドセット 眩しいLED&マイク&ステレオ ヘッドホン A6イヤホン 音楽 PC用 【マイク音量調節 ノイズキャンセリング機能搭載】

 

おすすめ度*1

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 非常に軽く、付け心地が柔らかいのが特徴のゲーミングヘッドセット。 外見上はかなりメタリックなように見えるが、実際はメッキのプラスチックなので軽量だ。 イヤーマフも厚めで柔らかく、装着感はかなりよい。

 遮音性はあまり高くなく、目の前でテレビをかけるとその音が普通に聞こえ、音漏れも大きい。

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【1】外観・インターフェース・付属品

 フレームのひねり耐性はかなり柔軟で、柔らかくぐにゃっとしっかり曲がる。 それが素直に付け心地にも反映されていて、圧迫感とは無縁の自然な装着感。 イヤーマフは厚みがあり、それだけが存在感を主張する。

 インターフェースはUSB専用。 付属品は専用のソフトウェアの入ったCD。

 

【2】音質

 まずこの製品は音にかかるリバーブの具合をソフトウェアで調節できる。 HiFiモード・ムービーモード・音楽モードと3種類あるが、音楽モードがとくにリバーブ感が強く空間表現が強調される。

 音は基本的に頭のてっぺん少し後ろくらいから突き抜けてくる開放的な音で明るく、元気があり楽しい。 全体的にメリハリがあって躍動感に満ちており、生命感がある。 低音は響いているが自己主張が強くなく、中音以上を壊さない。

 

[高音]:天井は高い。高域では素直に上方向に抜けていく感じがあり、また大音量でも音に尖りが出にくく、解像度は維持されている(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、petit milady「azurite」でテスト)

[中音]:方向感と距離感が強く、広い空間表現に一役買っている。ボーカルに対してほどよい分離感を保ちながらしっかり包み込んでいる。音の鮮やかさは比較的強く出る傾向にあり、キラキラ感は強い。

[低音]:肉厚で密度の高い音だが、ほどよく弾けるので粒感もあり、とにかく元気。60hzくらいに強い振動があり、これが衝撃を演出する。スペック外だが20hzより下の低音にも存在感がある。(分島花音「killy killy JOKER」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:標準ではボーカルは近く方向感は明瞭だが比較的タイトで迫力重視の音場だが、ムービーモード・音楽モードではリバーブが強くなり奥行き感が強調されて立体感がかなり増す(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:このヘッドホンの一番良いところ。パーカッションにメリハリと勢いがあり、重みはあるがその抜けが良いので気持ちよく弾ける。全体として楽しく元気な雰囲気に表現する(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルには一貫性があり、標準では一人称に近い位置にあるが、別モードでは三人称に近く楽器にも接近した位置まで後退するので、様々な味わいが楽しめる。

 

【3】ゲーミング体験

 ゲーミングに向くのはHiFiモードかムービーモードに思う。 音楽モードだと主人公の近くのオブジェクト音、主人公の足音など一人称的な音の響きが強くなり、周囲の音をつぶしがちになる。

 HiFiモードとムービーモードの違いはナレーションにリバーブが掛かるかどうかが大きく、個人的にはオープンワールド系のゲームではHiFiモード、閉鎖的なホラーゲームのようなタイトルにはムービーモードがおすすめ。

 オープンワールド系ゲームではHiFiモードだと緻密な音表現を丁寧に鳴らすので、方向感がわかりやすく、広さも感じやすい。 主人公の足音や足元に近い波音などは下方向に明確に聞こえるし、遠くのせせらぎ、鳥の鳴き声などの表現も広さに満ちている。 前述したように60hz付近でドライバーが振動するので、電撃音などで振動が出て楽しい。

 ナレーションや台詞は近めでしっかり聞き取れるが、そのまわりをオブジェクト音がしっかりと取り囲んでいる。 戦闘時などの緊迫感のある音楽も立ち上がりの良いドライバーが追随して鼓動のように打ち鳴らし、緊張感を盛り上げる。

 廃墟で敵に追われる形式のようなホラーゲームでは逆にムービーモードが良い気がする。 一人称の動作音、敵の気配などが周辺の空気から感じられるような不気味な雰囲気がうまく出る。 遠くで鳴るダクトの音、したたり落ちる水滴などに存在感が出て、非日常的な恐怖感の深みが増す。

 

【4】マイク

 マイクの音はかなり自然。 タイピング音など周辺音も比較的小さめで素直に声を拾っている感じがある。 チャットマイク的な感じだ。

 

【5】総評

 装着感の良し悪しは長時間のゲーミング体験に大きく影響するが、その点このヘッドフォンは3時間ほど装着していてもとくに違和感・疲労感はなく、首などに負担感が出ることもなかった。 軽量でここらへんはよく考慮された設計に思う。

 音質は音楽で聞いても歪みが少なく、ゲーミングにとどまらない良さがある。 付属ソフトウェアでかなり大ざっぱながら空間性に変化を出せるのも面白い。 全体的に元気よく明るく楽しい音で、それがゲーミング体験でも反応が良くメリハリのある空間表現になっていて、どんなゲームでも万能にゲーミング体験を盛り上げる。 方向感もしっかり出るのでFPSにもおすすめ。

 

【正規品】SADES 専門 ゲーミング ヘッドセット 眩しいLED&マイク&ステレオ ヘッドホン A6イヤホン 音楽 PC用 【マイク音量調節 ノイズキャンセリング機能搭載】

 

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【ゲーミングヘッドセット KOTION G2200 レビュー】あー、これはすごいやつです。簡易DAC搭載つきで音楽も十分聴けてゲームも楽しめる、振動感も楽しい恐るべき製品です

【日本正規品】KOTION G2200 ゲーミングヘッドホン ヘッドセット 音質調節ソフトフェアCD付属 USB接続 振動機能 7.1chバーチャルサラウンド 騒音抑制マイク デスクトップPC ノートPC Windows XP/7/8/8.1/10 対応 (ホワイト&ブルー)

 

おすすめ度*1

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 簡易DACつきで7.1chサラウンドが楽しめるゲーミングヘッドセット。 手に入れたのは2機目だが、今回も前回機と相違は感じられず、品質面での安定性は問題なさそう。

 イヤーパッドの側圧はそれほど強くなく、イヤーマフも柔らかめで装着感は良い。 本体は軽量だが、コード結合部分の下くらいにコントロールユニットがあるせいで重みを感じ、バランスも若干悪いのが難点か。 音漏れは大きい。 USB入出力専用。

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【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品は日本語マニュアルと付属ソフトウェアのCD-ROMとソフトウェアの操作説明書がつく。 ケーブルはナイロン編み込みで丈夫。 ケーブル中途にコントロールユニットがあり、ヘッドのLEDライトON/OFF、ボリュームコントロール、マイクON/OFFなどをワンタッチで行える。

 付属ソフトウェアで音質を細かく設定・調整できる。

 

【2】音質

※このヘッドセットは付属ソフトウェアで音質を変更可能ですが、ここでは標準的なHi-Fiモードを基準としてレビューします。

 7.1サラウンドで奥行き感と左右の方向感ともに優れている。 躍動的な低域にかなり存在感あり。 また左右がかなり張り出してくるので、ボーカルは楽器音に円状に包まれて聞こえる。 低域が音場を支配しがちで、高域は比較的骨太になるので女性ボーカルは若干暗い。

[高音]:天井は少し近い。高域に透明感や抜け感が少なく、どちらかというと肉厚で太い(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:かなり前面までギターが張り出してくるなど空間表現が緻密で楽しい。移動していく音源は素直に方向感が感じられる。音味はやや丸くシャープさは強くない。

[低音]:100~70hzまでかなりの振動感があり、ピークは70hz前後。60~40hzも振動感は失われず、30hz付近で落ち着くが存在感は消えない。この振動が低域に弾みと活きのよさを与えていて、文句なく迫力ある主役をなす(分島花音killy killy JOKER」、Roud Table featuring Nino「Rainbow」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:天井感があり高さはそれほどなく、中域は広くパノラマ感があり、低域が深掘りする下方向に強いエネルギーのある生命的な音場で、喩えるなら音楽の露天風呂に浸かっているような表現(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラム主導なので安定気味の音場だが、文字通りの振動と躍動感がある音なのでアタック感もそこそこ感じられる(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:全体として肉太で生命感のあるあたたかいボーカル。中域がとくに充実していて聴き応えあり。高域は少し乾いて暗く感じられる。

 

【3】ゲーミング体験

 イヤーパッドはかなり振動するので、聞き疲れするところはあるかも知れない。 ケーブル途中にあるコントロールユニットが微妙な位置にあり、左イヤーパッドに少し重みを感じ、若干鬱陶しいのは気になる。 なおゲームの音味も付属ソフトウェアによる調整で変わるが、ここでは標準的なHi-Fiモードでテストした。

 まず驚くのは正確な方向感と丁寧なオブジェクトの音配置。 オブジェクト音が多く精緻な空間表現をするPC版「Witcher3」でテストした。 このゲームではたとえばたいまつの表現で、主人公がたいまつの近くにいると、ヘッドセットによっては火の音が近すぎて耳の近くで燃えているようになって周囲の音を必要以上に潰してしまうことがあり、たいまつを多用する建物内などで結果として狭さを感じる場合がある。 このヘッドセットはそうしたたいまつの燃え音は近いが、ほどよい抑えがきいていて、周囲の音の方向感をつぶすほど強くない。 音の強いオブジェクトに近づいても周辺音に方向性が維持されているので奥行き感と広がりが維持されている。 また重低音の衝撃度に合わせてドライバーが振動するので、強力な魔法などに迫力がある。

 ホラーゲームの臨場感も高い。 どこかで落ちる水滴音、なんかガシャガシャと空気が反響するダクト音、遠くで揺れる金属の音、すべてに生々しさの感じられる方向感があり、恐怖感を煽る。 主人公の足音はそれほど強調されないが、息づかいは近く、主人公の怯えや不安感はかなり伝わってくる。 敵の声がやや近いが、それが迫ってくる雰囲気と気配の強調になっている。

 だが、ホラーゲームは個人的に「ムービー」モードでのプレイがおすすめ。 全体として残響感が強くなり、敵の気配をダイレクトに感じやすい上、自分の周囲の音が強調されるので突然のアクシデントで襲われたときなど衝撃度の高い音が近くからするのでかなり驚く。 また低音が強調されるので振動が多くなり、遠くの叫び声・うめき声が山彦のように聞こえてきて、危険な場所にいるという空気感が増す。 もともと敵の息づかいやうめき声が近い味付けではあったが、「ムービー」モードではそれが強調され、追いかけてくる敵の気配が自分にまとわりついているようなぬぐえない恐怖感が加わっている。 これはやばい。

 

【4】マイク

 マイクの音も調整可能なので、ここでは標準状態でのテスト。 声はやや肉厚太めの音に出る。 音質的にはクリアで聞き取りやすく、環境音のノイズもほぼ感じられない。 マウスのクリック音は少し。 キーボードの打鍵音はかなり目立たない。

 

【5】付属ソフトウェア

 付属ソフトウェアはイコライザーエフェクターも備えたかなり本格的なもの。 基本プリセットとして「Hi-Fiモード」「ムービーモード」「音楽モード」がある。 Hi-Fiモードが標準で、ムービーモードはそれにリバーブがかかって奥行き感が強くなり、音楽モードはさらに奥行き感が出てライブハウスのような音になる。

 

【6】総評

 個人的にゲーミングヘッドセットとしての完成度の高さを感じる製品。 とくにプリセット切り替えで簡易ではあるが、ゲームの傾向に合わせて味付けを変えられるのは素直に面白い。 この価格帯でこの完成度は素直に驚きで、ノイズ感もないクリアな音は聞き心地も良い。 振動をうまく使った生々しさの演出もあって、ゲーミング体験の楽しさを倍増してくれる秀逸ヘッドホンだ。

 

【日本正規品】KOTION G2200 ゲーミングヘッドホン ヘッドセット 音質調節ソフトフェアCD付属 USB接続 振動機能 7.1chバーチャルサラウンド 騒音抑制マイク デスクトップPC ノートPC Windows XP/7/8/8.1/10 対応 (ホワイト&ブルー)

 

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