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【ゲーミングヘッドセット SADES SA901 レビュー】これはおすすめ!廉価で手頃だが実力派のゲーミングモデル。音楽再生でもあたたかみのある生命力に溢れた表現が聴き応えあり

SADES SA901 ゲーミングヘッドセット 7.1サラウンドサウンドステレオプロPCのUSBゲーミングヘッドセットPCゲーマーのためのマイクの重低音オーバー - 耳のボリュームコントロール付きヘッドバンドヘッドフォン(青)

 

おすすめ度*1

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 プラスチック製のコンパクトで軽量なフレーム構造が特徴のエントリークラスゲーミングヘッドセット。

 比較的廉価で手頃な値段ながら、付属ソフトウェアで簡易DAC機能を持ち、7.1chサラウンドに対応する本格的な性能だ。遮音性は高めで音声を再生している間は環境音がかなり低減されて没入感は強い。音漏れもかなり少ない。USB入出力専用。

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【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はマニュアルとソフトウェアCD-ROM。 マニュアル言語は英語と中国語で日本語はない。

 ケーブルはナイロン編み込み。 エントリークラスゲーミングヘッドセットにも関わらず、丈夫な作りのケーブルだ。ゲームに熱中して少し激しく動かしてしまってもケーブルがちぎれたりすることはないだろう。

 ケーブルの中途にはコントロールユニットがあり、ミュートON/OFF、マイクON/OFF、ボリュームコントロールに対応。

 

【2】音質

※このヘッドセットは付属ソフトウェアで音質を変更可能ですが、ここでは標準的なHi-Fiモードを基準としてレビューします。

 付属ソフトウェアの効果もあり、再生能力はエントリークラスとしては実力派。同クラスの中では頭一つ飛び抜けている。

 中域に密度感と鮮明さがあり、弦楽音などはのびやかさと彩りがあり、優雅で上品。ゲーミングモデルに特徴的な低域の存在感もあるものの、低域に頼らないフラットに近い味付け。高域は温度感のある音で全体としてあたかかみのある生命的な音質。7.1chサラウンドの空間性に優れた表現力もあり、クラシック音楽のようなアナログ的な音に強みがありそうで、音楽再生でもパフォーマンスの良さを感じる。

 

[高音]:のびやかさと温度感があり、尖りや刺さりとは無縁なしなやかな音。突き抜け感もほどほどにある(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:立ち上がりがよく、メリハリと密度感があって精緻さの感じられる音。だがのびやかであたたかみがあり、弦楽音やピアノ音に深みと鮮やかさがある。ギターはだいぶアコースティックな表現でキラキラ感はあるがアタック感は出づらい。

[低音]:低域ははっきり振動し、かなり存在感が強いが、振動が非常にきれいで素直なので臭みがない。100hz~40hzまではなめらかに減衰していく自然な感じで、これが下方向に気持ちよく抜ける表現になっていて、存在感の割に圧迫感がない聞きやすい音にしている。かなり深掘りされる音場を形作り、重低音の沈み込みを感じやすい(分島花音「killy killy JOKER」、Round Table featuring Nino「Rainbow」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:7.1chサラウンドという割に左右の方向感や奥行き感にギャップを感じにくく、かなり自然な表現で丸い。低域のみ沈み込みを強く感じるのでやや深い球状の密度感のある音場(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:全体としてアタック感よりは安定感とあたたかみがあり、やわらかく膜を張るような表現。シンバルも走らず定点的な穏やかな味付けで疾走感よりは音場を固定する方向に響く(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:全体としてのびやかさと生命感のあるあたたかさのある雰囲気。ほどよい突き抜け感もあり、聞きやすい音でハスキーさもあまり出ず自然。男性ボーカル女性ボーカルともに熱量の感じられる味わいでややぼけた感じもするが聴き応えがある。

 

【3】ゲーミング体験

 一言で言うと、聞きやすい尖りや圧迫感のあまりない音で、方向感は明確。リバーブの反響感がかなり自然で歪みがほとんど感じられない。全体的にあたたかな空気感の感じられる表現。

 よくある一定周波数での強振動という演出はないが、低域での振動は強めで素直なので打撃音などに衝撃度はしっかり乗っている。

 

 PC版「Witcher3」は緻密なオブジェクト音が広さや奥行きを感じさせるオープンワールド的な味付けが強いゲーム。

 まず足音や木のオブジェクトなどの音に自然なぬくもりが感じられ、たとえば足元の土の状態、水の表現などにリアルさがある。低域の効果音には地面を這うしっかりした広がりが感じられ、遠くの音や風の音も空気を通した距離が感じられる。

 やや薄ぼんやりしたところはあるが、広さは感じやすく、音に尖りがなく重厚で落ち着いた映画的な表現。

 

 一方でホラーゲームはややぬるいと言えるかも知れない表現。金属音や叫び声がやわらかく、とげとげしさは少し減じられる。反響表現も強くないので閉鎖空間で何か不気味な雰囲気に包まれている感覚は少し薄い感じだ。

 だが音に重みがあり、方向感もあって臨場感も高く、衝撃度のある低域に面白みがあり、けっして怖くないというわけではない。ほどほどのこわさを感じつつ、圧迫感は少なめでプレイしやすい。

 

【4】マイク

 声質はややあたたかみのある低めの音で入る。自分で認識する声よりはやや湿った、低めのような音でギャップを感じるかも知れない。だが解像度自体は高く聞き取りやすい。

 キーボード音はあまり入らないが、マウスのクリック音は拾いやすい。

 

【5】付属ソフトウェア

 付属ソフトウェアはイコライザーエフェクターも備えたかなり本格的なもの。 基本プリセットとして「Hi-Fiモード」「ムービーモード」「音楽モード」がある。 Hi-Fiモードが標準で、ムービーモードはそれにリバーブがかかって奥行き感が強くなり、音楽モードはさらに奥行き感が出てライブハウスのような音になる。

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【6】総評

 エントリークラスのゲーミングヘッドセットとしては文句なくおすすめできる製品。聞きやすい音、機能性を考えたコンパクトなデザイン、エントリークラスにしては豪華な作り込みに満足度は高い。

 プレイフィールの良いゲーミングサウンドの表現力だけでなく、音楽においてもアコースティックであたたかみのある音は比較的万能に聞かせるところがあり、アタック感は足りないかも知れないが、クラシック音楽やジャズ音楽などに味わいがある。

 なにより廉価でこの性能を実現しているのは素直にコストパフォーマンスを評価せざるを得ない。

 

SADES SA901 ゲーミングヘッドセット 7.1サラウンドサウンドステレオプロPCのUSBゲーミングヘッドセットPCゲーマーのためのマイクの重低音オーバー - 耳のボリュームコントロール付きヘッドバンドヘッドフォン(青)

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

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