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【ハイレゾ対応ヘッドホン SONY MDR-10R レビュー】大味なサウンドを奏でるハイレゾ対応MDR-10シリーズのベーシックモデル

SONY 密閉型ヘッドホン ハイレゾ音源対応 リモコン・マイク付 ブラック MDR-10R/B

 

おすすめ度*1

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 SONYハイレゾ対応ヘッドセットMDR-10シリーズの基本モデル。比較的軽量なフレームと厚めのイヤーパッドで付け心地は良いが、長時間聴いていると少し蒸れやすい。没入感はそこそこある。音漏れは少なめで、首掛けすると音はほとんど聞こえなかった。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はキャリイングケース、替え用ケーブル。ケーブルのタッチノイズはない。

 

【2】音質

 ビートレスポンスコントロールという技術を搭載し、低音のリズムを正確に表現すると言うが、その通りに存在感のある低域と広めのやや丸っこい中域、密度感のあるボーカル表現に大味なサウンドを感じやすい。

 

[高音]:のびやかさがあり、ほどよく肉厚。密度の感じられる生命的な音(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:奥行きを感じさせる表現でややおとなしめに感じるかも知れない。楽器音は全体的に滑らかで尖った感じがない。
[低音]:100hz~20hzまできれいな振動で減衰する。重みの感じられる音(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)
[解像度・立体感]:低域の重みと奥行き感を感じる球状の空間を感じる(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)
[パーカッション・リズム]:パーカッションの立ち上がりは良好でアタック感が良く出る(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)
[ボーカル傾向]:厚みと伸びやかさの同居した比較的自然な味付け。力強いが暗くは出ない。


【3】官能性

 Claris「CLICK」は素直に大味。目立つ低域と躍動的で力強いパーカッションが曲を色づけし、弾け音の出方は厚みが感じられ、力強い方向性。ややおとなしめなメロディーラインに比べてエネルギッシュでパワフルなパーカッション表現を感じやすい。ボーカルも力強い。

 池田綾子「白いギフト」はギターのつま弾き音に色鮮やかさを感じた。パーカッションには上品さと深みのある繊細さがある。驚くべきはボーカル表現。伸びと抜けが良く、声楽系ボーカルの丁寧にのびていく表現によく追随している。

 奥華子「プレゼント」はギラギラしたところのない艶やかなボーカル表現がやはりうまいと思わせる。ピアノ音もキンキンしない落ち着いた雰囲気でありながら厚みがあって弱々しくならず、しっかりした情緒を感じさせる。

 nano.RIPEプラネタリウム」はまずパーカッションに重みが感じられる。ドラムの躍動的で地鳴りも感じられる音は素直に気持ちよい。ボーカルは少しおとなしめかもしれないが、荒れず聴きやすい。のびやかさも失われていない。方向性としては繊細と言うよりは大味で迫力を感じる。

 

【4】総評

 パワフルさの感じられる味付け。ビート音が躍動的なせいだろうか、曲調はかなり大味に感じられる。だからといって繊細な曲が不得手なわけではなく、緻密に表現するよりはうまく空気感にして表現する上品な方向性で上手に出す。人によって、とくに最近のバランスドアーマチュアイヤホンなどの鮮明精密な音になれていると、少し篭もるようにも感じられるかも知れないが、価格を考えると実力派。手が出しやすいハイレゾヘッドセットとして十分選択肢に入る。

 

SONY 密閉型ヘッドホン ハイレゾ音源対応 リモコン・マイク付 ブラック MDR-10R/B

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

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