TaoTronics Bluetooth 4.1ステレオイヤホン、マグネティックヘッドホン、 イヤーバッド イヤーフック付け、内蔵式マイク TT-BH07
おすすめ度*1 |
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イヤーウィングつきのカナル型ワイヤレスイヤホン。aptXに対応する。接続に関しては一部機種には相性があるのかPC用のBluetoothレシーバーでは認識されないことがあった。
遮音性はそこそこ高めで、音漏れもそれほどでもない。
【1】外観・インターフェース・付属品
付属品はイヤーピースの替え、イヤーウィングの替え、充電用USBケーブル、キャリイングケース、日本語を含む多言語対応マニュアル。
ハウジングはマグネットになっていて、未使用時はネックレス状にして首に掛けることができる。
【2】音質
音の立ち上がりが良く、キレのよいサウンドが特徴。ギターサウンドや金管楽器などはシャープでエッジの利いた音に出るので中毒性は高い。その分刺さりやすい感じで出やすいので、うるさ痛い場面もあるが、全体としてクラブサウンドとロックサウンドの満足度は高い。低域は存在感があるが強すぎず、高域はかなりシャープで精彩感強め。
[高音]:全体としてシャープなエッジ感が利いた音で、金属的な音はギラギラキラキラする(分島花音「RIGHT LIGHT RISE」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)
[中音]:中域もエッジの強さは失われず、高域に比べると滑らかさが出て、鮮やかさもある。広さも感じやすい。個人的にここは価格帯では抜けた表現力を感じた。
[低音]:100hz~40hzまでブーミー気味だが比較的まとまりのある音。30hzからは沈む。ドラムは弾みのよい音。ベースはエッジが利いている(分島花音「killy killy JOKER」、重低音音源動画でテスト)
[解像度・立体感]:ほどよい奥行き感もある広さの感じられる空間(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)
[パーカッション・リズム]:メリハリがあり、抜けも良く軽快さも出る(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)
[ボーカル傾向]:高域は少し刺さりやすくシャープさが増すが、中域を中心に肉感があって充実している。突き抜け感は強い。
【3】官能性
Rasmus Faber「Adesso e Fortuna ~炎と永遠~ Jazz Ver.」はピアノに鮮やかさと弾力があり、弦楽にはのびやかさがあって奥行き感と情感に満ちている。パーカッションの躍動感も繊細でたおやかで優雅な雰囲気が存分に味わえる。
Claris「reunion」は若干シャリシャリとして刺さりやすい音だが、全体として音の立ち上がりは良く、展開の切り替えが気持ちよい。楽器とボーカルの距離感もほどよく、キレのよいサウンドに励まされながら、のびやかなボーカルが聞こえてくる。高域では透明な突き抜け感もあるボーカルは明瞭さがあって楽しい。
池田綾子「三日月」は静かに穏やかに、しかし鮮やかに鳴らすピアノが濃厚。ボーカルはリバーブもかかって透明度は高く、のびやかにきれいにきらめく。高域では高く高く突き抜けていき、最後はきれいに抜ける。
鈴木このみ「DAYS of DASH」はメリハリのある楽器音と元気で快活、のびやかだがキレのあるボーカルがどんどん駆け抜けていく爽快感に満足度が高い。ドラムもエネルギーをためこみながら適度に放出していく弾けの強いサウンドでメロディーの疾走感を高めている。
【4】総評
3000円以下の価格帯では文句なくおすすめのワイヤレスイヤホン。aptX対応という機能面だけでなく、イヤホン単体の質も高く、とにかくメリハリの感じられる立ち上がりのよいサウンドは気持ちよい。ほどよい広さも感じられ、明るく元気な音楽に囲まれれば自然と気分も盛り上がる。一方でボーカルの声色によってはシャープに出過ぎて刺さりやすいところもある。
比較的万能だが、とくにクラブミュージック、JAZZ、ロック、ポップスは味わい深い気がする。これはおすすめ。
TaoTronics Bluetooth 4.1ステレオイヤホン、マグネティックヘッドホン、 イヤーバッド イヤーフック付け、内蔵式マイク TT-BH07
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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。