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【スポーツカナルイヤホン JVC HA-EXC25 レビュー】装着感のよさとシャープネスの強い音が魅力。

JVC HA-EXC25-A カナル型イヤホン 防滴仕様 スポーツ用 ブルー

 

おすすめ度*1

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ASIN

B00XBG17CK

 独特のイヤーフックが特徴のカナル型スポーツイヤホン。耳にしっかり嵌まる。遮音性と音漏れは普通。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はイヤーピースの替えが付属する。ケーブルのタッチノイズはほぼない。

 

【2】音質

 高域にややシャリシャリとしたところがあり、全体的にシャープネス強め。ボーカルの息遣いなどは少し強めにはっきり出る。味付けは全体的に明るめで元気な印象。

 

[高音]:若干シャリ気味だが、突き抜けよし(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:精彩感はなかなか。シャープネス少し強め。
[低音]:ドラムは熱量と躍動のバランスが良い。100hz~30hzまできれいな減衰(分島花音killy killy JOKER」、UVERWorldCORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:密度のある音。抜けもそこそこあって圧迫感なし(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)
[パーカッション・リズム]:アタック感があり、粒感と疾走感がある。ドラムもよく弾む(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)
[ボーカル傾向]:ややシャープネスが強いので、息遣いはよく出る。

 

【3】官能性

 ZAQSparkling Daydream」のパーカッションのシャープネスと弾けの良さは気持ちよい。ボーカルも力強く、突き抜け感もある。ややシャリシャリするところがあり、刺さりがちではある。

 鹿乃「stella-rium」はパーカッションのアタック感が良好。軽妙で前へ前へと突き抜けていく曲調。立ち上がりと消失感もうまく、ボーカルは優しさを残しつつ、突抜が強く刺激的。

 Claris「CLICK」はややガチャガチャするところはあるが、キラキラ感が強め。リズム感とアタック感が良好。ボーカルの突き抜け感も良く、伸びやかさがある。緻密かつキレのよいサウンド。

 鈴木このみDAYS of DASH」は中域に密度と緻密さがある。ボーカルが伸びやかで力強く、ゴムのように伸びる。パーカッションも躍動的で軽快。

 

【4】総評

 装着感はよく、シャープネスの強いキレ味のあるサウンドは魅力。低価格なスポーツイヤホンの中では見た目の雰囲気も独特で、物欲を満たしてくれるところがある。外出時の相棒としては悪くない。

 

JVC HA-EXC25-A カナル型イヤホン 防滴仕様 スポーツ用 ブルー

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

【カナル型イヤホン JVC HA-FXZ200 レビュー】膜を張る低域の躍動感。重厚な生命力のある音

JVC HA-FXZ200 LIVE BEATシリーズ カナル型イヤホン ライブビートシステム搭載

 

おすすめ度*1

 

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ASIN

B009UPT570

 ストリームウーハーから発せられる独特の厚みのある低域が特徴のカナル型イヤホン。遮音性は高め。低域が強いので少し音漏れは気になる。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はキャリングケースとイヤーピースの替え。タッチノイズは少しある。

 

【2】音質

 ストリームウーハーシステムによる熱量と生命感のある低域が特徴。下方向に厚い膜を張るような音。中域は包み込むような音だが、低域に押される場面がある。高域は少し乾いた音になる。

 

[高音]:やや乾きがちだが、温度感のある音(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:ボーカルを包み込んでいるが、曲によって低域に押されることも。

[低音]:100hz~30hzまで力強いブーミーな音で減衰する。低域管楽器はとくに精彩のある音でJAZZなどは楽しい。ドラムは下方向に膜を作る音(分島花音killy killy JOKER」、UVERWorldCORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:音像しっかり。包み込む中域と支配的な低域のせいか密度は高く感じる(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラム優位(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルは高域までのびやか。


【3】官能性

 Rasmus Faber銀河鉄道999 JAZZ Ver.」は密度高めの低域に妙味がある。管楽器の演奏音に精彩があって生々しく、ライブ感がある。JAZZの遊び心をよく表現していて楽しい。

 nano.RIPE「グッバイ」は元気で明るいボーカルと弾みがあり地鳴りも強く熱量を加えるドラムが味わい深い。足場を強く意識させ、安定した迫力を感じる。

 鹿乃「Stella-rium」は元気なドラムが熱量高め。ボーカルには温度感があり、パーカッションは立ち上がり良好だが、やや重みが目立ち、重厚なサウンド。

 Claris「STEP」では足場を作る低域が精彩に満ちている。やや重たいが彩りのあるピアノの音がきれいだ。パーカッションの弾ける音にも重みがあり、エネルギー高め。ボーカルは肉厚さもあるのびやかさがある。

 

【4】総評

 低域の魅力は価格帯ではレベルが高い。高域もドライな感じがあるものの、のびやかさは失われておらず、低域に引っ張られない。中域だけが曲によって低域に引きずられるところがある。

 

JVC HA-FXZ200 LIVE BEATシリーズ カナル型イヤホン ライブビートシステム搭載

 

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【カナル型イヤホン JVC HA-FX750 レビュー】木製の振動板が奏でる自然な味わい。深みのある音色

JVC HA-FX750 WOODシリーズ カナル型イヤホン ハイレゾ音源対応 ブラック

 

おすすめ度*1

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 木製振動板を用いたハイエンドイヤホンモデル。力強くあたたかみのある音が特徴。遮音性高めで没入感があり、音漏れはほとんどない。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はキャリイングケース、イヤーピースの替え。イヤーピースはコンプライも付属する。タッチノイズは若干目立つ。

 

 

【2】音質

 力強いがあたたかみもある音が特徴。情報量も多いが、緻密になりすぎずなめらか。高域は自然に近い味付けで低域もやはりナチュラルで全体として深みの感じられるぬくもりのある音。

 

[高音]:厚みあり。力強く伸びやか。突き抜け感や透明感はあまりなく、ギラギラしない自然な音(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:立ち上がりがよい。ピアノは鮮やかだが有機的な音でなめらか。ギターにはしまりと深みがあり、金属的なぎらつきは少ない。
[低音]:100hz~40hzまで重く自然に減衰する。30hz以降は沈み込む(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)
[解像度・立体感]:広く奥行きも感じられ、低位感強く情報量多め。密度と広さのバランスの良さはレベルが高く、気持ちよく広がる音楽空間を楽しめる(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)
[パーカッション・リズム]:重みがあるがメリハリも強く沈み込まない。元気でエネルギッシュ。はじける音は少し固めで開放感よりは密度を出してエネルギーを加える音(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)
[ボーカル傾向]:力強さとぬくもりがあり、のびやかで自然。息感もよく出る。


【3】官能性

 Claris「ルミナス」はまずピアノ音が有機的でキンキンしないやさしい音。低域が広さと深さを表現する上に、ストリングスが力強く立ち上がり奥行きと情感を演出する。ボーカルは透明感よりはぬくもりのある一定の厚みを感じる生命力のある味わいでのびやかに豊かに歌っていく。全体としてあたたかくエネルギッシュな生命力に溢れた暖色な情感のある味付け。

 奥華子「変わらないもの」はぬくもりのあるピアノ表現がやわらかさとあたたかみを加えて、暖色の下地を作る。ボーカルも伸びやかな中にぬくもりがあり、そのぬくもりを優しく広く広げるのがストリングス。そうして広がったあたたかな空間に低域ドラムがアクセントと重みと加えてエネルギーを与えている。ぬくもりに満ちた色合いが楽しめる。

 YUI「Laugh away」は地平線に沿うように広がり、空間を感じさせる導入がきれいに決まる。温度感のあるボーカルはハスキーだがぬくもりに満ちていて、その声にエネルギーを加えながらメリハリを出す低域。おとなしめではあるものの鮮やかさを加えるギターが美しい。

 nano.RIPE「ツマビクヒトリ」はベースとギター、ドラムが生き生きしていて躍動的。のびやかなボーカルには温度感がある。どちらかといえば迫力重視の色彩で疾走感は若干重たいが、その分情報量のあるはっきりとした力強さがあり、短距離ランナーのように駆け抜けるパワフルさが感じられる。

 

【4】総評

 情報量が多く、しかもそれがガチャガチャと細かく感じられすぎない自然な味わいをつねにもって聞こえてくるのが魅力。尖ったところはあまりなく素直に温度感のある力強さで熱量を感じる。それが優しくぬくもりのある音楽として聞こえてくる。一聴してわかるというような精彩さには乏しいものの、細かな調整のきいた音は質が高い。音質の割に価格も抑えられていて、コスパも感じられる製品だ。

 

JVC HA-FX750 WOODシリーズ カナル型イヤホン ハイレゾ音源対応 ブラック

 

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【カナル型イヤホン JVC HA-FX46 レビュー】重みとメリハリのある低域。中高域は比較的自然な味付けであたたかい

JVC HA-FX46-N カナル型イヤホン ゴールド

 

おすすめ度*1

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 JVCの廉価な低音重視モデルイヤホン。遮音性高めで音漏れはほとんどない。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 イヤーピースの替えが付属する。コードのタッチノイズは目立たず、ほぼない。

 

【2】音質

 重みとメリハリのある低域が魅力。中高域は比較的やわらかめで全体として暖色のあたたかなエネルギッシュサウンドを奏でる。

 

[高音]:肉厚でのびやかさや突き抜け感はそれほどでもない。尖りは少なく聞きやすい(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:なめらかさと奥行きがあり、優しい温度感がある。

[低音]:重みとメリハリがある。存在感強め。100hz~40hzまで徐々に重みを増していく。30hzからは沈み込む(分島花音「killy killy JOKER」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:左右はそれほどでもないが、奥行きはよく出ている。

[パーカッション・リズム]:シャリ感はあるが、立ち上がりはなかなかに良好(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:女性ボーカルはやや暗めに出るが、丸くて優しい聞きやすい音。

 

【3】官能性

 Claris「カラフル」は鮮やかさと温度感に満ちた暖色の色合い。ボーカルにはぬくもりとのびやかさがある。サ行はやや刺さりやすく、透明感もいまいち足りない気もするものの、なかなかの表現。ギターとベースは左右に持ちよく味付けを加えて、存在感のある低域が力強く音場を安定させる。

 nano.RIPE「月花」は重みのあるドラムには迫力と弾力性もあり、腹に沈んでくる。左右にも深く、機転の利く活きの良さがある。ボーカルは力強く、のびやかで透明感もそこそこ。ギターの鮮やかさは良好。迫力と鮮やかさが同居した、量的な情感が感じられる味わいで説得力がある。

 秦基博「水彩の月」はピアノにそこそこの鮮やかさがあり、ストリングスはのびやかできれいで奥行き感がある。ギターは鮮やかさだが鳴りすぎない。低音はリズムをしっかり刻み曲に重みを与え、情感も加えている。ボーカルはやや暗めだがのびやか。

 南壽あさ子「フランネル」のボーカル表現はかすれず透明感があって力強くのびやか。ピアノも鮮やかで低域ストリングスには深みがある。丁寧な曲表現で穏やかな曲に対する表現力もなかなかのもの。

 

【4】総評

 クラブミュージックやロック、ポップスなどに味わいがある。女性ボーカルの声は少し太く力強めの味付けで暗く感じられるところもあるが、のびやかさは失われていない。突き抜け感はそれほど感じられないが、尖りのない自然な味に近い音で聞きやすく、曲をギスギスさせない。低域モデルとしては比較的万能な表現力を感じさせるイヤホンだ。

 

JVC HA-FX46-N カナル型イヤホン ゴールド

 

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【カナル型イヤホン JVC HA-FX33X レビュー】正統派ドンシャリ。シャープでキレの良い中高域と圧倒的量感の低域

JVC ダイナミック密閉型カナルイヤホン(ブラック&レッド)JVC HA-FX33X-BR

 

おすすめ度*1

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 JVCの低音重視モデル。廉価な価格設定だが、本格的な正統派ドンシャリサウンドが楽しめる。遮音性は高めだが、音漏れはやや多め。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 キャリイングケースとイヤーピースの替えが付属する。太いケーブルのタッチノイズはそこそこ目立つ。

 

【2】音質

 尖りの強いエッジの利いた中高域と重たく量感のある低域。正統派といえるドンシャリサウンド。ガンメタルな色合いを感じる。

 

[高音]:シャリ感が出て、尖りとコントラストが強めのトゲトゲサウンド(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:ギターとピアノの音は金属的な煌めきがある。ギラッとした金属光沢のある音。

[低音]:圧倒的量感がある。100hz~50hzまで量感のあるブーミーな音。40hzで重みが加わり、30hzからは沈み込む。(分島花音「killy killy JOKER」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:低域が前面に出て、中高域は奥まる。

[パーカッション・リズム]:シンバルにシャリ感はあるが、意外にも厚みを感じる疾走感より安定感と力強さ重視の味付け。軽妙さもあるが、それ以上にエネルギッシュに出やすい(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:かすれるところは少しある。全体としてシャープで、ややハスキーに出る。

 

【3】官能性

 藍井エイル「INNOCENCE」はドラムの活きが良く重たくしっかりリズムを響かせる上にシンバルがシャリと味わいを加える。立ち上がりは良く、鮮やかさもあり、はじけも良好。ドンシャリ風のイヤホンにありがちな上滑る感じはなく、ほどよい厚みを感じさせて気持ちよい。迫力重視でパワフルなサウンドはかなり中毒性が高い。

 坂本真綾「Remedy」はかすれ気味のボーカルがハスキー。響く重低音は深く重く身体に沁み込んでくる。ピアノの鮮明な旋律は金属的で硬質なところはあるが、きれいだ。えぐるところのある尖りの強い楽器音、音を身体の底まで落とし込んでくる低音、透明だがかすれてハスキーさのあるボーカル。全体としてシャープでエッジの利いた色がある。

 山崎あおい「夏海」も煌めき感がある。ピアノはそこそこ鮮やか、ギターには金属的だがキラキラ感があり、ドラムは重たいリズムを加えて引き締める。ボーカルにはほどよい息感もあって、力強く伸びる。パーカッションの立ち上がりも良くアタック感も明敏で、夏のギラギラする暑さと陽光の中できれいに映える海と青空、ひそかにときめく心の色合いを鮮やかに表現する。

 joy「アイオライト」はドラムが圧倒的量感で音場に活力を与える。ボーカルはややハスキーだが、のびやかで突き抜け感もそこそこ出ている。全体としてシャープでエッジの利いた元気な曲調になっている。

 

【4】総評

 ロックミュージックがとくに味わい深いシャープなドンシャリ。かなり大胆に直情的に仕上げているように見えて、それほど粗を感じさせない細かな作り込みを感じる。走りやすいシンバルにしっかり厚みと色彩を与えているところや、ギラつきすぎないボーカルなど正統派を目指しながらもスタンダードなドンシャリで出やすい欠点が補われている。

 低価格でここまで質の高いドンシャリを楽しめるのは素直な驚きだ。

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JVC ダイナミック密閉型カナルイヤホン(ブラック&レッド)JVC HA-FX33X-BR

 

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【ワイヤードヘッドホン JVC HA-SW01 レビュー】自然で深みのある音。まろやかな優雅さ。あたたかみのある精密さ。全てがハイレベル、そして独特

JVC HA-SW01 密閉型ヘッドホン ハイレゾ対応 CLASS-S WOOD HA-SW01

 

おすすめ度*1

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 木製の振動板を採用した独特の温かみのあるサウンドが特徴のヘッドセット。ヘッドバンドは柔軟でイヤーマフやクッションにも厚みがあり、付け心地は上々。没入感も高く、音漏れも少なめ。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 携行用のケースが付属する。ケーブルは着脱式の両出しケーブルでリケーブル可能。タッチノイズは少しあるが少なめに思う。

 

【2】音質

 聴き始めはややぼけた印象を受けたものの、篭もった感じは全くなく、温かみのある中に音像のはっきりした緻密さが感じられる。なめらかだが、立ち上がりも良く、綺麗に溶け込んでいく上品な音。尖りや刺さりとは完全に無縁だ。

 

[高音]:のびやかで高く突き抜け、爽快感がありながら尖らない柔らかみがある非常に優雅な音(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:緻密だが優しく温度感があり、暖色系の色彩を感じる。音のそれぞれが重なり合う密度と定位感がうまく出ていて、圧迫された感じのないじんわり感のある音になっている。

[低音]:100hz~40hzまでブーミーだが温かみのある音。30hzからは沈み込む。ドラム音には弾力性と穏やかだが存在感のある地鳴りが感じられ、支配的に強くなりすぎないがはっきりと存在を感じる(分島花音「killy killy JOKER」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:柔らかく球状の音場。充実した感じで高域は高く、低域は深く、そしてボーカル周りに鮮やかな密度を作る(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:シンバルの表現にとくに驚いた。鮮やかだが細やかで活き活きしており、乾いた感じとほどよい重み、振動感、そして走る感じ、ほかのヘッドホンではなかなか味わえない生々しさのある音に感心しきり。立ち上がりもよいが尖る感じはなく自然に走っていく表現には並々ならぬ作り込みを感じる(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:楽器との一体感がある。温度感もあってあたたかく聞きやすい音だが、突き抜けていく感じも自然に高まっていく感じで刺さらないきれいな持っていきかた。素直にすごいと思わせる。

 

【3】官能性

 多田葵「灼け落ちない翼」は透明感が強いと刺さりやすい曲。だがこのヘッドホンでは音像に乱れは全くなく、終始柔らかみを維持している。だがのびやかでサビでは高く力強く登っていく。抜けも自然できれい。緻密さも良く出ていて、聴き応えのある表現だ。

 鈴木このみDAYS of DASH」はパーカッションの表現が素晴らしい。弾みよく立ち上がった出だしから、気持ちよく自然に走って行く展開。ギターの立ち上がりも良く彩りを添えている。なによりボーカルが力強くのびやかで、サビでの突き抜け感も自然に天井を突破していく開放感に満ちており、しかも高域でも自然な温かみが失われず生命力が感じられる。非常に明るく元気で優しい。

 東京カランコロン「スパイス」ではやはりパーカッションの走りが精彩に満ちて活き活きしている。躍動的な低域にはブーミーさがあるのに緻密さも感じられ、柔らかい密度のある音楽表現でエネルギッシュ。しかし強くなりすぎないで丸く一定の範囲に収める丁寧さを感じる。

 nano.RIPEプラネタリウム」では音に七色の色彩を感じるほど鮮やか。低域は躍動的で、それぞれの楽器が自然な位置から広がりを持って響き、だが仲違いせずに調和性を持って波紋が重なって妙なる調べをなすようにお互いの音を気遣って一つの音楽を支える。全体として密度と広がり、それに精密な鮮やかさが同居しており、素直にレベルが高い。

 

【4】総評

 これはさすがとしかいいようがない。低域から高域まで統一感のあるまとまりになっており、臭みといったものがなく、尖りや刺さりとは無縁。迫力があり緻密さも恐るべきものだが、普通は尖りなどの不快要素を伴いがちな表現力が自然でやわらかく温かみのある聴きやすい音として手渡されてくる。そう、なにか機械的でない、手作りのような音の響き方があり、どんな音楽でも丁寧に聴かせてくれる。

 ほかにない味わいという意味でもこのヘッドセットの魅力は尽きないが、それで音質的に文句のつけようがないのだから、JVCのこだわりに脱帽といった感じだ。

 

JVC HA-SW01 密閉型ヘッドホン ハイレゾ対応 CLASS-S WOOD HA-SW01

 

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