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【カナル型イヤホン Jayfi JEB-101 レビュー】重低音強めの本気ドンシャリ。ドンシャリというよりドンドンドンシャリ。やや低域が引っ張りすぎるきらいあり

Jayfi JEB-101 カナル型 イヤホン HIFI 重低音 マイク付き イヤフォン

 

おすすめ度*1

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ASIN

B01GFVE5O4

 ドラムタイプの外観のカナル型イヤホンで、耳にしっかり差し込まれる。そのため、遮音性もそこそこあるが、音漏れはやや目立つ。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はイヤーピースの替え、携行ケース、日本語含む多言語マニュアルイヤーピースはコンプライタイプも付属する。細身のケーブルのタッチノイズはやや目立つ。

 

【2】音質

 直前にレビューしたJA-40ドンシャリ傾向の強い低域重視のチューニングだったが、こちらはさらに重低域まで深掘りし、なおかつ中低域を前面に出した印象。そのため、全体的に重圧が強くなった印象で、密度も高い。そのせいかややぼんやりとした、篭もっている印象を感じやすいところはある。低域と中域楽器がかなり耳に近く、ボーカルも近めだが、それ以上に重低音が出張る。高域やはじのパーカッションなど残りの音はやや背景になってシャンシャンしたかなり軽い味付けになる。低域中心で腹に響かせる傾向の曲によく合い、迫力と重厚さを感じやすい。一方でどんな曲でも全体的に暗く重く、軽妙さは出づらい。ボーカルもきらびやかさやのびやかさ、繊細さよりは厚みを持たせた直接的な旨味を感じさせる表現を追求しており、重く安定感のある味わいとなり、開放感には乏しい。

 

[高音]:低域の背景に隠れ、全体的に軽く目立たない(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:ピアノなど一部中域はかなり近く、はっきりと聞こえる。低域と合わせてボーカルより手前に出る場面も多く、圧迫するような量感を感じさせる場面もある。
[低音]:かなり厚みと振動を感じる野太い音で、60~50hz付近に強いピークがある。鳴り方としてはボーカルより近く、全体を支配する傾向がある。低域が強く振動しすぎて中域以上やボーカルにざわつく傾向が見られることもある(分島花音killy killy JOKER」、UVERWorldCORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:全体的に近く感じるので、奥行き感よりは迫ってくる感触が強い開放感に結びつく高低の変化はほとんど感じない(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)
[パーカッション・リズム]:ドラム優位で重く腹にためこんでくる傾向にある(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)
[ボーカル傾向]:比較的自然で、クセがない。のびやかさもそこそこあり、比較的良質といえるが、若干奥まっており、低域や一部中域の後ろに隠れることもある

 

【3】官能性

 東山奈央「Hello Alone -Yui Ballade-」はボーカルにほどよいのびやかさと厚みがあり、ピアノの表現力にも重厚さがあって、開放感には乏しいものの、沁み入って心に訴えかけてくるものはある。

 奥華子「変わらないもの」もピアノとボーカルの世界観の表現が安定的で、心に沁み込んでくるものがある。やはりサビ部分の開放性はないので、遠く過去を望むというよりは胸の奥から過去の情景が湧き上がってくるという表現に近い。好みは別として、その意味では一貫して主観性が強いものとなっており、悪くないと言える。

 Uru「フリージア」もかなり重厚。イヤホンによってはサビで開放感が感じられるものがあるが、このイヤホンでは胸をまっすぐつらい抜いてくる強さがある。弦楽音や低域音がそれを支える厚みとなっており、強い流れとなってまっすぐ胸に、腹に落ちてくる。

 Claris「CLICK」はかなり低域リズムとボーカルばかりになっており、効果音や多様な表現はかなり薄まっており、ダンス色が強調されすぎて単調に感じるかも知れない。豊富な情報量はかなり削られてしまっている印象だ。

 

【4】総評

 重厚な表現でドンシャリ好きな人にはかなりのコスパが感じられるであろうイヤホン。一方で、低域が利きすぎて中高域がざわつく場面も多く、そこらへんが気になる人には煩わしさのほうが勝つきらいがある。全体的に繊細さを求める人には向かず、迫力とライブ感を重視する人向けといった傾向のイヤホンだ。

 

【5】このイヤホン向きの曲

 若干ざわつく傾向はあるものの、密度と精彩のあるピアノと野性味のある力強いボーカルの一貫性のある流れが絡み合う味わいを思う存分楽しめる。

 

 低域が目立つので空間表現が強く出過ぎる傾向のあるライブ音源とも相性が良い。全体的に密度が増し、それとともに空気感も感じられる。とくに低域ドラムとベースが精彩を放つロック系のライブ映像は楽しめるだろう。

 

Jayfi JEB-101 カナル型 イヤホン HIFI 重低音 マイク付き イヤフォン

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

【カナル型イヤホン Jayfi JA-40 レビュー】耳の近くで低域とボーカルが重厚な音を奏でる、文字通りのドンシャリホン

Jayfi JA40 カナル型 イヤホン 重低音 HIFI 遮音性 マイク付き イヤフォン

 

おすすめ度*1

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ASIN

B01FLOG4O0

 着け外しやすいドラムタイプのカナル型イヤホンで、耳にしっかり差し込まれるため遮音性もそこそこあるが、音漏れはやや目立つ。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はイヤーピースの替え、携行ケース、日本語含む多言語マニュアルイヤーピースはコンプライタイプも付属する。細身のケーブルのタッチノイズはそれほどでもない。

 

【2】音質

 ドンシャリ傾向の強い低域重視のチューニング。低域とボーカルが一番耳に近く、曲の中心で核を作り、残りの音はやや背景になってシャンシャンしたやや軽い味付けになる。低域中心で腹に響かせる傾向の曲によく合い、迫力と重厚さを感じやすい。一方で曲によってはやや暗く、軽妙さは出づらい。ボーカルもきらびやかさやのびやかさ、繊細さよりは厚みを持たせた直接的な旨味を感じさせる表現で、コンセプトから言っても奥深い味わいを求めるのは野暮だろう。

 

[高音]:低域の背景に隠れがちで上方向への高さはそれほど感じられない(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:低域が前面に出るので、場合によってそれに隠れてしまう。ピアノは弱く出る傾向があるので、純粋ロックな表現を外れる多様な色彩を表現する曲にはやや弱い。
[低音]:低域は近く、ボーカルとつねに密着しており一体化している。重く厚みがあるが、やや近さが目立つので深さは感じづらいかもしれない。おそらくピークは60hz~50hz付近で強く振動しているため、比較的浅い床面になっているせいだと思われる(分島花音killy killy JOKER」、UVERWorldCORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:奥行き感はそこそこあるようだが、低域が広さより近さの表現で鳴るために広い空間は感じない(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)
[パーカッション・リズム]:ドラム優位。全体的に床面を意識しやすく、熱量もある低域中心で支えを感じやすい(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)
[ボーカル傾向]:比較的自然で、クセがなく、低域の近さと相まって量感と安定性が感じられるので満足度はなかなか。

 

【3】官能性

 UVERworld一滴の影響」は足場を作るドラムの躍動感にベースなど重厚な低域がはっきりと意識させる床面でボーカルを支える。中高域の音がやや精彩に欠けるものの、全体としてこの曲の持つ圧倒的な重厚感と世界観がうまく表現される。

 鹿乃「ディアブレイブ」になると、重厚さが勝ちすぎる。この曲は重厚な低域とシネマティックな表現を見せる中高域との引き合いの中安定した声色のまっすぐ貫いていくボーカルという全体像に艶があるが、低域が引っ張りすぎており、ピアノ中心に奏でられる、サビ付近の色彩感あふれる表現が全く潰されてしまっている。

 nano.RIPE「月花」もこのイヤホンは重厚さ中心で世界観を描いており、高い空の月と地面の花という対比よりは、地面の花という主観の独白が強調される味わいとなる。空の高さという空間性を感じさせる部分はないが、パーカッションの粒感と演出はうまく出ており、満足度は高い。

 Claris「CLICK」も低域リズム中心に目立ち、かなりダンス色が強調された味わいになる。ボーカルと低域の関係の良さがこの曲の核となる安定的で一貫した流れをよく表現しており、情報量の多い曲であるにも関わらず、ガチャガチャと紛れるところはないが、一方で背景音の味わいは減っており、空間性を感じさせる弾ける破裂音のような表現は控えめ。全体として単調にはなっているが、量感のある一貫とした流れは納得させられ、わかりやすく満腹感は十分伴っている。

 

【4】総評

 とにかく量感ある低域でお腹いっぱいになりたい人向けには一つの福音となるかもしれないイヤホン。クセがなく聞きやすいボーカルとそのボーカルを支える近めの低域が安定した心地よい流れを作る。一部の曲では単調に出たり、細やかな演出がざっくり失われてしまうという欠点はあるものの、ダンス・ロック中心に楽しむ人にはかなりのコスパを感じさせてくれるはずだ。

 

Jayfi JA40 カナル型 イヤホン 重低音 HIFI 遮音性 マイク付き イヤフォン

 

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【ワイヤレスイヤホン North Crown NC-300 レビュー】そこそこ安定した通信性能、ほどよく鳴る低域、全体として密度のある表現

Bluetooth4.1 スポーツ イヤホン 高音質 North Crown NC-300 ワイヤレス ヘッドホン ブルートゥース 超軽量 マイク内蔵 ハンズフリー通話 CVCノイズキャン セル6.0技術搭載 IPX4防水 防汗 耳かけイヤーフック型 スポーツ イヤホン ヘットセット MFBボタン付き 技適認証済み メーカー1年保証 日本語説明書付きiPhone、Android 各種対応(グリーン&グレー)

 

おすすめ度*1

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B01MFD2QG8

 外観的には以前レビューしたIdealMuzik i2と共通性が高く、関連機種と思われる。

 45°傾斜で耳に差し込まれるイヤーピース、耳裏からしっかり固定するイヤーフックと、かなり硬めの装着感のスポーツイヤホン。遮音性はそこそこあるが、音漏れは少し目立つか。

 通信性能はIdealMuzik i2がかなり波があって安定しなかったのに対し、こちらはまれに荒れる場面があったものの、安定度では大幅に勝る。テストに使用した接続機器は変えていないので、IdealMuzik i2と本機種がもしほぼ同機種ならば、やはり個体差の問題だったのかも知れない。しかし、音質面まで含めて考えると、これも個体差の問題もあるが、NC-300のほうが精彩度にやや勝っており、IdealMuzik i2のアップデートモデルと考えたほうが良さそうだ。

 

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【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はイヤーピースの替え、充電用USBケーブル、日本語含む多言語マニュアル。IdealMuzik i2に入っていたイヤーフックの替え、携行ケースは付属していない。マニュアルはIdealMuzik i2付属のものと変わりなく、やはりIdealMuzik i2ときわめて近縁にあるイヤホンであることを思わせる。

 

 

【2】音質

 音質としてもIdealMuzik i2と似通っており、まずキラキラ感やエッジがやや強調されていて、粒感も出るので全体として精彩は比較的強め。IdealMuzik i2であった管楽器系統の音にはかなりもわっとした感じがする傾向は減じており、シャープさが増している印象だ。クラブ系の緻密な表現は若干ガチャガチャとする印象もあるが、密度はよく出る。ピアノは硬めに感じる。全体としてやや硬質で金属質的な音質であるのも共通だが、IdealMuzik i2と比べると低域が鳴るせいか深みと密度が増している分やわらかさは増している印象だ。

 

[高音]:キラキラ感強めでエコー感も出やすいのでやや幻想的に感じられる。一方で突き抜け感は案外少ないかもしれず、天井は近い印象を受けた(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:音のエッジが強いせいか、全体的に近寄って音が聞こえるため、精彩感は強いが空間性はやや狭く感じるかも知れない中域。ギターなどのつま弾きはかなり鮮明に目立つ。ピアノはやや硬質で響きは重く、余韻は少なめ。

[低音]:低音はしっかりとした存在感を感じる。中高域の精彩感が強いせいか非常に地味で目立たない。減衰は100hz以降ストレートに落ちているが、もっさり傾向であるが振動は芯を感じる(分島花音killy killy JOKER」、UVERWorldCORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:立体感は乏しい印象。全体的に前面に音楽が出てくる感じではあるが、包まれる感覚にも乏しい(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:パーカッションはキレが感じられやすいが、存在感はやはり案外薄い。ギターなどが強く出過ぎるか(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルは楽器とほどよい距離感。のびやかさはやや乏しいが、腰は悪くなく、力強さはある。

 

【3】官能性

 (K)NoW_NAME「Harvest」はしっとりしたボーカルはうまく表現されている。また弦楽が綺麗に出るのでその精彩感を心地よく感じる人にはよい。一方で曲の盛り上がりという面では、弦楽がジャカジャカしすぎるところもあり、ためや消失感に乏しく、やや間延びした感じがある点は否めない。どことなくもっさりした感じは抜けない。IdealMuzik i2と比べると通信が安定しているせいか低域の利きが良くなり、深みが増した分満足度は高いが、これはあまり変わった印象はない。

 Aimer「六等星の夜」はピアノがかなり硬めで重厚さが出る。ボーカルはやはりしっとりさが強調されており、突き抜け感に乏しいせいかかなり安定的。やはり盛り上がりには欠ける印象。同じAimerの「StarRingChild」も同様の傾向。ただしこちらは盛り上がりがそれなりに感じられた。

 petit milady「azurite」のような曲は比較的良質。キーボードの音や効果音の精彩感はきれいに出るので、楽器音とボーカルの分離がよく、パートの役割が明確でしかも多少効果音で味付けするような、ガチャガチャしないレベルでまとまった曲はうまく表現する。低域は深みを増しているので飛翔感も良好に感じる。

 ClariS「CLICK」までいってしまうとサビで少しガチャガチャしてしまう。傾向としてどうしてもボーカルが精彩感の強い楽器音に埋もれてしまいがちにはなるものの、低域と背景音はそれなりに生かされており、やはり通信性能の向上に伴うと思われる音質の改善が感じられる。

 

【4】総評

 関連機種であると思われるIdealMuzik i2に比べて不満点は大きく改善されている。エッジを利かせた精彩感の強いイヤホンという印象で低域もほどよく利いており、比較的無難で万能に曲を楽しめる。IdealMuzik i2の欠点であった低域の鳴りの悪さや背景音に近い音が潰れる傾向は大幅に改善された印象でコスパを考えても十分魅力的になった。

 通信性能はIdealMuzik i2がかなり暴れん坊で、音割れ・音飛びが目立つ場面があったのに比べると落ち着いた。しかし、長時間使用で遅延が見られる傾向があり、一部の曲では通信情報量が増えるのかどうしても音飛びが見られたが、途絶するほどデリケートではなかった。スポーツ用途としては十分とはいえないかもしれないが、日常使用のレベルであれば満足できるレベルであった。

 

 

 

Bluetooth4.1 スポーツ イヤホン 高音質 North Crown NC-300 ワイヤレス ヘッドホン ブルートゥース 超軽量 マイク内蔵 ハンズフリー通話 CVCノイズキャン セル6.0技術搭載 IPX4防水 防汗 耳かけイヤーフック型 スポーツ イヤホン ヘットセット MFBボタン付き 技適認証済み メーカー1年保証 日本語説明書付きiPhone、Android 各種対応(グリーン&グレー)

 

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【カナル型イヤホン Elinker D7 レビュー】さすがに解像度はきついところがあるものの、重厚さと量感は低価格品では最上級

(イリンク)Elinkerイヤホン カナル型 高音質ステレオイヤフォン インナーイヤーヘッドホン マイク付き ハンズフリー 外部ノイズ遮断 有線 グレー

 

おすすめ度*1

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B06XF9D91R

 外観は耳にフィットするドラム状のカナル型イヤホン。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はイヤーピースの替え。平形ケーブルのタッチノイズはやや目立つ。

 

【2】音質

 一聴してわかる、低価格モデルにしてはかなりの量感と重厚さが魅力的。解像度的には価格なりなので、情報量の多い曲はパサパサと乾き、背景音ほど潰れるところがあるのは仕方がない部分だが、低域中心で量感のある音が味わえる。ドラムやベースが足場をしっかり作る曲調が得意。一方でボーカルの声色はどちらかというともっさりしたところがあり、女性ボーカルは特に、場合によって暗く感じるかも知れない。

 

[高音]:聞きやすいが、全般的におとなしめでキラキラ感や鮮明さにも乏しい(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:中域もだいぶ奥まって聞こえるところがあり、とくに空間表現をもたらす弦楽音や背景的な効果音が埋もれがち。
[低音]:厚ぼったい音で存在感のある低音。決して自ら目立ってこようとする雰囲気ではないが、中高域がやや没個性なせいか、全体的に効くので重厚さが目立つ。50hzあたりに一応の底がある(分島花音killy killy JOKER」、UVERWorldCORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:奥行き感はそれほど出ない(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)
[パーカッション・リズム]:ドラム優位。全体的に厚ぼったく床面を作るので、下を意識しやすい(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)
[ボーカル傾向]:かすれるというほどドライではないが、全体的にカサカサした印象。艶やかさには欠け、躍動感・のびやかさも感じづらい。

 

【3】官能性

 ROUND TABLE featuring Nino「夏待ち」は低域弦楽とドラム音が非常に目立ち、重厚さが増した安定感のある表現。夏の日差しの開放的な暑さというよりは下から反射する地熱を感じるような曲調になっており、どちらかといえばサウナ室にいるようなぬぐえない熱気がある。

 Rie fu「One Bite」はピアノと弦楽、ドラムが重厚。ピアノの音は硬さもそこそこあり、重低域の鳴り方のせいか、かなり重たい印象を受ける。下方向に強く意識させられるなかで、ボーカルだけがやや浮き上がるので、独特の浮遊感と幽玄さが感じられなくもないが、この曲の鑑賞ポイントはサビでの明るく天上から差し込む光のような演出の温かさにあると思われるので、そうした暖色に乏しいのは人によって物足りなく感じるかも知れない。

 Claris「CLICK」のような情報量の多い曲は力不足を感じやすい。背景の豊富な効果音は潰れがちで存在感が無く、空間的な面白みも変化に富んだ中毒性も大幅に減じている。リズムとボーカルをしっかり支える低域に味わいがあるが、そればかり目立つ感じもあり、かなり単調。とくにClarisの明るさと突き抜け感を伴う元気な高域の魅力はうまく出ていない。

 今井麻美「朝焼けのスターマイン」もやや単調。ややドライな表現は今井麻美の声色に合っていると思われるが、どうしても低域が目立ってしまう。低域好きな人にはこの重厚さはたまらないかもしれないが、好みが大きく分かれそうだ。

 

【4】総評

 低域中心の重厚な表現が好きだという人には低価格では真っ先にお勧めしたい。一方で価格なりの解像度の少なさ、中高域のやや味気ない表現力は万人受けするものではなさそう。価格の割にしっかり感じられる量感に、満足度は高めかも知れないが、その量感に慣れてきてしまうといろいろ不満が感じられてくるところがある。メーカーはクリアさを強調しているが、クリアという言葉が印象づける透明さとはやや異なった印象の音質であることは確かだ。むしろ重厚で量感のある低域が奏でる熱量のある音楽表現こそがこのイヤホンの持ち味といえよう。

 コスパ面でいえば、重厚な低域好きの人にはかなりのお得感があるだろうが、繊細な音の表現や透明感やキラキラ感のある音、艶やかさや息遣いなどのボーカルの表現力にこだわる人には価格なりかそれ以下に感じられてしまうところもあるかも知れない。

 

(イリンク)Elinkerイヤホン カナル型 高音質ステレオイヤフォン インナーイヤーヘッドホン マイク付き ハンズフリー 外部ノイズ遮断 有線 グレー

 

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【ワイヤレスイヤホン IdealMuzik i2 レビュー】ややエッジがきついが精彩感のある表現。通信性能には波がある

IdealMuzik bluetooth イヤホン ランニング用 スポーツワイヤレス ヘッドセット防水 防汗(ブラック/レッド)

 

おすすめ度*1

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B01M23QH8Q

 45°傾斜で耳に差し込まれるイヤーピース、耳裏からしっかり固定するイヤーフックと、かなり硬めの装着感のスポーツイヤホン。

 遮音性はそこそこあるが、音漏れは少し目立つか。

 通信性能はやや波があるようで、首を多少回すと音飛びなどがあり、スポーツ用途を謳っているわりには安定性がやや心許ない。ただしこの点は個体差が存在する可能性もあり、接続機器の相性もあるかも知れない。aptXには対応しない。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はイヤーピースの替え、充電用USBケーブル、イヤーフック。携行ケースも付属しており、マニュアルは日本語対応。

 

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/617lYsKb%2BuL._SL1000_.jpg

 

【2】音質

 音質としてはまずキラキラ感やエッジがやや強調されていて、粒感も出るので全体として精彩は強く感じる。しかしながら、一方で管楽器系統の音にはかなりもわっとした感じがある。またクラブ系の緻密な表現はかなりガチャガチャとする印象もある。ピアノはかなり硬く感じる。全体として硬質で金属質的な音質である。

 

[高音]:キラキラ感強めでエコー感も出やすいのでやや幻想的に感じられる。一方で突き抜け感は案外少ないかもしれず、天井は近い印象を受けた(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:音のエッジが強いせいか、全体的に近寄って音が聞こえるため、精彩感は強いが空間性はやや狭く感じるかも知れない中域。ギターなどのつま弾きはかなり鮮明に目立つ。ピアノは硬質で響きは重く、余韻は少なめ。

[低音]:低音だけ聞いてみると出ていないわけではないようだが、中高域の精彩感が強いせいか非常に地味で目立たない。減衰は100hz以降ストレートに落ちているが、もっさりした振動なので存在感が薄いのかも知れない(分島花音killy killy JOKER」、UVERWorldCORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:立体感は乏しい印象。全体的に前面に音楽が出てくる感じではあるが、包まれる感覚にも乏しい(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:パーカッションはキレが感じられやすいが、存在感はやはり案外薄い。ギターなどが強く出過ぎるか(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルは楽器とほどよい距離感。のびやかさはやや乏しいが、腰は悪くなく、力強さはある。

 

【3】官能性

 (K)NoW_NAME「Harvest」はしっとりしたボーカルはうまく表現されている。また弦楽が綺麗に出るのでその精彩感を心地よく感じる人にはよい。一方で曲の盛り上がりという面では、弦楽がジャカジャカしすぎるところもあり、ためや消失感に乏しく、やや間延びした感じがある点は否めない。どことなくもっさりした感じは抜けない。

 Aimer「六等星の夜」はピアノがかなり硬めで重厚さが出る。ボーカルはやはりしっとりさが強調されており、突き抜け感に乏しいせいかかなり安定的。やはり盛り上がりには欠ける印象。

 petit milady「azurite」のような曲は比較的良質。キーボードの音や効果音の精彩感はきれいに出るので、楽器音とボーカルの分離がよく、パートの役割が明確でしかも多少効果音で味付けするような、ガチャガチャしないレベルでまとまった曲はうまく表現する。

 ClariS「CLICK」までいってしまうとサビで少しガチャガチャしてしまう。どうしてもボーカルが精彩感の強い楽器音に埋もれてしまい、また解像度の限界なのか効果音が背景に隠れてしまって味わいが大幅に減じている印象。

 

【4】総評

 当初はエッジを利かせた精彩感の強いイヤホンという印象があって、よくある無難なタイプかと思いきや、曲を試していくと意外とクセがあった感触だ。解像度は少し難があるのか情報量が多い曲は苦手。かといって情報量が少なめの落ち着いた曲は落ち着きすぎてしまうところもあり、得意な分野は限られる。最終的にギターが目立つ、パート分けがはっきりしたややロック調のポップスが一番合うかといった感想だ。ほかにはパッフェルベルのカノンは弦楽中心で精彩感がきれいに出るので、満足度が高かった。

 通信性能がやや暴れん坊で、音割れ・音飛びが目立つ場面もあり、遅延も発生しやすい。コスパ的には少し苦しいかも知れない。

 

 

 

IdealMuzik bluetooth イヤホン ランニング用 スポーツワイヤレス ヘッドセット防水 防汗(ブラック/レッド)

 

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【ワイヤレスイヤホン ZLONXUN G18 レビュー】中高域は尖らずなめらか、低域はややブーミー

Bluetooth イヤホン 高音質,防汗防滴 スポーツ仕様 外れにくい Bluetooth ヘッドホン ハンズフリー通話 CVC6.0ノイズキャンセリング ワイヤレス イヤホン [国内正規品 / 1年保証付] G18 ブラック

 

おすすめ度*1

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B01N91VH2U

 イヤーフックが耳に安定させ、イヤーピースは耳にしっかりと差し込まれる。遮音性は普通。音漏れはやや目立つ。

 aptXには対応しないが、通信遅延はほぼない。途絶もなく、通信的には安定しており、動画鑑賞も問題ないようだ。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はイヤーピースの替え、充電用USBケーブル。細身の平形ケーブルのタッチノイズは普通。

 

【2】音質

 音質的には低域がやや強め。音には全般的になめらかさがある。圧迫感の少ない広さのある音で、ほどよい奥行き感がある。ボーカルはのびやかでシームレスな高低の昇降感が出ており、尖った感じはない。全体的に質の良い音に感じる。

 

[高音]:尖る感じはなく、耳を圧迫しないなめらかな音でのびやか(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:広めの音。ピアノや弦楽音はなめらかさがあり、キンキンしたりギスギスしたりといったところは少ない。ただその分深くえぐってくる情感はそれほど出ない。

[低音]:若干厚ぼったいところのある音。減衰は滑らかで深くなるに従って自然に沈んでいく。低域ドラムは床面の下に自然なエネルギーがたまり、地熱がそこそこ感じられる(分島花音killy killy JOKER」、UVERWorldCORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:ほどよい広さがあり、ボーカルと楽器の分離感はやや強め。張り出しもそこそこあるが、やや前方で頭を包み込むイメージ(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:パーカッションはアタック感とはじける感じはそこそこあり、勢いを感じる。またドラムは躍動的で元気(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:のびやかでなめらか。高低差での不自然な途切れや声色の変かは感じられず、全体的に安定して感じられる。透明感もそこそこあり、明るく元気。

 

【3】官能性

 早見沙織東山奈央「Hello Alone」は出だしから勢いのある楽器音に元気良く始まる。音に滑らかさがあるので、アタック感が強くても圧迫する感じはなく、きれいに抜けて気持ちが良い。ボーカルはほどよく明るく元気。

 山崎葵「花火のあと」はボーカルに艶やかさがある。ギターのつま弾き音は控えめでボーカルを引き立たせているが、彩りはほどほどあり、自己主張はないがきれい。むしろ情感を加える弦楽音が強めに出る印象で、花火の彩りよりは切ない心情のセピア色の色合いを感じる。

 奥華子「夕立」のボーカルもなめらかで艶やか。この曲はエレクトリック系の音がにじんで強くでてしまうところがあるが、このイヤホンではウェットで尖りのない聴きやすくなめらかな音。弦楽の情感もしっかり出ており、全体的にもの悲しさを感じさせながら、叙情性の強いボーカルが丁寧な情景描写とともに物語を紡ぐ。

 井口裕香「Hey World」はボーカルの明るさはそのままだが、力強さよりは叙情性がやはり目立つ。抜けが良く艶やかで突き抜けていく歌声に、圧迫感なくなめらかな楽器音が流麗なサウンドを作る。この曲はパーカッションが強く出過ぎるとリズムを強く意識してパワフルになるが、このイヤホンでは弦楽とボーカルの伸びやかさが勝ち、メロディアスな雰囲気で暖色系バラード調に聞こえる。

 

【4】総評

 通信性能はかなり優れており、遅延や途絶はない。音質的にはメロディアスで同価格帯の中では、詩情を感じさせる味付け。どちらかというとしっとりした曲のほうが得意といえるが、クラブミュージック系のリズム系も圧迫感なく丁寧に聴かせる印象があり、中毒性は薄めだが質は高い。

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

【ワイヤレスイヤホン Mpow JP-BH042B レビュー】全体的になめらかでのびやか。尖った感じはなく、シームレスな印象

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おすすめ度*1

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ASIN

B01M4FI4B6

 イヤーフックが耳に安定させ、イヤーピースは耳にしっかりと差し込まれる。遮音性は普通。音漏れはやや目立つ。

 aptXには対応しないが、通信遅延はほぼない。途絶もなく、通信的には安定しており、動画鑑賞も問題ないようだ。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はイヤーピースの替え、充電用USBケーブル。細身の平形ケーブルのタッチノイズは普通。

 

【2】音質

 音質的には低域がやや強め。音には全般的になめらかさがある。圧迫感の少ない広さのある音で、ほどよい奥行き感がある。ボーカルはのびやかでシームレスな高低の昇降感が出ており、尖った感じはない。全体的に質の良い音に感じる。

 

[高音]:尖る感じはなく、耳を圧迫しないなめらかな音でのびやか(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:広めの音。ピアノや弦楽音はなめらかさがあり、キンキンしたりギスギスしたりといったところは少ない。ただその分深くえぐってくる情感はそれほど出ない。

[低音]:若干厚ぼったいところのある音。減衰は滑らかで深くなるに従って自然に沈んでいく。低域ドラムは床面の下に自然なエネルギーがたまり、地熱がそこそこ感じられる(分島花音killy killy JOKER」、UVERWorldCORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:ほどよい広さがあり、ボーカルと楽器の分離感はやや強め。張り出しもそこそこあるが、やや前方で頭を包み込むイメージ(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:パーカッションはアタック感とはじける感じはそこそこあり、勢いを感じる。またドラムは躍動的で元気(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:のびやかでなめらか。高低差での不自然な途切れや声色の変かは感じられず、全体的に安定して感じられる。透明感もそこそこあり、明るく元気。

 

【3】官能性

 早見沙織東山奈央「Hello Alone」は出だしから勢いのある楽器音に元気良く始まる。音に滑らかさがあるので、アタック感が強くても圧迫する感じはなく、きれいに抜けて気持ちが良い。ボーカルはほどよく明るく元気。

 山崎葵「花火のあと」はボーカルに艶やかさがある。ギターのつま弾き音は控えめでボーカルを引き立たせているが、彩りはほどほどあり、自己主張はないがきれい。むしろ情感を加える弦楽音が強めに出る印象で、花火の彩りよりは切ない心情のセピア色の色合いを感じる。

 奥華子「夕立」のボーカルもなめらかで艶やか。この曲はエレクトリック系の音がにじんで強くでてしまうところがあるが、このイヤホンではウェットで尖りのない聴きやすくなめらかな音。弦楽の情感もしっかり出ており、全体的にもの悲しさを感じさせながら、叙情性の強いボーカルが丁寧な情景描写とともに物語を紡ぐ。

 井口裕香「Hey World」はボーカルの明るさはそのままだが、力強さよりは叙情性がやはり目立つ。抜けが良く艶やかで突き抜けていく歌声に、圧迫感なくなめらかな楽器音が流麗なサウンドを作る。この曲はパーカッションが強く出過ぎるとリズムを強く意識してパワフルになるが、このイヤホンでは弦楽とボーカルの伸びやかさが勝ち、メロディアスな雰囲気で暖色系バラード調に聞こえる。

 

【4】総評

 通信性能はかなり優れており、遅延や途絶はない。音質的にはメロディアスで同価格帯の中では、詩情を感じさせる味付け。どちらかというとしっとりした曲のほうが得意といえるが、クラブミュージック系のリズム系も圧迫感なく丁寧に聴かせる印象があり、中毒性は薄めだが質は高い。

 

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【ワイヤレスイヤホン Yenona Y7 レビュー】丁寧で自然な表現。高域に艶が足りず、やや立体性に乏しいが、全体としてレベルは高い

Bluetooth 4.1 イヤホン ステレオ 防汗防滴 マイク内蔵式 ワイヤレスイヤホン 耳掛け式ランニング用スポーツヘッドセット iPhone&Androidなどのスマートフォンに対応(ブラック)

 

おすすめ度*1

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ASIN

B01EWORAGG

 45°傾斜が設けられていて耳にしっかりと差し込まれるイヤーピースと、ファイバーコーティングされてタッチノイズをうまく抑えられている見た目もかっこいいケーブルが特徴。

 遮音性はそこそこ、音漏れはやや少なめ。

 通信性能も安定しており、途絶や遅延は感じられなかった。aptXには対応しない。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はイヤーピースの替え、充電用USBケーブル、イヤーフック。携行ケースも付属しており、マニュアルは英語で日本語非対応。

 

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/617lYsKb%2BuL._SL1000_.jpg

 

【2】音質

 音質は全体的に軽妙で弾みの良い印象。量感もなかなかにあり、パーカッションの活きの良さが目立つ。一方で弦楽・キーボードなどの楽器音は全体的に控えめで情感は抑えがちな表現。ボーカルも演出が少なく、やや落ち着いたしっとりした感じに出る。

 

[高音]:粒は良く、音はなめらかさもあってきれいだが、落ち着いた感じでしっとり。やや自己主張が少ない(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:全体的に広さ重視の感じで弦楽は奥行きを感じさせる。表現としてはおとなしめでのびやかさに情感などはなく、きらめき感も強くない。

[低音]:厚みを感じさせるしっかりした音で粗やブレが少ない。減衰は自然で100hz以下はストレートな印象だが、20hz以降も振動を感じ、かなり深掘りしている (分島花音killy killy JOKER」、UVERWorldCORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:左右やや後方が近く、そこから頭の中心を包み込む感じ。弦楽音はだいぶ奥まるところもあり、奥行きは出る。高さ的には目線付近に集中している(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:アタック感強めでキレのある音。爆発力もなかなかにあり、全体的に弾みが良い音(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルは中低域の親近性があり一体感がある。自然な味わいで演出は少ないが、存在感はしっかりしていて聞き取りやすい。キンキンしたり息遣いが刺さってこない。個人的には好み。

 

【3】官能性

 (K)NoW_NAME「Harvest」は低域の厚みの上にボーカルのあどけなさもある声色が丁寧に表現されている。ボーカルに色をつけないこのイヤフォンでは思う存分若いボーカルの持つ独特の混色が味わえる。またキラキラしすぎず落ち着いたピアノ表現と粒感のあるパーカッション表現が曲調をうまく出している。この曲はイヤフォンによってはざわつく不快要素に興を削がれる場合があるが、このイヤフォンでは弦楽も強く出過ぎず、ほどよい情感を加えるにとどまり、全体のしっとりした雰囲気をあますところがない。

 今井麻美「朝焼けのスターマイン」はやや安定感が強い。この曲はキラキラ感が強くなるとまぶしいほどきれいに輝く曲だが、このイヤフォンでは比較的落ち着いている。一方でボーカルに注力して聞きやすくなっており、ボーカルは息遣いを中心に自然な声色を味わいやすく、生々しい瑞々しさがある。

 supercellMy Dearest」はやはり低域の厚みがしっかり出た上に、個々の楽器音が自然に自己主張しすぎず一体的に感じられる。パーカッションの弾みもよく曲にメリハリをしっかりつけており、サビでは楽器音がキンキンしないので聞きづらいところもなく、全体的に展開がなめらか。良質だ。

 分島花音「EIGHT LIGHT RISE」も悪くない。金管音がやや控えめなせいか高さはそれほど感じられず、どちらかというと低域中心の地に足が着いた音楽になっているのは好みを分けそうだが、ボーカル中心にしっかり味わえる。パーカッションの刻みも良く軽快さはよく出ているので、やや立体感は乏しいものの、全体として良くまとまっている。

 

【4】総評

 高域は決して出ていないわけではなさそうだが、全体的に存在感が薄い。とはいえ聞こえないわけではなく、表現としては意外と綺麗で良質なのだが、のびやかさがやや乏しい。そのせいか立体を感じづらいものの、総じて中低域を中心にきれいに音が出ており、価格の割にレベルは高い。

 

 

 

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【aptX対応ワイヤレス骨伝導イヤホン KSCAT Nice5 レビュー】音質的にはやや軽い印象だが、骨伝導イヤホンの中では悪くないほう

KSCAT 骨伝導 ヘッドホン bluetooth ヘッドセット 高音質 IPX6レベル防水 連続再生6時間 ワイヤレス スポーツイヤホン 耳フリー ブラック Nice5

おすすめ度*1

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B018226WP4

 耳前の骨伝導で音を伝えるワイヤレスイヤホン。肉抜きされた多面型の外観はステルス兵器を思わせる現代的なかっこよさがある。

 aptX対応で音声通信性能は高い。しかしながら遅延は発生しやすく、動画鑑賞には向かないかも知れない。

 耳は塞がれないので当然遮音性は低く、音漏れもかなり目立つ。耳を塞がないので蒸れる感じはなく、装着感は悪くない。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品は充電用のUSBケーブルが付属する。

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51YoDEG%2Be%2BL._SL1000_.jpg

【2】音質

 骨伝導は独特の篭もったというか、はずれかけたヘッドホンやイヤホンのように、薄味になった感じの音になる。そのため、音のキレは全体的にやや物足りなく、ぼやけた感じの音になるところがある。耳に近づけるほど音は大きくなるが、音割れのような感じは強くなる。それでもこのモデルは比較的音質が優れており、以前テストした骨伝導モデルに比べて音にシャープさが残っていて、ぼやけた感じはだいぶ薄まっている。

 

[高音]:のびやかさがあり悪くない(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:独特の、平面的でやや狭い感じになる。アナログテレビのステレオ音源のような聞こえ方というとわかりやすいだろうか。
[低音]:骨伝導では低域をカットしているモデルが多いが、この機種はそこそこ出ている。ただ100hz~80hzくらいはかなり振動するので、場合によって不快。50hz以下は無音。(分島花音killy killy JOKER」、UVERWorldCORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:平面的(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)
[パーカッション・リズム]:リズムは鳴っているが、精彩にはやや乏しい(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)
[ボーカル傾向]:のびやかさはあるが、精彩感にはやや欠ける印象。

 

【3】官能性

 池田綾子「愛の言葉」はボーカルの伸びやかさと精彩感はでている。楽器音が全体的に軽く、奥行き感が減じており、密度的にはスカスカした感じにはなっている。全体的にミニチュア的。

 鈴木このみ銀閃の風」もボーカルはほどほど伸びやかさはあるが、力強さはやや減じている。オーケストラサウンド風の重厚さはだいぶ抜けてしまっており、コンサートライブを遠くから聴いているような印象。

 東山奈央花澤香菜「大切の作り方」はほっこりした雰囲気は維持されているが、やはり管楽音などが弱く、全体的に薄味。

 

【4】総評

 骨伝導イヤホンの中では低域が出るので、厚みはあるほう。それでも迫力や量感、空間表現に欠けてしまう骨伝導独特の問題は解決されておらず、あくまで骨伝導の中では表現力が豊かという評価。値段を考えると骨伝導モデルが必要な人や骨伝導好きの人以外にはいまいちおすすめしづらい。

 

KSCAT 骨伝導 ヘッドホン bluetooth ヘッドセット 高音質 IPX6レベル防水 連続再生6時間 ワイヤレス スポーツイヤホン 耳フリー ブラック Nice5

 

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【ワイヤレスイヤホン iitrust D092-C レビュー】重厚さと量感の両立した濃厚サウンドに魅力!JAZZ向き

iitrust bluetooth イヤホン スポーツ 高音質 イヤホン マイク付き Bluetooth4.1 ハンズフリー通話可能/音楽再生/自撮り機能付き CVC6.0 ノイズキャンセリング搭載 IPX4 防水/ 防汗高音質スポーツイヤホン 日本語説明書付き 技適認証済み iitrust正規代理店

 

おすすめ度*1

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B01HBIHP8I

 大きめのイヤーピースが耳にしっかり嵌まる。平形コード部分がやや重たく存在感があるが、タッチノイズはほぼないので気にならない。

 遮音性はそれほど高くなく、音漏れはかなり激しい。低域中心に結構漏れるので外出時の音量には注意。

 通信性能も安定しており、途絶や遅延は感じられなかった。

 注意点としてシャッター制御機能がついているせいか、基本的にオーディオデバイスではなく入力デバイスとして認識される。実用上の不都合はないはずだが、ペアリング時にオーディオデバイスを限定選択しているといつまでも出てこない場合がある。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はイヤーピースの替え、充電用USBケーブル。携行ケースも付属しており、手に入れた個体は携行ケースに付属品やマニュアルと一緒にしっかりと収納されていた。マニュアルは日本語対応で安心。

 

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/61B7%2Bob%2B23L._SL1000_.jpg

 

【2】音質

 音質は低域の深みにまず驚く。また全体的に量感があり、音量を上げると音楽に包まれた感覚が楽しめる。ピアノ音などにも精彩があり、弦楽の伸びも良く、パーカッションのキレもよく、全体的にジャズやエスニック音楽の雰囲気がとくに美しい。リズム系音楽はキラキラ感が強く、やや尖りがちに出るところが好みを分けるかも知れないが、ブーミーな低域が躍動的に音場を強く支えるのでやはりキレは良い。

 

[高音]:ややキラキラ感強め。のびやかだが、若干キンキン感じるかも知れない(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:弦楽音の表現がかなり秀逸。奥行きと情感に優れ、一方の主役を張る音域。ピアノはキラキラ感の強い鳴り方だが、抜けが良いのでくどさは強くなく、こちらも情感を綺麗に出してくれる。

[低音]:厚みのあるブーミーな音だが、抜けが良く重くなりすぎない。やや中高域を引っ張るところがあるものの、鳴りすぎないバランス感覚はあり、個人的には好み (分島花音killy killy JOKER」、UVERWorldCORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:量感があるので、どちらかといえば頭の周りをしっかり包み込んでやや後方下に厚みのある音場を作る印象。迫力は感じやすい(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:キレが良く、アタック感良好。このイヤホンの美点(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:低域の支配力と全体的な量感があるので、ボーカルは離脱せず楽器と一体的。ただのびやかさはなかなかにあり、高域では低域を支えに強く高く伸び上がる。

 

【3】官能性

 Claris「Colorful」はベースの厚みとその上に展開する弦楽の奥行き感とピアノの情感、キラキラ感ののったのびやかなボーカルとかなり良質。ただし、かなり低域が支配力を発揮するのでキラキラ感の強さと相まってややガチャガチャと感じやすいかもしれない。個人的には好み。

 nano.RIPE「月花」も厚みのある低域パーカッションとベースが地面を意識させる強い足場を作る上に、ボーカルがのびやかに歌う。パーカッションのキレがよいので全体的に躍動的。低域の足場は重苦しくないので、ボーカルはその上でステップを踏むように軽やかで、メルヘンチックでコケティッシュな可憐さのある曲に聞こえる。

 とくにエスニック風の音楽には味わいがある。ジプシーキングス「インスピレーション」はススキかあるいは風になびく木立を思わせる、ざわつかせるギターのつま弾き音が非常にセクシー。低域の深みのおかげか躍動感があるのに浮つかず、心に素直に沁み入ってくる。

 

【4】総評

 エスニック音楽やJAZZ向けとしては価格帯最強クラス。クラブミュージック系にも悪くない。ペアリング時にオーディオデバイスでなく入力デバイスとして認識されるというクセがあるものの、音質的に目立った欠点はなく、むしろ美点が目立つ。価格帯では文句なく水準以上の実力を感じる。

 

 

 

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【カナル型イヤホン STAGE KZ-DR201 レビュー】中域は豊かさがある。若干ドライな味付け

STAGE 高音質 カナル型 イヤホン ノイズキャンセル ヘッドホン マイク 付き 遮音 シルバー グリーン

 

おすすめ度*1

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B01JFY6R1C

 清涼感を感じる色合いが素敵なカナル型イヤホン。遮音性はそこそこ高く、音漏れは普通。

 


 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はプラスチック製のキャリイングケースとイヤーピースの替えが付属する。細めのケーブルはややタッチノイズが目立つ。

 

【2】音質

 メリハリ感が強めで気持ちよいパーカッションが特徴。弾みもあり、パーカッションには疾走感もある。そのためタイトな感じでキレのある音楽が楽しめるが、側面でやや歪みを感じ、音割れしやすいところがある。刺さるような耳にいたい場面は少ない。

 

[高音]:やや割れやすいところがあり、ドライな乾いた感じに聞こえる。突き抜け感はそれほどでもない(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:圧迫感はなく、広さはあるが奥行き感のようなものが出づらい。
[低音]:低域はもったりとした厚みを感じる音。80hz~60hzくらいにブーミーな振動音を鳴らすところがあり、50hz以下は沈む(分島花音killy killy JOKER」、UVERWorldCORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:低域近め。ただ圧迫感はなく、広さはある(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)
[パーカッション・リズム]:キレがよい。パーカッションの演出力が魅力(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)
[ボーカル傾向]:ボーカルは乾燥した感じでドライ。


【3】官能性

 petit milady「azurite」はドライで爽快感の強いサウンド。キレも良く、スカッとしたところはある。ボーカルはやや乾いた感じではあるが、この曲ではそれほど目立たず、キレの良さを楽しみやすい。

 今井麻美「朝焼けのスターマイン」はボーカルが比較的潤いのある声なので、乾いた感じは少ないが、ハイハットの音が砂のような鳴り方をするのでそちらがドライさを演出する。疾走感強め。

  ハート♡インベーダー「好感Win-Win無条件」は中毒性の強い緻密なサウンドがメリハリよく表現されて聴き応えはなかなか。声優声なせいか声色も比較的ドライさは出ず、コケティッシュな色合いが維持されている。

 東山奈央「Hello Alone -Yui Ballade-」は声色の透明感がよく出ている。ピアノと弦楽音も豊かな厚みがあるが、その分音割れも出やすく、耳のはじでざわざわする感じが終始抜けないのが残念だ。

 

【4】総評

 やや乾いたドライな感じではあるが、メリハリの強いサウンドは楽しい。またピアノ音や弦楽音には意外と豊かさもあり、それらの楽器が強めの曲では一転して潤い感もでる。音割れだけがどうしても気になり、エイジングで落ち着けばよいが、一週間程度熟成した感じでは変化がなかった。

 

STAGE 高音質 カナル型 イヤホン ノイズキャンセル ヘッドホン マイク 付き 遮音 シルバー グリーン

 

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【ワイヤレス骨伝導イヤホン YKL-701 レビュー】耳を塞がないのが安全面で利点。音質的には不満

YKL-701 骨伝導ヘッドホン ワイヤレスBluetooth 内蔵マイク 耳フリー ハンズフリー 防滴仕様 日本語PDF説明書対応(レッド)

おすすめ度*1

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B01HRHRT5W

 耳前の骨伝導で音を伝えるワイヤレスイヤホン。独特の形状で近未来的。耳は塞がれないので当然遮音性は低く、音漏れもかなり目立つ。耳を塞がないので蒸れる感じはなく、装着感は悪くない。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品は充電用のUSBケーブルが付属する。

 

【2】音質

 骨伝導は独特の篭もったというか、はずれかけたヘッドホンやイヤホンのように、薄味になった感じの音になる。そのため、音のキレは全体的にやや物足りなく、ぼやけた感じの音になるところがある。耳に近づけるほど音は大きくなるが、音割れのような感じは強くなる。

 

[高音]:のびやかさがあり悪くない(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:独特の、平面的でやや狭い感じになる。アナログテレビのステレオ音源のような聞こえ方というとわかりやすいだろうか。
[低音]:どうも骨伝導では低音は出にくいようだ。100hzは振動を感じ、90hzはまだ音がするが、80hz以下はほぼ無音。重低音は楽しめそうにない(分島花音killy killy JOKER」、UVERWorldCORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:平面的(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)
[パーカッション・リズム]:リズムは鳴っているが、精彩にはやや乏しい(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)
[ボーカル傾向]:のびやかさはあるが、精彩感にはやや欠ける印象。

 

【3】官能性

 池田綾子「All Of...」は全体的にふんわりとボケた印象。骨伝導の特徴なのか、楽器音はやや輪郭感が乏しくエッジは利いていない。低音も軽く、全体的に平面的。

 Rie fu「One Bite」も暖色が強調される印象。ボーカルののびやかさは高域では粗くなり、やや割れがち。ただ中域のピアノはそれなりにムードを出しており、叙情を感じさせる。比較的味わえる。

 nano.RIPE「スターチャート」は全体的に軽めでエッジが緩い印象。ドラムの音が非常に平面的で軽い。ギターのエッジは粗く、ガヤガヤとした感じがある。そのせいか音の消失感にもキレがない。

 

【4】総評

 はっきり言って骨伝導は未だ進化途上というのを思い知らされた。耳を塞がないので運転時や外出時に安全性が高いのは評価できるが、それだけ。出力の良いヘッドホンを首掛けした方がまだ音は楽しめるのではないだろうか。

 

YKL-701 骨伝導ヘッドホン ワイヤレスBluetooth 内蔵マイク 耳フリー ハンズフリー 防滴仕様 日本語PDF説明書対応(レッド)

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

【ワイヤレスイヤホン Bovon G18 レビュー】シームレスでなめらかな音質。装着感もよいスポーツワイヤレス

スポーツイヤホン Bovon Bluetooth 4.1 ワイヤレス イヤホン マイク内蔵 ハンズフリー 通話 ノイズキャンセリング機能 高音質 防水 防汗 耳掛け式 イヤーフック付き iPhone/Android スマートフォンなど対応 ブラック

 

おすすめ度*1

f:id:kanbun:20160815152915j:plain

ASIN

B01LCW3XEE

 イヤーフックが耳に安定させ、イヤーピースは耳にしっかりと差し込まれる。遮音性は普通。音漏れはやや目立つ。

 aptXには対応しないが、通信遅延はほぼない。途絶もなく、通信的には安定しており、動画鑑賞も問題ないようだ。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はイヤーピースの替え、充電用USBケーブル。細身の平形ケーブルのタッチノイズは普通。

 

【2】音質

 音質的には低域がやや強め。音には全般的になめらかさがある。圧迫感の少ない広さのある音で、ほどよい奥行き感がある。ボーカルはのびやかでシームレスな高低の昇降感が出ており、尖った感じはない。全体的に質の良い音に感じる。

 

[高音]:尖る感じはなく、耳を圧迫しないなめらかな音でのびやか(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:広めの音。ピアノや弦楽音はなめらかさがあり、キンキンしたりギスギスしたりといったところは少ない。ただその分深くえぐってくる情感はそれほど出ない。

[低音]:若干厚ぼったいところのある音。減衰は滑らかで深くなるに従って自然に沈んでいく。低域ドラムは床面の下に自然なエネルギーがたまり、地熱がそこそこ感じられる(分島花音killy killy JOKER」、UVERWorldCORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:ほどよい広さがあり、ボーカルと楽器の分離感はやや強め。張り出しもそこそこあるが、やや前方で頭を包み込むイメージ(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:パーカッションはアタック感とはじける感じはそこそこあり、勢いを感じる。またドラムは躍動的で元気(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:のびやかでなめらか。高低差での不自然な途切れや声色の変かは感じられず、全体的に安定して感じられる。透明感もそこそこあり、明るく元気。

 

【3】官能性

 早見沙織東山奈央「Hello Alone」は出だしから勢いのある楽器音に元気良く始まる。音に滑らかさがあるので、アタック感が強くても圧迫する感じはなく、きれいに抜けて気持ちが良い。ボーカルはほどよく明るく元気。

 山崎葵「花火のあと」はボーカルに艶やかさがある。ギターのつま弾き音は控えめでボーカルを引き立たせているが、彩りはほどほどあり、自己主張はないがきれい。むしろ情感を加える弦楽音が強めに出る印象で、花火の彩りよりは切ない心情のセピア色の色合いを感じる。

 奥華子「夕立」のボーカルもなめらかで艶やか。この曲はエレクトリック系の音がにじんで強くでてしまうところがあるが、このイヤホンではウェットで尖りのない聴きやすくなめらかな音。弦楽の情感もしっかり出ており、全体的にもの悲しさを感じさせながら、叙情性の強いボーカルが丁寧な情景描写とともに物語を紡ぐ。

 井口裕香「Hey World」はボーカルの明るさはそのままだが、力強さよりは叙情性がやはり目立つ。抜けが良く艶やかで突き抜けていく歌声に、圧迫感なくなめらかな楽器音が流麗なサウンドを作る。この曲はパーカッションが強く出過ぎるとリズムを強く意識してパワフルになるが、このイヤホンでは弦楽とボーカルの伸びやかさが勝ち、メロディアスな雰囲気で暖色系バラード調に聞こえる。

 

【4】総評

 通信性能はかなり優れており、遅延や途絶はない。音質的にはメロディアスで同価格帯の中では、詩情を感じさせる味付け。どちらかというとしっとりした曲のほうが得意といえるが、クラブミュージック系のリズム系も圧迫感なく丁寧に聴かせる印象があり、中毒性は薄めだが質は高い。

 

スポーツイヤホン Bovon Bluetooth 4.1 ワイヤレス イヤホン マイク内蔵 ハンズフリー 通話 ノイズキャンセリング機能 高音質 防水 防汗 耳掛け式 イヤーフック付き iPhone/Android スマートフォンなど対応 ブラック

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

【スポーツイヤホン AGPtEK HAS1 レビュー】低価格だがなめらかで聞きやすい音。空間表現も広め

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おすすめ度*1

 

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ASIN

B017NFG5BM

 シュア掛けに最適化されたイヤーフック構造つきのカナル型イヤホン。遮音性は普通といった感じで、それほど高くなく、音漏れはやや少なめの印象。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はイヤーピースの替え、キャリングバッグ。タッチノイズは普通。

 

【2】音質

 広めでなめらかさもあり、聴きやすい音が特徴。音像は低価格モデルでははっきりしたところがあり、クリアさは高い。ただ立ち上がりは普通でシャープネスも強くなく、全体的におとなしめな演出に思う。フラットに近い。

 

[高音]:のびやかだがややおとなしめで暗く感じるところもある(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:明瞭性は比較的高く、広さも感じられる。
[低音]:100hz~20hzまできれいに減衰する。70hzくらいがややピークを作る。ドラムは熱量強めだが、少しもっさり(分島花音killy killy JOKER」、UVERWorldCORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:広さは感じやすい。全体的に空間にやや空疎な感じがあり、ボーカルだけが中心に少し分離された感じがある(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)
[パーカッション・リズム]:ドラム優位で安定感強め(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)
[ボーカル傾向]:なめらかで聴きやすい音。高域はややおとなしい

 

【3】官能性

 東京カランコロン「スパイス」はドラムが強くややもっさり。ボーカルも若干暗く、ややおとなしめに感じる人も多いかも知れない。音には滑らかさがあり、聞きづらいところはない。

 鹿乃「ディアブレイブ」も重ためな曲調でやや篭もって感じられるところもある。音自体は明瞭性が高く、なめらかさを感じるものの、中域の鳴りはかなりおとなしい。ボーカルもやや暗め。

 supercellMy Dearest」は広さを感じるゆったりサウンド。ボーカルは若干暗めなものの、のびやかさはある。サビに向けての展開は少し重たいが、ガチャガチャしたところはない。ただ人によってはおとなしすぎると感じやすい。

 Claris「CLICK」はもっさり気味の安定サウンド。ボーカルは肉厚でのびやかだが、やはり若干暗く感じる。ただ低域の重さが安定的なリズムを作っていて、カロリーやや高めでリズムは感じやすく、説得力はそこそこある。元気は若干足りないと思うかも知れない。

 

【4】総評

 低価格のイヤホンにしては聴きやすく、なめらかで音像にきれいなところがある。広さの表現も感じやすい。ただ逆にそれがスカスカな空疎さにもつながっているのは思案のしどころ。低域から高域のバランス、刺さらない表現など非常に質の良いところを感じさせる反面、やや暗めの表現、篭もったように感じられるところなど物足りないところもある。

 

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【カナル型イヤホン GGMM Nightingale レビュー】悪くはないが、ややおとなしい音色。場合によって迫力不足

GGMM カナル型イヤホン 重低音 高音質 純正 通話On-Off機能付 iPhone iPad iOS Android対応 ディープベース フルメタルイヤホン Nightingale (スペースグレイ)

 

おすすめ度*1

f:id:kanbun:20160827031420j:plain

ASIN

B01ICUAHIY

 耳にフィットするドラム状のカナル型イヤホン。遮音性はほとんどなく、音漏れも普通にする。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品は高級感あるキャリイングケースとイヤーピースの替えが付属する。細めのケーブルのタッチノイズは少し。

 

【2】音質

 やや篭もったぼやけた感じの音だが、尖った粗さはないので聴きやすい。ただ音の輪郭はややブレている感じがある。低域はおとなしめ。

 

[高音]:のびやかさはそこそこ。煌めき感はやや弱いか(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:広さは感じられるが、全体的におとなしい。ボーカルとの距離を感じる。
[低音]:おとなしめ。80hz~60hzだけ存在感が強く、70hzにピーク。全体的にボサボサした感じがする(分島花音killy killy JOKER」、UVERWorldCORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:奥行きは比較的良く感じられる(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)
[パーカッション・リズム]:安定感重視。リズムは少し潰れているかも知れない(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)
[ボーカル傾向]:なめらかさはあるが、精彩感にはやや欠ける印象。

 

【3】官能性

 今井麻美「朝焼けのスターマイン」は楽器音がおとなしめでボーカル中心。音に躍動感は感じられるが、精彩感はそれほど強くなく、全体的にぼやけて感じられるかも知れない。暖色的。ドラムも全体的に軽い。

 歌組雪月花「回レ!雪月花」も中毒性はそれほど強くない。ややもっさりした感じがあり、篭もった感じもする。個々の音を聞いてみると必ずしも悪くない気がするが、全体のまとまりが少しスカスカしている印象で密度は薄い。

 分島花音killy killy JOKER」は低域弦楽音を中心になかなかの精彩があるが、中高域にかけては若干弱いか。それでも情感はしっかり感じられる。ボーカルがもったりしていて精彩に欠ける気がする。上下に揺らす力強さは少し弱い。

 鈴木このみ「夢の続き」はそこそこ疾走感は出ているが、ややスパートが弱い気がする。パーカッションに少し滑った感じがある気がする。ボーカルも力強さがいまいち感じられない。

 

【4】総評

 個々の音は必ずしも悪くないが、全体的に盛り上がりに欠ける気がする。落ち着いた曲を聴くにはよさそうな印象。価格なりの安定感はあるのだが、全体的に迫力不足に感じるところもありそうだ。とくにボーカルが妙におとなしい。

 

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