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【カナル型イヤホン SONY MDR-EX150 レビュー】コスパ良好。低価格イヤホンではかなりの作り込み。自然な味わいのフラットに近いサウンド

SONY カナル型イヤホン ホワイト MDR-EX150/W

 

おすすめ度*1

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 2000円以下で購入できる廉価なモデル。だがSONYの底力を感じる音質でとても最底辺価格のものとは思えない。エントリーモデルとしてはかなりのコスパが感じられるモデルだ。遮音性が高く、没入感があって音漏れも多くない。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品はイヤーピースの替え。タッチノイズはハウジングに近い枝側でやや目立つがプラグに近い根元側はそれほどでもない。

 

【2】音質

 フラットで自然な味付け。ただ音像に乱れが少なく、解像度は高くないものの聴きやすい音が魅力。臭みがなく素直でわかりやすい表現で、どんな音楽もそれなりにすっきりと味わえる。

 

[高音]:自然なのびやかさがある。そこそこの透明感と突き抜け感があり、目立ちすぎないが垢抜けた表現力を感じる(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)
[中音]:ピアノは穏やかだが鮮やかさも感じられ、優雅。ストリングスも鮮やかさがあり、奥行き感も表現する。
[低音]:100hz~60hzまで自然でほどよくブーミーな上品な振動。50hzから沈み込む(分島花音「killy killy JOKER」、UVERWorld「CORE PRIDE」、重低音音源動画でテスト)
[解像度・立体感]:価格の割に緻密で丁寧な定位感があり、空間性はそれなりに感じられる(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)
[パーカッション・リズム]:弾けは良好、重さもありエネルギッシュ。立ち上がりも良くアタック感もそこそこあるが、どちらかといえば安定的に響く(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)
[ボーカル傾向]:力強さと自然なのびやかさがある。


【3】官能性

 南壽あさ子「フランネル」はピアノの音が上品で優雅に聞こえる。ボーカルにはキンキンしたところはなく、自然なあたたかみがある。低域は安定感を加え、ストリングスが情感とゆったりとした空間性を与えるやさしく丁寧な表現になっている。

 藍井エイル「INNOCENCE」はパーカッションの立ち上がりが良く、弾けとアタック感がある。ボーカルは高く鋭い突き抜け感はそれほど感じられないものの、力強くのびる。立ち上がりと抜けがきれいで、消失感と鳴り出しのギャップが面白く、メリハリに満ちた楽しい表現は明るく元気だ。

 坂本真綾「Remedy」はストリングスが鮮やかで情感に満ちている。パーカッションには弾けと力強さがあって、ほどよくアクセントを加えて曲を単調にしない。ボーカルは力強さ重視の味付けで自然な伸びやかさがある。

 joy「アイオライト」はパーカッションが力強く躍動的で弾力性もあって刺激を与えてくれる音。シャリ感は若干出るものの、緻密さもあって楽しい表現。ややガチャガチャしたところもあるが、低価格モデルとしては情報量が多いように思う。

 

【4】総評

 コスパの高さは群を抜いている。エントリークラス最安レベルのイヤホンでここまでの音が聞けるというのは素晴らしく、買って失敗したと感じることはまずない。非常にバランス良く仕上がっていて、聞きづらさ、不快感を感じる場面が少なく、安定している。とりあえずイヤホンを探しているが、音質について希望があるわけでもなく、安くていいものを探しているといった場合、このイヤホンならば不満を感じることはまずないのではないだろうか。多くの人はこの価格でここまで聴かせてくれるとは思わなかったと感じると思う。

 

SONY カナル型イヤホン ホワイト MDR-EX150/W

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

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