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【ゲーミングヘッドセット KOTION G2200 レビュー】あー、これはすごいやつです。簡易DAC搭載つきで音楽も十分聴けてゲームも楽しめる、振動感も楽しい恐るべき製品です

【日本正規品】KOTION G2200 ゲーミングヘッドホン ヘッドセット 音質調節ソフトフェアCD付属 USB接続 振動機能 7.1chバーチャルサラウンド 騒音抑制マイク デスクトップPC ノートPC Windows XP/7/8/8.1/10 対応 (ホワイト&ブルー)

 

おすすめ度*1

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 簡易DACつきで7.1chサラウンドが楽しめるゲーミングヘッドセット。 手に入れたのは2機目だが、今回も前回機と相違は感じられず、品質面での安定性は問題なさそう。

 イヤーパッドの側圧はそれほど強くなく、イヤーマフも柔らかめで装着感は良い。 本体は軽量だが、コード結合部分の下くらいにコントロールユニットがあるせいで重みを感じ、バランスも若干悪いのが難点か。 音漏れは大きい。 USB入出力専用。

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【1】外観・インターフェース・付属品

 付属品は日本語マニュアルと付属ソフトウェアのCD-ROMとソフトウェアの操作説明書がつく。 ケーブルはナイロン編み込みで丈夫。 ケーブル中途にコントロールユニットがあり、ヘッドのLEDライトON/OFF、ボリュームコントロール、マイクON/OFFなどをワンタッチで行える。

 付属ソフトウェアで音質を細かく設定・調整できる。

 

【2】音質

※このヘッドセットは付属ソフトウェアで音質を変更可能ですが、ここでは標準的なHi-Fiモードを基準としてレビューします。

 7.1サラウンドで奥行き感と左右の方向感ともに優れている。 躍動的な低域にかなり存在感あり。 また左右がかなり張り出してくるので、ボーカルは楽器音に円状に包まれて聞こえる。 低域が音場を支配しがちで、高域は比較的骨太になるので女性ボーカルは若干暗い。

[高音]:天井は少し近い。高域に透明感や抜け感が少なく、どちらかというと肉厚で太い(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:かなり前面までギターが張り出してくるなど空間表現が緻密で楽しい。移動していく音源は素直に方向感が感じられる。音味はやや丸くシャープさは強くない。

[低音]:100~70hzまでかなりの振動感があり、ピークは70hz前後。60~40hzも振動感は失われず、30hz付近で落ち着くが存在感は消えない。この振動が低域に弾みと活きのよさを与えていて、文句なく迫力ある主役をなす(分島花音killy killy JOKER」、Roud Table featuring Nino「Rainbow」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:天井感があり高さはそれほどなく、中域は広くパノラマ感があり、低域が深掘りする下方向に強いエネルギーのある生命的な音場で、喩えるなら音楽の露天風呂に浸かっているような表現(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:ドラム主導なので安定気味の音場だが、文字通りの振動と躍動感がある音なのでアタック感もそこそこ感じられる(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:全体として肉太で生命感のあるあたたかいボーカル。中域がとくに充実していて聴き応えあり。高域は少し乾いて暗く感じられる。

 

【3】ゲーミング体験

 イヤーパッドはかなり振動するので、聞き疲れするところはあるかも知れない。 ケーブル途中にあるコントロールユニットが微妙な位置にあり、左イヤーパッドに少し重みを感じ、若干鬱陶しいのは気になる。 なおゲームの音味も付属ソフトウェアによる調整で変わるが、ここでは標準的なHi-Fiモードでテストした。

 まず驚くのは正確な方向感と丁寧なオブジェクトの音配置。 オブジェクト音が多く精緻な空間表現をするPC版「Witcher3」でテストした。 このゲームではたとえばたいまつの表現で、主人公がたいまつの近くにいると、ヘッドセットによっては火の音が近すぎて耳の近くで燃えているようになって周囲の音を必要以上に潰してしまうことがあり、たいまつを多用する建物内などで結果として狭さを感じる場合がある。 このヘッドセットはそうしたたいまつの燃え音は近いが、ほどよい抑えがきいていて、周囲の音の方向感をつぶすほど強くない。 音の強いオブジェクトに近づいても周辺音に方向性が維持されているので奥行き感と広がりが維持されている。 また重低音の衝撃度に合わせてドライバーが振動するので、強力な魔法などに迫力がある。

 ホラーゲームの臨場感も高い。 どこかで落ちる水滴音、なんかガシャガシャと空気が反響するダクト音、遠くで揺れる金属の音、すべてに生々しさの感じられる方向感があり、恐怖感を煽る。 主人公の足音はそれほど強調されないが、息づかいは近く、主人公の怯えや不安感はかなり伝わってくる。 敵の声がやや近いが、それが迫ってくる雰囲気と気配の強調になっている。

 だが、ホラーゲームは個人的に「ムービー」モードでのプレイがおすすめ。 全体として残響感が強くなり、敵の気配をダイレクトに感じやすい上、自分の周囲の音が強調されるので突然のアクシデントで襲われたときなど衝撃度の高い音が近くからするのでかなり驚く。 また低音が強調されるので振動が多くなり、遠くの叫び声・うめき声が山彦のように聞こえてきて、危険な場所にいるという空気感が増す。 もともと敵の息づかいやうめき声が近い味付けではあったが、「ムービー」モードではそれが強調され、追いかけてくる敵の気配が自分にまとわりついているようなぬぐえない恐怖感が加わっている。 これはやばい。

 

【4】マイク

 マイクの音も調整可能なので、ここでは標準状態でのテスト。 声はやや肉厚太めの音に出る。 音質的にはクリアで聞き取りやすく、環境音のノイズもほぼ感じられない。 マウスのクリック音は少し。 キーボードの打鍵音はかなり目立たない。

 

【5】付属ソフトウェア

 付属ソフトウェアはイコライザーエフェクターも備えたかなり本格的なもの。 基本プリセットとして「Hi-Fiモード」「ムービーモード」「音楽モード」がある。 Hi-Fiモードが標準で、ムービーモードはそれにリバーブがかかって奥行き感が強くなり、音楽モードはさらに奥行き感が出てライブハウスのような音になる。

 

【6】総評

 個人的にゲーミングヘッドセットとしての完成度の高さを感じる製品。 とくにプリセット切り替えで簡易ではあるが、ゲームの傾向に合わせて味付けを変えられるのは素直に面白い。 この価格帯でこの完成度は素直に驚きで、ノイズ感もないクリアな音は聞き心地も良い。 振動をうまく使った生々しさの演出もあって、ゲーミング体験の楽しさを倍増してくれる秀逸ヘッドホンだ。

 

【日本正規品】KOTION G2200 ゲーミングヘッドホン ヘッドセット 音質調節ソフトフェアCD付属 USB接続 振動機能 7.1chバーチャルサラウンド 騒音抑制マイク デスクトップPC ノートPC Windows XP/7/8/8.1/10 対応 (ホワイト&ブルー)

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

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