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【カナル型イヤホン YSJ IP-A500HI レビュー】煌めき感のある鮮やかな音だが、同時にシャギー感も強く、シャリ気味ではある。ただ思ったより刺さらない

カナル型イヤホン ステレオヘッドホン マイク付き ボリュームコントロール スマートフォン対応 ip-A500hi シルバー

 

おすすめ度*1

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 メタリックでキラキラとした輝きのあるカナル型有線イヤホン。 遮音性はなかなかで環境音もよく遮断され、音漏れも少なめである。

 

【1】外観・インターフェース・付属品

 軽量なプラスチック製。 イヤーピースの替えが付属する。 ケーブルコードはこの価格帯にしてはしっかりした作りで、コードのコネクタへの噛み込みも悪くなく、またオーディオミニプラグがL字になっていて抜き差ししやすいなど細かな配慮も感じられる。 平形コードのタッチノイズはやや大きい。

 

【2】音質

 全体的な傾向としてはシャリ感が強い。 音にはキラキラとした鮮やかさがあり、透明感もそこそこあるが、一方で音の端に毛羽立つようなシャギー感があり、ややノイジー。

 低域の振動も素直に震えるというよりはノイズを伴う傾向があり、レコードの音源を再生しているような雑音感が消えないところはある。 これはおそらく銅ケーブルの品質の問題のように思えるが、それをアナログ的と感じるか雑音と感じるかで大きく好みは分かれそうだ。

 

[高音]:尖りが強くかなりシャリっとした音に出るが、その割に刺さりは少ない。鮮やかさと突き抜け感は悪くない(秦基博「水彩の月」、井口裕香「Hey World」、多田葵「灼け落ちない翼」でテスト)

[中音]:中域は奥行き感がある。しかし全体として存在感が弱く、ややノイジーに入ることもあり、背景に引きこもってしまいがち。

[低音]:低音は100hz~80hzはそこそこ存在感もあるが、反面あきらかに雑音があり、シャギー感も強くてやや聞きづらい。70~40hzあたりの音は素直な振動感があり、比較的クリア(分島花音「killy killy JOKER」、重低音音源動画でテスト)

[解像度・立体感]:横方向でも斜め前に空間を感じるが、どちらかといえば中域の奥行きを感じやすい。方向感は位置の変化が明瞭にわかる(petit milady「azurite」、分島花音「world's end, girl's londo」でテスト)

[パーカッション・リズム]:メリハリはあるが、重さと厚みはほぼ感じないので、アタック感はそれほど感じず、リズムは味付けに回っていて、主導する場面は少ない(東京カランコロン「スパイス」、nano.RIPE「ツマビクヒトリ」、JOY「アイオライト」でテスト)

[ボーカル傾向]:ボーカルに分離感と鮮やかさがある反面、肉太さはないが楽器に埋もれることは少なく、一貫性は失われない。

 

【3】官能性

 東京カランコロン「スパイス」は軽妙な感じがうまく出ていて、またキラキラ感も強いので意外と悪くない味付け。 ただサビに近づいていくにつれ盛り上げていくパーカッションには重みがないので、やや上滑りするような感じもある。 しかし歌詞の「無駄な味付けはいらない」という趣旨からすると、案外にこれはアリなのかもしれない。

 JOY「アイオライト」はシャリ感が強く、左右からシャンシャン響いてくる音が煩わしいと感じるか気持ちよいと感じるかで大きく好みが分かれそう。 音は全体的に軽妙かつ瀟洒な感じで、鮮やかさ重視でほかは削っているかのような思い切りの良さがあって、これはこれでこの曲に合っていると言えなくもない。 意外に男性ボーカルは聴き応えはないが、聞きやすいかも知れない。

 SPYAIR「サクラミツツキ」は全体として落ち着いているが、キレのあるところは強いメリハリ感とともによく表現していて、迫力はないが、きれいに聞こえる。 女性ボーカルではややきつく感じたが、中域に多く収まる男性ボーカルだと尖りも少なくノイズ感もやや抑えられている気がする。

 

【4】総評

 音には鮮やかさもあり、シャリシャリなイヤホン好きな人には悪くない。 音量を上げてもそれほど刺さりすぎない範囲で音が聞こえてくるのはよい。

 ただ全体的にノイジーなのが気になるが、意外にこういう音は聴いているうちに脳が勝手に遮断してくれることもあるので、使い込んでいくとノイズの印象は減るかも知れない。また逆にアナログ的な音だとノイズを評価する向きもあるかもしれない。

 パーカッションにメリハリはあるがアタック感がなく、上滑りしがちに思うので、クラブミュージックなどリズム重視の曲には物足りなさが目立ちそうな気がする。

 

カナル型イヤホン ステレオヘッドホン マイク付き ボリュームコントロール スマートフォン対応 ip-A500hi シルバー

 

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*1:おすすめ度とは、あくまで主観的に「ここが面白い!ここが味わい深い!」と思ったポイントです。たとえば低域が「5」だからといって低音が支配的で低域重視で鳴りますというわけではなく、「低域の表現が丁寧でうまいなぁ」とか「これはちょっと他では味わえないかも」といった特徴的な音、魅力的な音がポイント高めになります。そのイヤホンの販売価格帯も考慮した主観的な評価です。

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